BOSS OS-2(OverDrive/Distortion)のジャンクを購入しました。これを修理して、普通に使えるようにしたいと思います。
ということで今回は、ジャンクのBOSS OS-2の修理過程などについて書いてみたいと思います。
目次
外観・症状をチェック
外観はかなりの使用感あり

まず、ペダル面のところに値札シールが直接貼られているのが、大胆ですね。そこに「チェック時、各ツマミ反応しました。COLORのポット破損あり」と記載されています。
そして、全体的に使用感と傷、塗装の剥がれがあります。

説明のとおり、COLORのポテンショメーターが破損しています。


インプット/アウトプットジャンクのナットとワッシャーが錆びています。

ペダル・ガイド・ブッシュはちぎれています。

9V角電池を押さえるスポンジは大丈夫。

電池スナップは、特に錆もなくキレイです。
9V角電池での駆動を試す
9V角電池で駆動できるかやってみます。

バッテリースナップに9V角電池を繋いで、

ペダルの下にあるスイッチ(上の写真の黒いパーツ)を押してみます。

ちゃんと電源オンにできました。
DCジャックから駆動・音出しチェック
DCジャックからの駆動も問題ないようです。
そして、音は普通に出ました。破損しているCOLORのポテンショメーターも、ちゃんと反応しています。
ただ、DRIVEを回すとガリが出ますね。
修理
分解

裏蓋のネジ4本を外して開けると、

絶縁用のプラスチック板がありました。これも外します。
そして、基板を外すのですが、このままでは外れません。

DCジャックが引っかかっているので、押し込んで、

それから基板を外します。

ノブを引き抜きます。ちょっと力を入れれば、簡単に抜けます。

ポテンショメーターのナット(11㎜)を外します。

基板を、だいぶ引き出すことができるようになりました。

LEDの基板がネジ止めされているので、

外しました。

アウトプットジャックのナット(12㎜)を外します。

内側にはギザギザナットが入っていたので、これも外します。

ワッシャーが張り付いていたので、

マイナスドライバーを使ったら、

傷がついてしまってショックです(涙)。

同様にして、インプットジャックのナットとワッシャーも外しました。こちらのワッシャーも張り付いていたので、やはりマイナスドライバーを使って外しました。


ペダルの左右のネジを外して、

ペダルを外しました。

このスイッチ(黒いパーツ)を外して、筐体を完全に分離したいのですが、

スイッチは外向きにしか行かないみたいで、外すならリード線ごと外す必要があるようです。
でも、今回の修理ではそこまでする必要はないので、スイッチと筐体はそのままで作業することにします。
COLORのポテンショメーターを交換
COLORのポテンショメーターを外す

基板を固定して、ハンダゴテとハンダ吸い取り線を使い、ハンダを除去します。

外れました。

「M20KB」と書いてあります。
交換用のポテンショメーター

交換用のポテンショメーターです。表記は「B20K」ですが、同じ仕様みたいです。

シャフトの径と長さが、同じものを選びました。
なのですが、

交換用のものは、端子の長さが足りません。また、端子同士の隙間も違います。
どうしたものかと、いろいろ考えた結果、

先日、自作エフェクターをつくったときに出た抵抗の足の切れ端を使って、ポテンショメーターの端子を延長することにしました。

ポテンショメーターの端子に、抵抗の足の切れ端をハンダ付けします。両端のものは、少し広がるような角度にして、基板のスルーホールに合うようにしました。
交換品を仮組み

基板のスルーホールに入れてみると、幅は大丈夫みたいです。なので、とりあえず1個所だけハンダ付けして、筐体の穴に収まるか試してみます。

筐体の穴には入りました。

しかし、ナットが締まりません。

よく見てみると、シャフトが斜めになっています。
ということは、ポテンショメーターの端子を、基板のスルーホールへもう少し深く入れる必要があるということですね。
なので、一旦取り外して、

端子をもう少し深く入れようとしたのですが、入りません。どうやら、端子を延長したときにハンダを盛りすぎてしまって、それが邪魔で深く入らないみたいです。
そのため、

ハンダを盛りすぎないよう注意して、足を付け直しました。
交換品の位置が確定・端子を3つともハンダ付け
そして再度、基板に端子を1個所だけハンダ付けして、筐体の穴に入れてみたところ、

今度はナットを締めることができました。これで位置が確定です。

端子を3つともハンダ付けしました。
これで再度、筐体の穴に入れてナットを締めて、音出しをしてみようと思います。
仮組みしてみるも、音が出ない!!
ギターとアンプ、電源を接続して、エフェクターをオンにしたのですが、
なんと、音が出ません!! 「修理するはずが、壊してしまったか…」と、しばし途方に暮れました。
しかし、ここで諦めるのは流石に早すぎるので、「原因は何か?」といろいろ考えました。そして、ある可能性に気づきました。それは、「とりあえずと思って延長した足をカットしていないので、それが内部で折れ曲がってショートしているのではないか」ということです。
取り外してみると、

案の定、延長した足同士がショートしていました。また、内部の他のパーツや筐体とショートしていた可能性もあります。
なので、

延長した足の余分なところをカットしました。
これで再度、仮組みして音出しチェックをしてみたところ、
ちゃんと音が出ました。交換したCOLORのポテンショメーターも、問題ないみたいです。良かった。
DRIVEのガリを取る
DRIVEにガリが出ていたので、取りたいと思います。

ELECTRO-HARMONIXの接点復活剤、METAL CONTACTを使います(20年以上前に買ったのが、まだ残ってます)。ギター/ベースのポッド、エフェクターのコントロール部やジャックなどのクリーニングに最適みたいです。

DRIVEのポテンショメーターにある穴に、METAL CONTACTを吹いて、シャフトをグリグリ回しました。

ついでなので、LEVELとTONEのポテンショメーターも同じようにしました。
そしてこの後、LEDとポテンショメーター、インプット/アウトプットジャックを筐体に取り付けました。
インプット/アウトプットジャックのナットとワッシャーのサビ取り

インプット/アウトプットジャックのナットとワッシャーのサビが酷いので、取りたいと思います。

ネジザウルスリキッドを使います。

ナットとワッシャーを小瓶に入れて、ネジザウルスリキッドを垂らすと、

液がみるみる紫色に変わりました。
このまま30分くらい放置します。
全体のクリーニング
サビ落としをしている間に、全体のクリーニングをします。

無水エタノールを使います。
ただ、この容器だと使いにくいので、

ダイソーで購入したドロップ容器(アルコール対応)に入れて使います。
綿棒とキッチンペーパーに無水エタノールをにつけて拭いていたら、


少しですが、塗装まで落ちてしまいました。多少は仕方ないですかね。

このとき、ちぎれていたペダル・ガイド・ブッシュを外しました。
サビを落としたインプット/アウトプットジャックの取り付け

インプット/アウトプットジャックのサビは、ここまで落とすことができました。ピカピカではなく、ザラザラは残っていますが、


これくらいの方が、キズのある筐体にはちょうど良い感じなのではないでしょうか。
新品のペダル・ガイド・ブッシュの取り付け

ペダル・ガイド・ブッシュは、新品を購入済みです。

新品を取り付けました。
そしてこの後、裏蓋とペダル、LEVEL・TONE・DRIVEのノブを取り付けました。
COLORのノブの取り付け
購入時に欠品となっていた、COLORのノブを取り付けます。

交換品を購入済みです。ただし、見てのとおり色が違います。これしか見つからなかったのです。
取り付けようとしたら、

なんと、入りません!

本来のものと比べてみたところ、内部の構造が違っていました。これでは入るはずがありませんね。
なので、

内部をデザインナイフで削ることにました。

削った内部は、こんな感じです。
これで試してみると、

今度はちゃんと入りました。良かったです。
ついでに、LEVELのノブが少し緩かったので、

シャフトの隙間を、マイナスドライバーで少しだけ広げました。これで、LEVELのノブがキツく入る用になりました。
値札シールを剥がしてクリーニング
この大胆に貼られた値札シール、あまりに見慣れてしまっていて、剥がすのを忘れていました。

剥がしたら、けっこう汚れがついていました。

無水エタノールを付けて、綿棒やキッチンペーパー、歯ブラシなどでクリーニングしました。

まあまあキレイになったのではないでしょうか。
ジャックのクリーニング
インプット/アウトプットジャック

綿棒にMETAL CONTACTを付けて、インプットジャックをクリーニングします。

けっこう汚れていました。

アウトプットジャックも同じくらい汚れていました。
DCジャック

キムワイプにMETAL CONTACTを付けて、ピンセットを使ってクリーニングしました。多少は汚れが落ちたのですが、

見るとキレイになっていません。どうやら、これはサビみたいです。
最初の症状チェックと仮組みの音出しのときには、DCジャックから問題なく駆動できていたので、導通はしているようです。しかし、このままにするのも気になるし、交換用のパーツもあるので、交換することにします。
DCジャックの交換
再び裏蓋を開け、基板を少し引き出して、

ハンダ吸い取り線を使って、DCジャックのハンダを除去します。
そして、DCジャックを引っ張ったのですが、なかなか外れません。

おかしいなと思ったら、DCジャックが少しだけ樹脂? ホットボンド? のようなもので固められていました。
でも、もう少し力を入れて何度も動かしたら、

ようやく外れました。

こちらは、交換用のDCジャックです。

比較してみると、端子のレイアウトは同じですが、元から付いていた方は端子が折れ曲がっています。
大丈夫かな? と思いながら、交換用のDCジャックの端子を基板のスルーホールに入れてみたところ、問題なく入りました。

マスキングテープで固定して、ハンダ付けします。

ハンダ付けは、相変わらず下手ですね。

フラックス洗浄剤で、フラックスをクリーニングします。

フラックス洗浄剤を塗布して、キムワイプで拭き取ります。

キレイになりました(少し拭きムラがあるけど…)。

DCジャックの交換が完了しました。

テストをしてみると、問題なくDCジャックから電源オンにできました。
修理完了


修理が完了しました。
試奏
交換したCOLORのポテンショメーターは、問題なく動作しているようです。
DRIVEのガリもなくなりました。
おわりに
今回のジャンク BOSS OS-2(OverDrive/Distortion)の修理は、なんとか成功と言っていいんじゃないでしょうか? でも、もう少し手際と段取り良く、それからハンダ付けを上手くできたらいいなと思いました。
なお、修理予定のジャンクエフェクターをいくつか購入済みなので、どれにしようか絶賛迷い中です。

