



新しい自作PCのストレージとして、あるいは古いPCの延命などの目的で、今や欠かすことのできないSSD。ただ、一般に広まったために、たくさんのメーカーから出されているため、どれにするかなかなか決めきれないこともあります。
そこで今回は、SSDのスペックにある用語・数値の意味などを説明したうえで、ECサイトやPCショップなどで入手できる製品の中から選んだおすすめを紹介していきたいと思います。
SSDの基本をおさらい
まずはSSDについて、基本的な部分をおさらいしてみたいと思います。
SSDとは、フラッシュメモリを用いたストレージ
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SSDは「Solid State Drive」(ソリッドステートドライブ)の略です。「ソリッドステート」は、直訳すると「固体状態」で、この場合は固体を利用した電子回路・装置のことを指しています(空間を利用する「真空管」に対して用いられます)。また、可動する個所のない装置の意味としても用いられます。
そして、SSDではフラッシュメモリを用いて、ストレージ(データの保存場所)を構成しています。「フラッシュメモリ」とは、電力が供給されていなくてもデータの保持が可能な(不揮発性の)半導体メモリのことです。
SSDのメリット・デメリット(HDDとの比較)
出典:www.amazon.co.jp
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SSDには、もちろんメリットはあるのですが、デメリットがないわけではありません。これについて、HDD(ハードディスクドライブ)と比較すると次のようになります。
上記のようなことを考慮すると、SSDにOSやソフトをインスールすると、起動や動作が速くなって快適になるでしょう。また、ムービーなど容量の大きなデータの保管場所としては少し心許なく感じますが、一時的な作業スペースとしてSSDに保存しておく、という使い方なら良いのではないでしょうか。
SSDの種類は「2.5インチ」、「M.2」、「mSATA」
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SSDの種類としては、写真の上から順に、「2.5インチ」、「M.2」、「mSATA(Mini SATA)」があります。
M.2とmSATAのSSDは、コンパクトさ、特に薄さがメリットと言えます。そのため、スリムなノートPCや超小型PCなどでは、M.2やmSATAが採用されていることが多いです。
また、M.2のSSDにはPCI Express/NVMe接続のものがあり、転送速度に優れています(PCIe4.0×4/NVMeではリード7,000MB/s・ライト5,000MB/sなど)。なので、この速度を求めて、PCI Express/NVMe接続のものを選ぶユーザーもいます。その分、価格は高くなりますが…。
そして、今回紹介する2.5インチのSSDは、M.2とmSATAと比べるとやや外形寸法が大きいですが、転送速度、容量、価格のバランスが取れた製品と言えます。
2.5インチSSDの選び方
ここからは、2.5インチSSDを選ぶ際のポイントを説明していきたいと思います。
シーケンシャル・ランダムの速度を確認
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SSDのスペックには、次のような記載があります。
シーケンシャルリード:555MB/s シーケンシャルライト:540MB/s 4KBランダムリード:81K IOPS 4KBランダムライト:88K IOPS |
■シーケンシャルリード/ライト
「シーケンシャル」は、「連続した領域を順番に」という意味。具体的には、動画や写真などある程度大きなデータを扱う場合になります。「MB/s」は、「1秒間に何メガバイト」ということ。ですので「シーケンシャルリード:5550MB/s」は、「動画や写真などある程度大きなデータを、1秒間に555メガバイト読み込める」という意味になります。同様に「シーケンシャルライト:540MB/s」は、「大きなデータを1秒間に540メガバイト書き込める」という意味です。
■4KBランダムリード/ライト:OSやアプリケーションの起動・操作の快適さに影響
「4KBランダムリード」と「4KBランダムライト」というのは、4キロバイト単位でのランダムな読み込み/書き込みを示します。「IOPS」は「Input/Output Per Second」の略で、1秒間にインプット/アウトプットできる回数のこと。ですので「4KBランダムリード:81K IOPS」とは、「4KB単位のランダムで、1秒間に81,000回読み込める」という意味になります。OSやアプリケーションの起動や操作時には、複数のファイルを同時に読み込むランダムアクセスが多いので、こちらの性能が起動時間や操作の快適さに影響してきます。
なお、スペックにあるベンチマークの数値は製品によって異なりますが、近年のSSDの転送速度はかなり速いので、使用する際の体感速度はどの製品でもほぼ変わりません。ただし、この数値は、ベンチマークソフトでユーザーが容易に目にすることができるものなので、選ぶ際にはやはり気になるところですね。
NANDフラッシュメモリのタイプは「TLC」や「QLC」でOK!
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SSDのフラッシュメモリには「NAND型」(ナンド型)が用いられています。これは「Not AND(否定論理積)」の略で、シンプルな論理で「はい」か「いいえ」の結果を出すことのできる電子回路のこと。
NANDフラッシュメモリには「セル」という区画があり、そこにビット単位で情報を記録します。これは記録するビット数によって、次のように分かれます。
そして、現在市販されている製品の多くに、TLCまたはQLCが採用されています。これらには上記のようなデメリットもありますが、近年はコントローラーなどの技術が向上し、速度アップ、エラー回避、書き込むセルの分散による寿命の延長が図られているので、TLCまたはQLCを選んで全く問題はないでしょう。
「3D NAND」の製品が高速・省電力・高耐久性
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従来のSSDでは、NANDフラッシュメモリのセルを2次元(平面、2D)に配置することで、容量を増やしてきました。しかし、この方法での大容量化は物理的な面積が必要なので限界があり、しかもセルとセルの間が狭くなって電気的な干渉によるエラーが発生しやすくなってしまいます。
そこで登場したのが「3D NAND」。これは、垂直方向にもセルを積み重ねて3次元(立体、3D)のレイヤー構造とする技術です。これによって、セルとセルの間隔を保って電気的な干渉によるエラーを回避しながら大容量化することが可能となりました。
また、セルは物理的なサイズが小さくなるほど耐久性も低下しますが、3D NANDでは容量を増やす際にサイズを小さくしなくてもよいので、耐久性が増します。
さらに、上記のようにエラーが回避されるので、従来は必要だった「エラー訂正のプロセス」が省略されて速度がアップし、省電力にもなります。
このように良いこと尽くめなので、最近は3D NANDの製品が多くなっています。
実用上は、スペックのTBW(総書込バイト数)・MTBF(平均故障間隔)・消費電力の違いは、そこまで気にしなくても可
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製品によって、また同シリーズでも容量によって、MTBF(平均故障間隔)、TBW(総書込バイト数)、消費電力は違っています。ただし実用上は、通常使用ができるだけの耐久性はありますし(壊れるときは壊れますし)、SSDはもともと省電力なので、スペック上の違いはそこまで気にしなくても良いでしょう。
用途に見合った容量の製品に
SSDの容量は以下のように、OSをインストールして起動ディスクとして使用するか、ソフトをたくさんインストールするか、多くの動画や写真のデータを保存するかなどを考慮して選ぶと良いでしょう。
OSと最低限のソフトだけをインストール……120GB程度
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たとえば、「ワープロと表計算ソフト、Webの閲覧くらいでしたPCを使わない」、「大容量のHDDを搭載していて、そっちにデータを保存している」といった場合は、120GB程度でも可です。ただし、後からソフトをインストールする場合などに容量不足となることもあるので、オススメはできないですね。
OSとソフトをたくさんインストール……250GB程度
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PCで「写真や動画の編集なども行う」、「少しだけゲームもする」といった場合は、250GB程度はあると良いでしょう。加えて、写真や動画などのデータ保存用のSSDまたはHDDも搭載すると、より快適になります。
OSと最新ゲームをいくつもインストール……500GB程度
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PCに最新ゲームをいくつもインストールしてプレイする場合は、ゲームの容量が30GBや60GBなどかなりの大きさのものもあるので、500GB程度は欲しいですね。そして別途、データ保存用のSSDまたはHDDも搭載しておきたいものです。
写真や動画などのデータをたくさん保存する……1TB以上
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SSDに、写真や動画などのデータも保存するなら、1TB以上の容量は確保しておきましょう。ただし、これくらい大きな容量の製品は、価格もそれなりに高くなります。
2.5インチSSD おすすめランキング
ここからは、2.5インチSSDのおすすめ製品を紹介していきます。それぞれの製品に容量のバリエーションがあるので、前述の容量の目安も踏まえながら、自分の用途に合ったものを選んでもらえればと思います。
第1位:Crucial SSD MX500
250GB Crucial SSD MX500 CT250MX500SSD1/JP
5,600円(税込)
500GB Crucial SSD MX500 CT500MX500SSD1/JP
5,000円(税込)
1TB Crucial SSD MX500 CT1000MX500SSD1/JP
8,598円(税込)
2TB Crucial SSD MX500 CT2000MX500SSD1/JP
20,700円(税込)
4TB Crucial SSD MX500 CT4000MX500SSD1/JP
42,900円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 64層 3D TLC NAND | ||||
容量 | 250GB | 500GB | 1TB | 2TB | 4TB |
---|---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 560MB/s | ||||
シーケンシャルライト | 510MB/s | ||||
4KBランダムリード | 95K IOPS | ||||
4KBランダムライト | 90K IOPS | ||||
TBW(総書込バイト数) | 100TBW | 180TBW | 360TBW | 700TBW | 1,000TBW |
クライアント向けシリーズ、64層 3D TLC NANDを採用
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MX500はCrucialのクライアント向けSSD「MX」シリーズの製品。同社で初めて3D TLC NANDを採用したMX300の後継に当たる製品で、速度がさらにブラッシュアップされています。
NANDフラッシュメモリの一部をSLC方式でアクセスするキャッシュとして利用する「Dynamic Write Acceleration」による(特にランダムアクセスでの)高速化や、データ破損を防止する「Exclusive Data Defense」による高い耐久性を実現しています。
第2位:Silicon Power SSD A55
256GB Silicon Power SSD A55 SSDSP256GBSS3A55S25
3,190円(税込)
512GB Silicon Power SSD A55 SP512GBSS3A55S25
4,780円(税込)
1TB Silicon Power SSD A55 SP001TBSS3A55S25
10,800円(税込)
2TB Silicon Power SSD A55 SP002TBSS3A55S25
16,900円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 3D TLC NAND | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 550MB/s | 560MB/s | ||
シーケンシャルライト | 420MB/s | 450MB/s | 530MB/s | |
4KBランダムリード | 記載なし | |||
4KBランダムライト | 記載なし | |||
MTTF(平均故障間隔) | 150万時間 |
価格重視のエントリーモデル、「インターナル オート・コピー テクノロジー」に対応
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エントリーユーザーに嬉しい価格帯の製品を提供してくれるシリコンパワーですが、この製品もやはりコスパに優れてたものとなっています。
技術的に目を引くのは、SLCキャッシュからNANDへ、コントローラーやDRAMキャッシュを介さずに書き込む「インターナル オート・コピー テクノロジー」を採用していること。そして、同社の無料ソフト「SP ToolBox」によって、デバイス温度や使用済スペース、書き込まれた合計バイト数などなどを簡単にモニタリングすることができます。
第3位:Western Digital SSD WD Blue
250GB Western Digital SSD WD Blue WDS250G2B0A-EC
11,000円(税込)
500GB Western Digital SSD WD Blue WDS500G2B0A-EC
14,480円(税込)
1TB Western Digital SSD WD Blue WDS100T2B0A-EC
18,487円(税込)
2TB Western Digital SSD WD Blue WDS200T2B0A-EC
22,081円(税込)
4TB Western Digital SSD WD Blue WDS400T2B0A-EC
49,090円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 64層 3D TLC NAND | ||||
容量 | 250GB | 500GB | 1TB | 2TB | 4TB |
---|---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 550MB/s | 560MB/s | |||
シーケンシャルライト | 525MB/s | 530MB/s | |||
4KBランダムリード | 95K IOPS | ||||
4KBランダムライト | 81K IOPS | 84K IOPS | 82K IOPS | ||
MTTF(平均故障間隔) | 175万時間 | ||||
TBW(総書込バイト数) | 100TBW | 200TBW | 400TBW | 500TBW | 600TBW |
メインストリーム向けの「WD Blue」、「64層 3D TLC NAND」を採用
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Western Digital社のSSD「Blue」は、メインストリーム向けの製品。価格と性能のバランスを重視したラインナップとなっています。「3D NAND」を採用し、64層のレイヤーによって大容量化と速度の向上、耐久性の確保、省電力などを実現しています。
第4位:Crucial SSD BX500
120GB Crucial SSD BX500 CT120BX500SSD1
7,760円(税込)
240GB Crucial SSD BX500 CT240BX500SSD1
3,570円(税込)
480GB Crucial SSD BX500 CT480BX500SSD1
4,980円(税込)
1TB Crucial SSD BX500 CT1000BX500SSD1
8,999円(税込)
2TB Crucial SSD BX500 CT2000BX500SSD1JP
19,180円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 3D NAND | ||||
容量 | 120GB | 240GB | 480GB | 1TB | 2TB |
---|---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 540MB/s | ||||
シーケンシャルライト | 500MB/s | ||||
4KBランダムリード | 記載なし | ||||
4KBランダムライト | 記載なし | ||||
TBW(総書込バイト数) | 40TBW | 80TBW | 120TBW | 360TBW | 720TBW |
Crucialのローエンド・エントリー向けモデル、コスパが魅力
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Crucialのローエンド・エントリー向け2.5インチSSDが、このBX500シリーズ。コストパフォーマンスを重視した、手に入れやすい価格となっています。それでも、速度的には悪くない性能です。
NANDのタイプは非公開となっていますが、他のスペックから総合すると、おそらくQLCと思われます。ただし、生産ロットによってはTLCになる可能性があるのかも…。それで非公開なのかもしれませんね。
第5位:Samsung SSD 870EVO
250GB Samsung SSD 870EVO MZ-77E250B
9,548円(税込)
500GB Samsung SSD 870EVO MZ-77E500B/EC
7,556円(税込)
1TB Samsung SSD 870EVO MZ-77E1T0B/EC
14,990円(税込)
2TB Samsung SSD 870EVO MZ-77E2T0B/EC
28,768円(税込)
4TB Samsung SSD 870EVO MZ-77E4T0B/EC
64,626円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 64層 3D TLC NAND(Samsung 3D V-NAND) | ||||
容量 | 250GB | 500GB | 1TB | 2TB | 4TB |
---|---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 560MB/s | ||||
シーケンシャルライト | 530MB/s | ||||
4KBランダムリード | 98K IOPS | ||||
4KBランダムライト | 88K IOPS | ||||
MTTF(平均故障間隔) | 150万時間 | ||||
TBW(総書込バイト数) | 150TBW | 300TBW | 600TBW | 1,200TBW | 2,400TBW |
独自の64層「Samsung 3D V-NAND」を採用、最新のキャッシュ技術を搭載
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Samsung独自の64層 3D 構造フラッシュメモリ「3D TLC NAND(Samsung 3D V-NAND)」を採用した製品。64層のレイヤーにより、最大4TBという大容量を実現しています。
さらに、フラッシュメモリの一部をSLCとして動作させてキャッシュにする「Intelligent TurboWrite」を搭載、書き込みをより加速させています。
第6位:SanDisk SSD PLUS
120GB SanDisk SSD Plus SDSSDA-120G-G26
20,731円(税込)
240GB SanDisk SSD Plus SDSSDA-240G-G26
4,200円(税込)
480GB SanDisk SSD Plus SDSSDA-480G-G26
5,985円(税込)
1TB SanDisk SSD Plus SDSSDA-1T00-G26
9,624円(税込)
2TB SanDisk SSD Plus SDSSDA-2T00-G26
20,410円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | TLC NAND | ||||
容量 | 120GB | 240GB | 480GB | 1TB | 2TB |
---|---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 530MB/s | 535MB/s | 545MB/s | ||
シーケンシャルライト | 310MB/s | 440MB/s | 445MB/s | 450MB/s | |
4KBランダムリード | 記載なし | ||||
4KBランダムライト | 記載なし |
スペックよりもコストを重視したモデル
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フラッシュメモリメーカーとして、性能と信頼性の両面から定評のあるSanDisk。この製品は、メインストリーム向け「Ultra II」の下位に位置づけられた、コストを重視したモデルです。
性能的には、NANDは2D(平面)で、他の多くの製品にはあるDRAMキャッシュが非搭載ということで、特に「シーケンシャルライト」の速度が他よりも劣ります。その分、12GBと240GBのモデルはかなり価格が抑えられているので、少し古めのノートPCの換装用などに向いているのではないでしょうか。
第7位:Kingston Q500
120GB キングストンテクノロジー SSD Q500 SQ500S37/120G
6,824円(税込)
240GB キングストンテクノロジー SSD Q500 SQ500S37/240G
3,010円(税込)
480GB キングストンテクノロジー SSD Q500 SQ500S37/480G
4,323円(税込)
960GB キングストンテクノロジー SSD Q500 SQ500S37/960G
8,566円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 3D TLC NAND | |||
容量 | 120GB | 240GB | 480GB | 960GB |
---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 500MB/s | |||
シーケンシャルライト | 320MB/s | 350MB/s | 450MB/s | |
4KBランダムリード | 記載なし | |||
4KBランダムライト | 記載なし | |||
MTTF(平均故障間隔) | 100万時間 | |||
TBW(総書込バイト数) | 40TBW | 80TBW | 160TBW | 300TBW |
スペックを抑えた、コスパ重視の製品
出典:www.amazon.co.jp
メモリモジュールの製造メーカーであるキングストンテクノロジーの2.5インチSSD。この特徴的なロゴマークには、見覚えのあるユーザーも多いのではないでしょうか。
製品のスペックには特に注目すべき点はなく、コストを抑えて価格を重視した仕様となっています。なお、デバイスの利用状況、ステイタスなどモニタリングできる無料ソフト「Kingston SSDマネッジャー」が提供されています。
第8位:KIOXIA EXCERIA SSD
240GB KIOXIA SSD EXCERIA SSD-CK240S/N
2,980円(税込)
480GB KIOXIA SSD EXCERIA SSD-CK480S/N
4,480円(税込)
960GB KIOXIA SSD EXCERIA SSD-CK960S/N
7,880円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 3D TLC NAND | ||
容量 | 240GB | 480GB | 960GB |
---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 555MB/s | ||
シーケンシャルライト | 540MB/s | ||
4KBランダムリード | 79K IOPS | 82K IOPS | 81K IOPS |
4KBランダムライト | 87K IOPS | 88K IOPS | |
MTTF(平均故障間隔) | 150万時間 | ||
TBW(総書込バイト数) | 60TBW | 120TBW | 240TBW |
キオクシア(旧東芝メモリ)の「BiCS FLASH」技術による国産3Dメモリ、信頼性の向上と低消費電力化を実現
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東芝メモリを前身とするキオクシアが、コンシューマー向けに立ち上げたブランド「キオクシア(KIOXIA)」の製品。同社の「BiCS FLASH」技術を採用した国産3Dフラッシュメモリを搭載することにより、信頼性の向上と低消費電力化を実現しています。
価格も魅力的なので、安心で気軽に試せる製品と言えるでしょう。
第9位:SanDisk SSD Ultra 3D
250GB SanDisk SSD Ultra 3D SDSSDH3-250G-J25
6,311円(税込)
500GB SanDisk SSD Ultra 3D SDSSDH3-500G-J25
15,800円(税込)
1TB SanDisk SSD Ultra 3D SDSSDH3-1T00-J25
17,000円(税込)
2TB SanDisk SSD Ultra 3D SDSSDH3-2T00-J25
21,700円(税込)
4TB SanDisk SSD Ultra 3D SDSSDH3-4T00-G25
44,099円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 64層 3D TLC NAND | ||||
容量 | 250GB | 500GB | 1TB | 2TB | 4TB |
---|---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 550MB/s | 560MB/s | |||
シーケンシャルリード | 525MB/s | 530MB/s | |||
4KBランダムリード | 95K IOPS | 95K IOPS | |||
4KBランダムライト | 81K IOPS | 84K IOPS | |||
TBW(総書込バイト数) | 100TBW | 200TBW | 400TBW | 500TBW | 600TBW |
「64層 3D NAND」を搭載した高性能モデル
出典:www.amazon.co.jp
SanDiskのメインストリーム向け「Ultra II」の後継モデルで、「3D NAND」を同社として初めて採用したのがこの製品。NANDは64層となっています。
また、NANDフラッシュメモリの1部をSLCブロックとして活用するキャッシュ技術「nCache 2.0」に対応し、TLC部分への書き換え回数を抑えることによる長寿命化と、転送速度の高速化を実現しています。
第10位:Samsung SSD 870 QVO
1TB Samsung SSD 870 QVO MZ-77Q1T0B/EC
11,990円(税込)
2TB Samsung SSD 870 QVO MZ-77Q2T0B/EC
17,990円(税込)
4TB Samsung SSD 870 QVO MZ-77Q4T0B/EC
50,485円(税込)
8TB Samsung SSD 870 QVO MZ-77Q8T0B/EC
99,980円(税込)
NANDフラッシュメモリタイプ | 64層 3D QLC NAND | |||
容量 | 1TB | 2TB | 4TB | 8TB |
---|---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 560MB/s | |||
シーケンシャルライト | 530MB/s | |||
4KBランダムリード | 98K IOPS | |||
4KBランダムライト | 88K IOPS | |||
MTTF(平均故障間隔) | 150万時間 | |||
TBW(総書込バイト数) | 360TBW | 720TBW | 1,440TBW | 2,880TBW |
QLC NANDを採用、手に入れやすい価格、最大容量は8TB!!
出典:www.amazon.co.jp
QLC NANDを採用し、大容量ながらも価格を抑えた製品。最大容量のものは、なんと8TBもあります! 容量のラインナップとしては、250GBや500GBなどがなく、最少でも1TBというのがQLCの特徴を体現していますね。
また、同メーカーの他シリーズと同様、フラッシュメモリの一部(領域は可変)をSLCとして動作させてキャッシュにする「Intelligent TurboWrite」も採用されています。
おわりに
今回は、2.5インチSSDのおすすめ製品を、容量のラインナップも含めて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
技術は日々進歩しているので、古いPCのHDDはもちろん、何年か前に購入したSSDでも、最新のSSDに換装すればスペックの向上が見込めます。上記のランキングを参考にして新しいSSDを導入し、より高速かつ省電力なPCで、日々の業務をより高速に無駄なく行ってくださいね。