



映像作品や音楽鑑賞、ゲームプレイなどの際に、PCからのノイズがどうしても気になるというユーザーも多いですよね。そんなときに試してみたいのが、静音仕様のPCケースです。
というわけで今回は、静音PCケース(ミドルタワー・ミニタワー)を選ぶ際に確認したい点などを説明したうえで、ECサイトで入手できる製品のうちのおすすめを紹介していきたいと思います。
静音PCケース(ミドルタワー・ミニタワー)の選び方
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それでは早速、静音PCケースを選ぶ際のポイントを解説していきたいと思います。
パネルが静音仕様のものを選ぶ
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PCケースのパネルの仕様には、主に次のものがあります。
仕様 | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
防音パネル | スチール製のパネル内側に、遮音材が貼られている。 | 静音性が高い。 | 内部パーツを鑑賞することができない。 |
透明サイドパネル | サイドが、透明なアクリル・強化ガラス製のウインドウになっている。 | LED搭載のパーツを組み込んで、イルミネーションを楽しめる。 | 静音性は高くない。 |
メッシュパネル | パネルにメッシュが採用されている。 | 通気性に優れる。 | 内部のノイズが外に漏れやすい。 |
通常仕様 | スチール製のパネルが、そのまま取り付けられている。 | 特になし。 | 価格が安い。 |
上記のように、3つの仕様のうち静音性が最も高いのは、防音パネルを採用した静音仕様のPCケースです。なので、防音パネル採用のPCケースを選びましょう。
標準で静音仕様の冷却ファンが搭載されている製品にする
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パネル内側に遮音材が貼られた静音仕様のPCケースの多くは、やはり静音仕様の冷却ファンが標準で1~2基ほど搭載されているものがあります。やはり、パネルの静音性を高めるだけでなく、ノイズの主な発生原因となる冷却ファンについても対策するのが有効ですからね(「元から断たなきゃダメ」ということ)。
ですので、PCケースに標準で搭載されている冷却ファンが静音仕様のものかどうかを確認して、製品を選ぶようにしましょう。
PCケースの外形寸法を決める(ミドルタワー・ミニタワー)
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PCケースのサイズで一般的に用いられるのは、やはりミドルタワーとミニタワーですよね。これらは基本的に、設置するスペースによって使い分けをします。設置スペースがそれなりにあればミドルタワー、省スペースを重視するならミニタワー、というようになります。
また、ミドルタワーの方が内部の寸法が大きいので、組み込めるパーツ構成にも余裕があり、拡張性が高いと言えます。とは言っても、これはあくまで“比較すれば”ということであり、最近のミニタワーは内部レイアウトに工夫が施されているので、拡張性がそこまで低いということはありません。
マザーボードは、フォームファクタによって外形寸法と拡張性が異なります。
最も一般的なフォームファクタはATXで、外形寸法は305×244㎜、PCIスロットは×7、メモリスロットは×4です。これを組み込むには、基本的にミドルタワー以上のPCケースが必要になります。
そして、ATXより小さいフォームファクタとして次のようなものがあり、こちらの場合はミニタワーPCケースにも組み込むことができます。
ドライブベイの数を確認する
2.5インチ・3.5インチベイの数は、そこまで多くなくても可
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最近はマザーボードに装着するM.2 SSDも普及していますし、2.5インチのSSDや3.5インチのHDDは大容量化が進んでいるので、2.5インチ・3.5インチを搭載するベイの数は、そこまで多くなくても困ることはないでしょう(ちなみに、上の写真のようなタイプの製品は、最低限必要となる2.5インチ・3.5インチベイを、ケース下部やマザーボードの裏面に搭載しています)。
もし、古いHDDを活用したい場合に、3.5インチベイがいくつかあった方が良いかも、というくらいです。
光学ドライブ用の5.25インチベイは、基本的になくてもよい
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上の写真の製品は光学ドライブ用の5.25インチベイを搭載していますが、これは比較的珍しいと言えます。なぜなら、最近はPCソフトをCD-ROMで配布することも少なくなり、ネットからダウンロードするのが一般的ですし、映像作品を鑑賞する場合にもDVDやBlu-rayではなく、ネットの配信サービスを利用することが多いからです。なので、CD-ROMやDVDを読み込むための光学ドライブを積む必要はほとんどなく、したがって光学ドライブ用の5.25インチベイも基本、なくても困らないでしょう。
「古い光学ドライブを活かしたい」という場合にのみ、5.25インチベイのある製品を選ぶという感じでもよいのではないでしょうか。
デュアルチャンバー構造は、エアフローに優れる
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まず、チャンバー(chamber)は「小さな部屋、室」という意味。そして、「デュアルチャンバー構造」とは、PCケースの内部を熱源ごとに仕切って、それぞれでエアフローを設計し、効果を向上させる仕様のことをいいます。一般的には、CPUやグラフィックボードのある上部と、電源ユニットやHDDのある下部で仕切られています。
なので、ハイエンドのCPUやグラフィックボードを搭載するなどで、発熱が心配な場合には、デュアルチャンバー構造の製品を選んで、効果的なエアフローの設計をしてみると良いのではないでしょうか。
CPUクーラーやグラフィックボードなどの最大寸法を確認
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PCケースに搭載できるCPUクーラーの最大高さ、グラフィックボードの最大長さ、ATX電源ユニットの最大長さなどは、製品によって違ってきます。製品によっては、サイズの大きなパーツは取り付けできない場合もあるため、どれくらいまで対応しているのかをしっかり確認しましょう。
【ミドルタワー】静音PCケース おすすめランキング
それではここから、静音PCケースのおすすめ製品を、ランキング形式で発表していきたいと思います。まずはミドルタワーPCケースのおすすめ製品を紹介し、その後にミニタワーPCケースのおすすめ製品と続きます。
第1位:Fractal Design Define 7 Compact Black
【防音パネル:フロント、両サイド、トップ】コンパクトなフレームに収めたミドルタワー、トップ全体を取り外すことによる「オープンアクセス」、静音ファン「Dynamic X2」シリーズを3基搭載
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防音パネルをフロント、両サイド、トップに採用した製品。製品名に「Compact」とあるように、ミドルタワーにしては全体的に(特に幅が)コンパクトに収まっています。また、トップ全体を取り外すことによる「オープンアクセス」を採用しているので、ケース内部へのアクセスが容易になっています。これで、メンテナンスやパーツの交換作業などがやりやすくなるでしょう。トップパネルは、静音仕様のスチールパネルだけでなく、冷却重視のメッシュパネルに交換することもできます。
標準搭載のファンは、同社の静音仕様モデル「Dynamic X2 GP-14」を2つ、「Dynamic X2 GP-12」を1つ。これは、航空機の翼にも用いられる空気力学要素を取り入れたもので、ノイズを大幅に低減してくれます。水冷ラジエーターは、フロントに360/280㎜ (幅145㎜まで)、トップに240㎜、リアに120㎜のものを搭載することができます。
外観的には、フロントにヘアライン加工が施されたアルミパネルを採用し、洗練された印象となっています。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。
Fractal Design Define 7 Compact White ミドルタワーPCケース ソリッドパネルモデル FD-C-DEF7C-05 CS7864
19,192円(税込)
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第2位:Fractal Design Define 7
【防音パネル:フロント、両サイド、トップ】冷却重視の「オープンレイアウト」と保存容量重視の「ストレージレイアウト」の2パータンに対応、静音ファン「Dynamic X2 GP-14」を3基搭載
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防音パネルをフロント、両サイド、トップに採用した製品。また、モジュラー型のケースとなっていて、「オープンレイアウト」と「ストレージレイアウト」を選ぶことができます。「オープンレイアウト」は冷却性能を重視したレイアウトで、内部空間を広くしエアフローを向上させます。また、搭載できる水冷ラジエーターの最大サイズはフロント360㎜、トップ420㎜、ボトム280㎜となっています。また、最大285㎜のE-ATXマザーボードにも対応可能です。「ストレージレイアウト」は多くのドライブの搭載を可能にしたレイアウト。搭載できるのは、最大で3.5インチHDDを14基、SSDを4基、光学ドライブを1基となっています(3.5/2.5インチベイ×6、2.5インチベイ×2とマルチブラケット×2の組み合わせによる)。
トップパネルは構成パーツに合わせて、静音性に特化したスチールパネルと冷却重視のメッシュパネルを選んで、簡単に交換することができます。グラフィックボードは、別売りのPCIeライザーを使用すれば垂直配置することも可能。
ファンは、同社の静音仕様モデル「Dynamic X2 GP-14」を3つ標準で搭載。これは(前出の同社の製品のところでも述べていますが)航空機の翼にも用いられる空気力学要素を取り入れて、ノイズを大幅に低減したモデルです。水冷ラジエーターは、フロントに360/280㎜ 、トップに420/360㎜、リアに120㎜、ボトムに280/240㎜のものを搭載することができます。
ケース全体のデザインも洗練されていて、総合的に見て非常に優れた製品と言えます。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてグレー、ブラック&ホワイト(内部がホワイトに塗装)、ホワイトもあります(以下はホワイトのモデル)。
Fractal Design Define 7 White ミドルタワーPCケース E-ATX 対応 ソリッドパネルモデル FD-C-DEF7A-09 CS7736
24,818円(税込)
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第3位:Antec P10C
【防音パネル:両サイド】フロントパネルの開閉方向が切替可能、電源ユニットカバーにもファンを搭載可能
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防音パネルをフロント、両サイド、トップに採用した製品。フロントパネルの開閉方向が切り替え可能なPCケース。そして、5.25インチベイを1基搭載しているので、ここに組み込んだ光学ドライブに、ケースの設置場所に関わらず素早くアクセスすることができます。
標準搭載のファンは計4基(フロントに120㎜×3、リアに120㎜×1)なのですが、電源ユニットカバーにも120㎜のファンを1基搭載することも可能となっています。水冷ラジエーターは、フロントに360/280/240/120㎜、リアに120㎜のものを搭載することができます(フロントパネル外側にファン搭載時は55㎜厚まで、内側にファン搭載時は30㎜厚まで対応)。
ちなみに、電源ユニットカバーに逆回転ファンを標準搭載し、冷却性能をより向上させたモデルもあります。
ANTEC P10 FLUX ブラック
11,373円(税込)
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第4位:ANTEC P7 NEO
【防音パネル:両サイド】フロントの両端にエアインテーク用のスリット、脱着式の5.25インチベイを搭載、E-ATXマザーボードにも対応
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防音パネルを両サイドに採用した製品。フロントの両端には、エアインテークのためのスリットが設けられているので、新鮮なエアーをケース内部に取り込んで、効果的なエアフローを構築することができます。
そして、脱着式の5.25インチベイを搭載しているので、光学ドライブを搭載することもできますし、不要な場合はベイ自体を取り外してケース内部のスペースを広く確保することもできます。また、ミドルタワーでありながら、対応マザーボードにE-ATXが含まれている点も注目に値しますね。
水冷ラジエーターは、フロントに280/240/140/120㎜、リアに120㎜のものを搭載することができます。
第5位:Fractal Design Pop Silent Black Solid
12,101円(税込)
【防音パネル:フロント、両サイド、トップ】「オープンレイアウト」で高いエアフロー性能、優れたメンテナンス性、静音仕様のファン「Aspect 12」を標準で3基搭載
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防音パネルをフロント、両サイド、トップに採用した製品。そして、内部空間を広くしエアフローを向上させて冷却性能を重視した「オープンレイアウト」を採用しています。
ケース内部には、ケーブルマネジメント用の専用スペースと、ベルクロストラップを装備。ケース下部の5.25インチベイには、光学ドライブはもちろん、USBメモリーやSDカードなどを収納できる小物入れを付けることもできます(光学ドライブと小物入れは排他利用)。
標準搭載のファンは、同社の静音仕様モデル「Aspect 12」がフロントに2基、リアに1基となっています。このファンの特徴は、気流の乱れの抑制する「ステータストラット」、微小な乱気流層を生み出してブレードの効率化を図る「Trip Wireテクノロジー」、配線のシンプル化を実現する「チェーン接続」への対応となっています。
水冷ラジエーターはフロントに280/240/140/120㎜(幅145㎜まで)、リアに120㎜のものを搭載することができます。
第6位:be quiet! PURE BASE 500 White BG035
【防音パネル:フロント、両サイド、トップ】標準で静音ファン「Pure Wings 2」を2基搭載、広い内部スペースで高い拡張性
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防音パネルをフロント、両サイド、トップに採用した製品。トップカバーはマグネットによる脱着式で、冷却性を重視する場合は付属のメッシュ仕様のものに変更が可能です。標準搭載のファンは同社が静音性と冷却性能を追求した「Pure Wings 2 140㎜」が、フロントとリアに1基ずつ。これは、エアフローを最適化したファンブレードを採用し、効率的なエアフローを生み出してくれます。
また、内部スペースに余裕があるのも特徴。CPUクーラーは高さ190㎜まで、グラフィックボードは長さ369㎜まで、ATX電源ユニットは長さ258㎜までと、他の製品と比べて数値が大きいですよね。搭載可能なストレージも3.5インチHDDが2基、3.5HDDまたは2.5インチHDD/SSDが5基と多くなっています。さらに、HDDトレイには、防振性・静寂性に優れたデカップリングマウントを採用。電源ユニットは、付属のブラケットにマウントしてから取り付ける方式で、ケース背面から簡単にアクセスして搭載することができます。
水冷ラジエーターは、フロントに360/280/240/140/120㎜、リアに140/120㎜、トップに240/120㎜のものを設置することができます。
第7位:Silver Stone SETA Q1
【防音パネル:フロント、両サイド、トップ、ボトム】フロントに独自の「サウンドメイズ」防音技術を採用、GPUサポーターが付属、大型マザーボードのE-ATXなどにも対応
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防音パネルをフロント、両サイド、トップ、ボトムに採用した製品。最も特徴的なのは、フロントパネルに独自の「サウンドメイズ」防音技術を採用していること。これは、迷路のような構造とすることで機械音を分散し、総合的なノイズを低減する仕組みです。トップは、防塵フィルター仕様に交換することもできます。
内部スペースは余裕のある設計で、CPUクーラーは高さ182㎜まで、グラフィックボードは長さ394㎜まで(幅188㎜まで)など。大きなグラフィックボードの搭載時に、ボードを支えるステー(GPUサポーター)も付属しています。ミドルタワーでありながらも、対応マザーボードには大型のE-ATX、デュアルCPUに対応したサーバーやスーパーハイエンド向けのSSI-EEDやSSI-CEBも含まれているので、これらを使用するコアなユーザーにはなかなか貴重な存在と言えるでしょう。
水冷ラジエーターは、フロントに360/280/240/140/120㎜、トップに360/280/240/140/120㎜、リアに140/120㎜のものが搭載可能です。
【ミニタワー】静音PCケース おすすめランキング
続きまして、ミニタワーの静音PCケースのおすすめ製品、ランキング形式で発表していきたいと思います。
第1位:Cooler Master Silencio S400
【防音パネル:フロント、両サイド、トップ】遮音材とノイズとの共鳴を抑えたモデル、標準で静音仕様の「SILENCIOファン」を2基搭載、左右両開きフロントパネルを採用
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防音パネルをフロント、両サイド、トップに採用した製品。さらに、ケースがノイズと共鳴するピーク周波数を特定し、それを調整することで、ノイズを軽減させています。また、ノイズを抑えるラバーパッドを備えたSilencio FP 120mm PWMファンを2基標準で搭載しています。
ケース内部を冷却したい場合には、フロントパネルを開けることができるのですが、ここに左右両開きに対応したリバーシブルシステムを採用しています。なので、環境に合わせて邪魔にならない方に設定することができます。しかも、ヒンジシステムにはマグネットとゴムパッドを採用し、振動を抑えています。
水冷ラジエーターは、トップに240㎜、フロントに280㎜のものが装着可能です。また、トップパネルは付属のダストフィルターに交換が可能で、これにした場合はフロントからトップへのエアフローを確保することができ、冷却性能がアップします。
3.5インチベイ(HDDトレイ)は、ボトム配置の電源ユニットの隣に配置されていて、位置をずらすことができるので、大きめの電源ユニットを搭載した場合でも干渉を防ぐことができます。もちろん、取り外してしまって、エアフローを確保しても良いですね。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。
Cooler Master Silencio S400 White Steel 静音設計 Micro-ATX PCケース 防音仕様スチールパネルモデル MCS-S400-WN5N-SJP CS8583
15,151円(税込)
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第2位:ANTEC P5
【防音パネル:フロント、両サイド】二層構造の遮音パネルを採用、二層構造のダストフィルター、ドライブベイも豊富
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防音パネルをフロント、両サイドに採用した製品。二層構造の遮音パネルを採用し、ケース内部から発生するノイズを封じ込めてくれます。それでも、発熱対策への妥協はせずに、サイドスリットから効果的なエアフローの流れを得ることができる構造となっています。
また、フロントドアの内側にレイアウトされたフィルターは二層構造を有し、ホコリの侵入を効果的に防止してくれます。この構造は、メンテナンス性にも優れていますよ。
拡張性も比較的高く、5.25インチベイ×1、3.5/2.5インチベイ×2、2.5インチベイ×4と、当分は困らないくらいのベイ数があります。3.5/2.5インチベイは脱着式なので、不要であれば取り外して内部をスッキリさせても良いですね。水冷ラジエーターは、フロントに240/120㎜、リアに120㎜のものを取り付けることができます。
ただし、遮音パネルや二層構造のフィルターなどのためにフロント部分の構造が大きいこともあって、奥行きは475㎜と大きめ。電源ケーブルとリアからの排気も考慮すると、実際に設置する場所はもう少し寸法が必要になるので、そこを確認しておきたいですね。
第3位:Fractal Design Pop Mini Silent Black Solid
13,573円(税込)
【防音パネル:フロント、両サイド、トップ】「オープンレイアウト」で高いエアフロー性能、優れたメンテナンス性、静音仕様のファン「Aspect 12」を標準で3基搭載
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前出の「Fractal Design Pop Silent Black Solid」がミニタワーとなったモデル。搭載可能な水冷ラジエーターの外形寸法はフロントに240/140/120㎜(幅144㎜まで)、リアに120㎜で、それ以外の特徴は同じです。以下、再掲。
防音パネルをフロント、両サイド、トップに採用した製品。そして、内部空間を広くしエアフローを向上させて冷却性能を重視した「オープンレイアウト」を採用しています。
ケース内部には、ケーブルマネジメント用の専用スペースと、ベルクロストラップを装備。ケース下部の5.25インチベイには、光学ドライブはもちろん、USBメモリーやSDカードなどを収納できる小物入れを付けることもできます(光学ドライブと小物入れは排他利用)。
標準搭載のファンは、同社の静音仕様モデル「Aspect 12」がフロントに2基、リアに1基となっています。このファンの特徴は、気流の乱れの抑制する「ステータストラット」、微小な乱気流層を生み出してブレードの効率化を図る「Trip Wireテクノロジー」、配線のシンプル化を実現する「チェーン接続」への対応となっています。
おわりに
今回は、静音仕様のPCケースのおすすめを、ミドルタワーとミニタワーで分けて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
冷却性能と静音性は通常「ファンを増設して冷却性能を高めるとノイズが多くなり、静音性を向上させようとファンを減らせば冷却性能が落ちる」というトレードオフの関係にあります。ですが、上記のような静音PCケースを導入すれば、冷却性能と静音性の両立を目指すことができまね。