ジャンクBlackstar FLY3を修理/電源が入らない 液漏れで腐食

赤のリード線をハンダ付け

 コンパクトギターアンプ、Blackstar FLY3のジャンクを、フリマサイトで購入しました。今回は、このアンプのジャンクの理由と、修理の様子などについて書いてみたいと思います。

ジャンクの理由

Blackstar FLY3
 商品説明では、

電池ボックス内に液漏れ痕があり、電池を入れても反応がない。
電源アダプタがないため、DCジャックから電源が入るかどうかも未確認。
そのため、他の個所の動作も未確認。

 とのこと。

 これで2,880円(送料込)でした。

 そして、「もしかしたら、DCジャックからなら電源が入るかもしれない。そして、他の個所には異常がないかもしれない」という期待もあって購入しました。

※価格は2026年9月21日時点のものであり、変更されている場合があります(以下同)。

症状をチェック

外観をチェック

使用感、傷、スレ
 それなりの使用感、傷、スレがあります。でも、まあ、どれも許容範囲です。

 ただ、気になったのは、

底面のゴム足が1つない
 底面のゴム足が1つなかったことです。これだとガタガタして不安定で以降の作業がやりづらいので、最初に直してしまいます。

スポンジシートをカットして両面テープで貼り付け
 余っていたスポンジシートをカットして両面テープで貼り付けました。これで安定しました。

電池ボックスを見てみる

電池ボックスのフタ
 背面にある電池ボックスのフタを開けると、

電池ボックス内 下側
電池ボックス内 上側
 腐食の痕がすごいです。

エネループを入れてみる
 エネループを入れてみましたが、

エネループを入れても電源は入らない
 やはり、電源は入りませんでした。

 ちなみに、

いちばん右端の電池だけ取り出しにくい
 いちばん右端の電池は、なぜかとっても取り出しにくいです。

 ピンセットを使って取ろうとしたら、

エネループが飛び出した
 エネループが飛び出しました!

DCジャックから電源オンできるかを確認

DCジャックにプラグを差し込む
 DCジャックにプラグを差し込んで電源ボタンを押してみると、

DCジャックから電池オン
 ちゃんと電源オンにできました。

他の部分を確認

 その後、ギターを繋いで音を出してみましたが、どのツマミも特に問題ないみたいです。

※このときの画像はなし。撮影するのを忘れました(涙)

修理

電池ボックスの端子をキレイにしたい

 とりあえず、電池ボックスの端子を磨いてみたいと思います。

電池ボックス内の右のネジを外す
電池ボックス内の左のネジを外す
 電池ボックス内の2本のネジを外します。

 外れたネジを取ろうとして、本体を傾けたら、

腐食によるカス
 腐食によって出たカスが落ちてきてビックリです。ちゃんと掃除しました。

電池ボックスを引き出すと、やはり腐食の痕がひどい
 電池ボックスを引き出してみると、やはり腐食の痕がすごいです。

 そして、電池ボックスをもっと引き出して、端子を真鍮ブラシで磨こうと思ったのですが、これ以上は引き出せません。なので、結局はカバーを開けないといけないみたいです。

 カバーを開けましょう。

電池ボックスの横にあるネジ 右
電池ボックスの横にあるネジ 左
 電池ボックスの横にある2本のネジを外します。

 さらに、

トップコントロールパネルの前側にあるネジを外す
 トップコントロールパネルの前側にもネジがあるので、外します。

フロントカバーが外れた
 フロントカバーが外れました。

内部基板の様子
 内部の基板を見ながら、「どうやって外すのかな?」と考えていたら、

内部から出てきた腐食カス
 内部からも腐食カスがこぼれてきて、またまた驚きです。そして、またまた掃除しました。

 そして、基板を外すには、トップコントロールパネルにあるポテンショメーターとノブ、インプットジャックを外さないといけないみたいなので、外します。 

ノブを引き抜く
 ノブを引き抜いて、

ポテンショメーターのナットを外す
 11㎜のソケットレンチを使って、ポテンショメーターとインプットジャックのナットを外します。

メインの基板が外れた
 メインの基板が外れました。

DCジャックと拡張キャビネット端子の基板のネジを外す
 次に、DCジャックと拡張キャビネット端子の基板のネジを外します。

2つの基板が外れた
 基板が2つとも外れました。

 赤のリード線が溝に挟み込まれています。それで、電池ボックスがあまり引き出せなかったんですね。

赤のリード線が外れた
 赤のリード線を溝から外しました。これで、電池ボックスをもう少し引き出すことができるようになりました。

 そして、腐食カスがすごい落ちてきたので、またまた掃除しました。

赤のリード線が取れた
 このとき「なんか感触がおかしい」と思って見てみると、赤のリード線が外れてしまっていました。腐食がDCジャックの基板の方にまで進行していて、リード線の接続部分が脆くなっていたんだと思います。黒のリード線も取れそう。

 これは後で作業するとして、電池ボックスに戻ります。

電池ボックスの端子の導通テスト
 テスターを使って、電池ボックスの端子の導通テストをしてみたのですが、やはり腐食によって導通しなくなっている個所がほとんどでした。

電池ボックスの端子を真鍮ブラシで磨く
 電池ボックスの端子を真鍮ブラシで磨きます。

磨いた端子
 少しはマシになったように思います。他の端子も、同様に磨きました。 

磨いた端子の導通テスト
 磨いた端子の導通テストをしてみたのですが、全然ダメでした。腐食が奥まで進行してしまっているようです。

 なので、

交換用の電池ボックス
 新しい電池ボックスに交換します。全く同じものが、モノタロウで購入できました。共立電子産業の「リード線付き電池BOX BH364A」です(税込186円、他の品物とまとめ買いをして送料無料)。

電池ボックスを交換

基板の腐食を除去

黒のリード線をカット
 黒のリード線をカット。

基板の腐食
DCジャックのピンの腐食
 基板を見てみると、腐食がかなり進行しています。

DCジャックのピンの腐食を真鍮ブラシで磨く
DCジャックのピンの腐食をマイナスドライバーで取る
 DCジャックのピンの腐食を、真鍮ブラシとマイナスドライバーで取ります。

基板全体を真鍮ブラシで磨く
 次に、基板全体を真鍮ブラシで磨きました。

基板の導通テスト
 その後、基板の導通テストをしてみると、全部OKでした。

赤いリード線のハンダを除去
 リード線が付いていたところのハンダを、ハンダ吸い取り線で除去します。

 なのですが、赤いリード線が付いていた個所は、なぜか上手く除去できません。  

黒いリード線のハンダを除去
 黒いリード線の方は、簡単にハンダを除去できました。

リード線が付いていた個所をアップ
 リード線が付いていた個所をアップ。「RED」(赤いリード線)の方が、黒く盛り上がっています(変質している? or 絶縁されてる?)。導通テストでは、リード線の残りの部分にプローブを当てたので導通OKでしたが、このままでは新たにリード線をハンダ付けできません。

 なので、

赤いリード線が付いていた個所の黒い盛り上がりをカット
 ニッパーでカットします。

カットしたら金属が露出
 カットしたら、金属が露出しました。

露出した金属にハンダ吸い取り線を当てる
 ここにハンダ吸い取り線を当ててみましたが、吸い取れませんでした。なので、ハンダではないのかな?

導通テストはOK
 でも、導通はOKなので、ここにリード線をハンダ付けすれば大丈夫でしょう。

新しい電池ボックスの取付け

電池ボックスを取り付ける個所をクリーニング
 電池ボックスを取り付ける個所が腐食で汚れていたので、メガネクリーニング液と綿棒でキレイにしました。   

新しい電池ボックス
 新しい電池ボックスを取り付けます。

リード線を穴に通す
 リード線を穴に通して、

電池ボックスをネジ止め
 電池ボックスをネジ止めします。

赤のリード線をハンダ付け
黒のリード線をハンダ付け
 リード線をハンダ付けしました。

 黒のリード線は、修理前の状態ではもっと短いのですが、作業のやりやすさを優先して長いままにしました。

 この状態でエネループを入れて、電源が入るか確かめてみます。

電源オンにできるか確認
 ちゃんと電源オンにできました。

組み立て・修理完了

 あとは元に戻すだけです。

 なのですが…

組み立てに手こずる
 なかなか上手くハマらず、ちょっとした知恵の輪状態になりました。

DCシャックの基板を取り付け
 なんとかDCジャックの基板を取り付けられたと思ったら、 

DCジャックがズレている
 ぜんぜんズレてました。やり直しです。

 この後、2回目のやり直しで、

DCシャックの基板がちゃんとハマった
 指で探っていたら、「カチャッ」と音がして所定の位置に入ったみたいです。 

 改めてネジを締めて、

DCジャックがちゃんと取り付けられた
 今度こそ、ちゃんと取り付けられました。

メイン基板の取り付け
ポテンショメーターのネジを締める
ノブの取り付け
 トップコントロールパネルにポテンショメーターとインプットジャックをはめ込んで、ナットを締めて、ノブを取り付けました。 

電池ボックスの左側のネジを締める
トップコントロールパネルの前側にあるネジを締める
 電池ボックスの左右にあるネジと、トップコントロールパネルの前側にあるネジを締めます。

エネループを入れる
 エネループを入れて、

電源ボタンを押して電源オン
 電源ボタンを押したら、ちゃんと電源オンにできました。修理完了です。

試奏

 こうして新品の電池ボックスを交換できたのですが、実は電池駆動では使いません。

USB QCトリガーケーブル「QC-FLY3」
 Amazonで購入したパッケージングテクノロジーのUSB QCトリガーケーブル「QC-FLY3」を使って、モバイルバッテリーで駆動させます。この方がお手軽なんです。


モバイルバッテリーUGREEN PB507で駆動
 使用するモバイルバッテリーはUGREEN PB507です。これを低電流モードにして使用します(低電流モードにしないと、30秒程で電源が切れてしまうので)。


 これは、なかなか良い音しますね。

おわりに

 今回のジャンクのBlackstar FLY3の修理は、電池の液漏れによる腐食が内部の基板にまで進行していて、それを真鍮ブラシで擦ったり、腐食カスがたくさん落ちてきたりして、思ったより大変でした。

 でも、本体(2,880円)と交換用の電池ボックス(税込186円)を合わせても約3.000円なので、なかなか良い買い物ができたのではないかと思います。

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