
コンパクトギターアンプ、Blackstar FLY3のジャンクを、フリマサイトで購入しました。今回は、このアンプのジャンクの理由と、修理の様子などについて書いてみたいと思います。
ジャンクの理由

商品説明では、
とのこと。
これで2,880円(送料込)でした。
そして、「もしかしたら、DCジャックからなら電源が入るかもしれない。そして、他の個所には異常がないかもしれない」という期待もあって購入しました。
症状をチェック
外観をチェック

それなりの使用感、傷、スレがあります。でも、まあ、どれも許容範囲です。
ただ、気になったのは、

底面のゴム足が1つなかったことです。これだとガタガタして不安定で以降の作業がやりづらいので、最初に直してしまいます。

余っていたスポンジシートをカットして両面テープで貼り付けました。これで安定しました。
電池ボックスを見てみる

背面にある電池ボックスのフタを開けると、


腐食の痕がすごいです。

エネループを入れてみましたが、

やはり、電源は入りませんでした。
ちなみに、

いちばん右端の電池は、なぜかとっても取り出しにくいです。
ピンセットを使って取ろうとしたら、

エネループが飛び出しました!
DCジャックから電源オンできるかを確認

DCジャックにプラグを差し込んで電源ボタンを押してみると、

ちゃんと電源オンにできました。
他の部分を確認
その後、ギターを繋いで音を出してみましたが、どのツマミも特に問題ないみたいです。
※このときの画像はなし。撮影するのを忘れました(涙)
修理
電池ボックスの端子をキレイにしたい
とりあえず、電池ボックスの端子を磨いてみたいと思います。


電池ボックス内の2本のネジを外します。
外れたネジを取ろうとして、本体を傾けたら、

腐食によって出たカスが落ちてきてビックリです。ちゃんと掃除しました。

電池ボックスを引き出してみると、やはり腐食の痕がすごいです。
そして、電池ボックスをもっと引き出して、端子を真鍮ブラシで磨こうと思ったのですが、これ以上は引き出せません。なので、結局はカバーを開けないといけないみたいです。
カバーを開けましょう。


電池ボックスの横にある2本のネジを外します。
さらに、

トップコントロールパネルの前側にもネジがあるので、外します。

フロントカバーが外れました。

内部の基板を見ながら、「どうやって外すのかな?」と考えていたら、

内部からも腐食カスがこぼれてきて、またまた驚きです。そして、またまた掃除しました。
そして、基板を外すには、トップコントロールパネルにあるポテンショメーターとノブ、インプットジャックを外さないといけないみたいなので、外します。

ノブを引き抜いて、

11㎜のソケットレンチを使って、ポテンショメーターとインプットジャックのナットを外します。

メインの基板が外れました。

次に、DCジャックと拡張キャビネット端子の基板のネジを外します。

基板が2つとも外れました。
赤のリード線が溝に挟み込まれています。それで、電池ボックスがあまり引き出せなかったんですね。

赤のリード線を溝から外しました。これで、電池ボックスをもう少し引き出すことができるようになりました。
そして、腐食カスがすごい落ちてきたので、またまた掃除しました。

このとき「なんか感触がおかしい」と思って見てみると、赤のリード線が外れてしまっていました。腐食がDCジャックの基板の方にまで進行していて、リード線の接続部分が脆くなっていたんだと思います。黒のリード線も取れそう。
これは後で作業するとして、電池ボックスに戻ります。

テスターを使って、電池ボックスの端子の導通テストをしてみたのですが、やはり腐食によって導通しなくなっている個所がほとんどでした。

電池ボックスの端子を真鍮ブラシで磨きます。

少しはマシになったように思います。他の端子も、同様に磨きました。

磨いた端子の導通テストをしてみたのですが、全然ダメでした。腐食が奥まで進行してしまっているようです。
なので、

新しい電池ボックスに交換します。全く同じものが、モノタロウで購入できました。共立電子産業の「リード線付き電池BOX BH364A」です(税込186円、他の品物とまとめ買いをして送料無料)。
電池ボックスを交換
基板の腐食を除去

黒のリード線をカット。


基板を見てみると、腐食がかなり進行しています。


DCジャックのピンの腐食を、真鍮ブラシとマイナスドライバーで取ります。

次に、基板全体を真鍮ブラシで磨きました。

その後、基板の導通テストをしてみると、全部OKでした。

リード線が付いていたところのハンダを、ハンダ吸い取り線で除去します。
なのですが、赤いリード線が付いていた個所は、なぜか上手く除去できません。

黒いリード線の方は、簡単にハンダを除去できました。

リード線が付いていた個所をアップ。「RED」(赤いリード線)の方が、黒く盛り上がっています(変質している? or 絶縁されてる?)。導通テストでは、リード線の残りの部分にプローブを当てたので導通OKでしたが、このままでは新たにリード線をハンダ付けできません。
なので、

ニッパーでカットします。

カットしたら、金属が露出しました。

ここにハンダ吸い取り線を当ててみましたが、吸い取れませんでした。なので、ハンダではないのかな?

でも、導通はOKなので、ここにリード線をハンダ付けすれば大丈夫でしょう。
新しい電池ボックスの取付け

電池ボックスを取り付ける個所が腐食で汚れていたので、メガネクリーニング液と綿棒でキレイにしました。

新しい電池ボックスを取り付けます。

リード線を穴に通して、

電池ボックスをネジ止めします。


リード線をハンダ付けしました。
黒のリード線は、修理前の状態ではもっと短いのですが、作業のやりやすさを優先して長いままにしました。
この状態でエネループを入れて、電源が入るか確かめてみます。

ちゃんと電源オンにできました。
組み立て・修理完了
あとは元に戻すだけです。
なのですが…

なかなか上手くハマらず、ちょっとした知恵の輪状態になりました。

なんとかDCジャックの基板を取り付けられたと思ったら、

ぜんぜんズレてました。やり直しです。
この後、2回目のやり直しで、

指で探っていたら、「カチャッ」と音がして所定の位置に入ったみたいです。
改めてネジを締めて、

今度こそ、ちゃんと取り付けられました。



トップコントロールパネルにポテンショメーターとインプットジャックをはめ込んで、ナットを締めて、ノブを取り付けました。


電池ボックスの左右にあるネジと、トップコントロールパネルの前側にあるネジを締めます。

エネループを入れて、

電源ボタンを押したら、ちゃんと電源オンにできました。修理完了です。
試奏
こうして新品の電池ボックスを交換できたのですが、実は電池駆動では使いません。

Amazonで購入したパッケージングテクノロジーのUSB QCトリガーケーブル「QC-FLY3」を使って、モバイルバッテリーで駆動させます。この方がお手軽なんです。

使用するモバイルバッテリーはUGREEN PB507です。これを低電流モードにして使用します(低電流モードにしないと、30秒程で電源が切れてしまうので)。
これは、なかなか良い音しますね。
おわりに
今回のジャンクのBlackstar FLY3の修理は、電池の液漏れによる腐食が内部の基板にまで進行していて、それを真鍮ブラシで擦ったり、腐食カスがたくさん落ちてきたりして、思ったより大変でした。
でも、本体(2,880円)と交換用の電池ボックス(税込186円)を合わせても約3.000円なので、なかなか良い買い物ができたのではないかと思います。



