



PCケースのサイズで、おそらく最も広く使われているであろうミドルタワー。設置スペースと拡張性のバランスが良いので、自作PCの初心者から上級者まで、使い勝手のよいサイズ感ですよね。
というわけで今回は、ミドルタワーPCケースを選ぶ際に確認しておきたいポイントやスペックの見方などを説明しつつ、ECサイトで購入できる中からおすすめ製品を紹介してみたいと思います。
ちなみに、キューブ型、ミニ・スリムタワーなどの小型PCケースのおすすめは、以下の記事で紹介しています。
目次
- ミドルタワーPCケースの選び方
- ミドルタワーPCケース おすすめランキング
- 第1位:Thermaltake Versa H26
- 第2位:MSI MAG FORGE 110R CS8337
- 第3位:ZALMAN T8
- 第4位:Cooler Master MasterBox Q500L
- 第5位:ZALMAN S4 Plus
- 第6位:Thermaltake H200 TG RGB
- 第7位:CORSAIR 4000D
- 第8位:Antec P10C
- 第9位:Antec DP502 FLUX
- 第10位:Cooler Master MasterBox MB600L V2
- 第11位:NZXT H510 Flow
- 第12位:RAIJINTEK PONOS TG4
- 第13位:Corsair Carbide Series 175R RGB
- 第14位:NZXT H510 Elite
- 第15位:Fractal Design Define 7
- おわりに
ミドルタワーPCケースの選び方
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一般的なマザーボードのフォームファクタであるATXとMicro-ATXに対応する、ミドルタワーPCケース。故に製品数も多いわけですが、製品を選ぶにあたっては次のようなポイントがあります。
マザーボードのフォームファクタごとの寸法は、次のようになっています。
・EEB:305×330㎜
・E-ATX:305×330㎜
・ATX:305×244㎜
・Micro ATX:244×244㎜
・Mini-ITX:170×170㎜
サイドパネルの仕様で選ぶ(アクリル・強化ガラス/スチール製)
アクリル・強化ガラス製ウインドウで、LEDパーツを鑑賞する
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最近は、サイドがアクリル・強化ガラス製のウインドウになっている製品が多くなっています。これは、LEDが付いているグラフィックボードやファンなどのパーツを組み込んだときに、内部が見えるようにするため。
やはり自作PCは、好きなスペックのパーツを自由に組み込めるだけでなく、ビジュアル的にも楽しめるものなので、この点でも思う存分に遊び心を発揮したいものですね。
遮音材が装備されたスチール製なら、静音性が向上
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LEDなどの見た目にこだわらないなら、サイドがスチール製の製品を選ぶのもアリです。
また、スチールの内側に遮音材を貼り付けて、、静音性を向上させているものもあるので、この点も考慮して選ぶとよいでしょう。
ドライブベイの数を確認する
2.5インチ・3.5インチベイの数は、そこまで多くなくても可
出典:www.amazon.co.jp
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最近はマザーボードに装着するM.2 SSDも普及していますし、2.5インチのSSDや3.5インチのHDDは大容量化が進んでいるので、2.5インチ・3.5インチを搭載するベイの数は、そこまで多くなくても困ることはないでしょう(ちなみに、上の写真のようなタイプの製品は、最低限必要となる2.5インチ・3.5インチベイを、ケース下部やマザーボードの裏面に搭載しています)。
もし、古いHDDを活用したい場合に、3.5インチベイがいくつかあった方が良いかも、というくらいです。
光学ドライブ用の5.25インチベイは、基本的になくてもよい
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上の写真の製品は光学ドライブ用の5.25インチベイを搭載していますが、これは比較的珍しいと言えます。なぜなら、最近はPCソフトをCD-ROMで配布することも少なくなり、ネットからダウンロードするのが一般的ですし、映像作品を鑑賞する場合にもDVDやBlu-rayではなく、ネットの配信サービスを利用することが多いからです。なので、CD-ROMやDVDを読み込むための光学ドライブを積む必要はほとんどなく、したがって光学ドライブ用の5.25インチベイも基本、なくても困らないでしょう。
「古い光学ドライブを活かしたい」という場合にのみ、5.25インチベイのある製品を選ぶという感じでもよいのではないでしょうか。
ベイの少ない製品は、大型水冷ラジエーター搭載に適している
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基本としては、5.25インチベイがなく、2.5インチ・3.5インチベイの少ない製品は、ケース前方への大型水冷ラジエーターの搭載を想定しています。なので、将来的な水冷式の採用を考えているなら、ドライブベイの少ない製品が適しています。
デュアルチャンバー構造は、エアフローに優れる
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まず、チャンバー(chamber)は「小さな部屋、室」という意味。そして、「デュアルチャンバー構造」とは、PCケースの内部を熱源ごとに仕切って、それぞれでエアフローを設計し、効果を向上させる仕様のことをいいます。一般的には、CPUやグラフィックボードのある上部と、電源ユニットやHDDのある下部で仕切られています。
なので、ハイエンドのCPUやグラフィックボードを搭載するなどで、発熱が心配な場合には、デュアルチャンバー構造の製品を選んで、効果的なエアフローの設計をしてみると良いのではないでしょうか。
パーツ(CPUクーラー、グラフィックボード)の最大寸法と、ケースの外形寸法を確認
出典:www.amazon.co.jp
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CPUクーラーは製品によって高さが異なりますし、グラフィックボードも製品によって長さが異なります。そして、ミドルタワーPCケース側でも、搭載できるCPUクーラーの最大高さ、グラフィックボードの最大長さが異なるので、あらかじめ確認して、計画的に導入するようにしましょう。
また、「ミドルタワーPCケース」だからと言って、外形寸法(縦×横×高さ)が完全に規格化されているわけではなく、製品によって多少の大きさのバラツキがあります。なので、設置スペースの寸法を測っておいて、そこにおける製品を選ぶことが大切です。
基本的なパーツ構成なら、搭載できる冷却ファンの数はそこまで多くなくても可
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自作PCの一般的な構成(CPU〔オーバークロックなし〕、グラフィックボードを1枚、システム用のSSD、データ保存用のHDDなど)であれば、PCケースの背面と全面にファンが計2つか3つあれば、必要十分なエアフローが得られます。
もし、CPUをオーバークロックしていたり、グラフィックボードを2枚構成にしているなどで発熱が心配な場合には、冷却ファンがたくさん積めるケースを選ぶ、というくらいでも大丈夫でしょう。
ミドルタワーPCケース おすすめランキング
それではここから、ミドルタワーPCケースのおすすめ製品をランキング形式で紹介していきます。
サイドパネルがアクリル・強化ガラス製の製品が多くなっているので、内部に組み込むパーツも是非、LED付きのものを検討してみてください。
第1位:Thermaltake Versa H26
アクリルウインドウを採用した低価格帯の製品でも、それなりの拡張性を確保
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アクリルウインドウ採用の製品の中で、低価格帯に位置する製品。ですが、ドライブは最大7基、ファンも最大7基が搭載可能。さらに、水冷システムのためのラジエーターはトップに360/280㎜、フロントに360㎜、リアに120㎜のものが搭載可能という、それなりの拡張性を有した製品となっています。
気になるのは、アクリルウインドウが4つの手回しネジで留まっていること。パーツを頻繁に交換するユーザーの場合は、外すのが少し手間かもです。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。
Thermaltake Versa H26 White /w casefan ミドルタワー型PCケース [ホワイトモデル] CS7071 CA-1J5-00M6WN-01
6,949円(税込)
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第2位:MSI MAG FORGE 110R CS8337
スタイリッシュなシンプルデザイン、リアにARGBファンを標準搭載、コスパが優秀
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洗練されたスタイリッシュな印象のシンプルデザインで、飽きの来なさそうなPCケース。ですが、フロントパネルは大型のメッシュ構造、トップはマグネットフィルターを採用しているなど、エアフローを重視した仕様となっています。トップのフィルターはマグネットなので、簡単に取り外して清掃が可能です。
水冷ラジエーターはフロントに240/140/120㎜、トップに240/120㎜、リアに120㎜のものを搭載することができます。また、標準で付属するリアのファンがARGB(Addressable RGB)なので、対応するマザーボードを組み込めば、発光をコントロールするも可能です。
ただ、アクリルウインドウの固定が手回しネジ4つなので、パーツ交換などで内部にアクセスする歳には、少し手間かもしれせん。
第3位:ZALMAN T8
やや古い設計のモデルでもビジュアル的には良き、コスパは最高
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内部のレイアウトを見ると、電源ユニットをケース上部に設置したり、5.25インチベイがあるなど、少し古い設計のモデルと言えます(一昔前は、こうしたレイアウトが当たり前でした)。ですが、全体にブラックのパウダーコーティングが施されおり、フロント下部にデザイン性のあるRGB LEDを配しているので、ビジュアル的には悪くない印象です。
水冷ラジエーターは、フロントに240/120㎜、リアに120㎜のものを搭載可能。ただ、サイドが強化ガラスなどではなくスチールで、フロントもメッシュなどではないので、ラジエーターのファンにLEDが仕込まれていても、外部から愛でることはできません。
そして、上記のような古い設計や、内部パーツが見えないことにより、コスパがとても良い製品となっているので、気にしないユーザーであれば、かなりお買い得ですね。
第4位:Cooler Master MasterBox Q500L
6,383円(税込)
コンパクトで横置きにも対応、I/Oパネルの配置を変更可能、マザーボードの大きさに応じて電源ユニットの位置を変更可能
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ミドルタワーの中ではかなりコンパクトな製品。このサイズは、マザーボードの規格(ATX、Micro-ATX、Mini-ITX)に応じて電源ユニットの位置を変えられるシステムを採用することで実現しています。
サイドパネルはモジュラー型で、回転させることでI/Oパネルの自由に配置することができます。また、サイドパネルを固定するゴム付きの手回しネジを脚とすることで、横置きにも対応しているという、自由度の高い製品となっています。
そして、ケースの4面(フロント、リア、トップ、ボトム)にパンチング加工パネルを採用し、通気性の確保。フロントとトップにはマグネット装着式ダストフィルターが付いているので、掃除がしやすくなっています。
ただし、コンパクトなサイズのため、拡張性はさほど高くはなく、ドライブベイは3.5インチが2基(それぞれに2.5インチドライブを2基搭載可能)のみと、最低限。水冷ラジエーターはトップに240/120㎜が1基、リアに120㎜が1基のみとなっています。拡張性よりも、レイアウトの自由度の高さを優先するユーザーに適していると言えるでしょう。
第5位:ZALMAN S4 Plus
トライカットデザインのフロントパネル、3基の120mm RGB LEDファンを標準搭載、コスパの良い製品
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フロントパネルの「トライカットデザイン」が特徴的なPCケース。まあまあのインパクトがあるので、シンプルなデザインが好みの人には向いていないですね。
そして、標準でRGB LEDファンがフロントに2基、リアに1基搭載されています。フロントの左半分くらいがメッシュになっていて、そこからファンの光を鑑賞することが可能。また、アクリル製のサイドパネルからも、LEDの発光を愛でることができます。
搭載できる水冷ラジエーターは大きくなく、フロントは240/120㎜、リアは/120㎜のものに対応。なので、水冷システムの導入はあまり考慮していないユーザー向けと言えるでしょう。コスパも良いですしね。
第6位:Thermaltake H200 TG RGB
フロントにRGBのLEDバー搭載、スイングドアパネルを採用
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特徴的なのは、やはりフロントパネルの縁に配置されたRGBのLEDバー。ロゴ部分もRGBのLEDになっていて、これらはI/Oポート部(トップの前側)にあるコントロールスイッチにより、19種類のライティングモードで発光させることができます。
また、強化ガラス製の左サイドパネルには、スイングドア方式を採用。これにより内部へのアクセスが容易になって、パーツ交換やメンテナンスを頻繁に行うユーザーには嬉しいですね。ただし、スイングドアを開ける際には、ケース横にかなりのスペースが必要になるので、設置場所に配慮しましょう。
冷却性能としては、水冷ラジエーターはフロントに280/240㎜、トップに240mmのものを搭載可能です。また、CPUクーラーの高さは180㎜までと、比較的高いのものに対応しているので、大きめのCPUクーラーを装着してガンガン冷やすことができます。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイト(Snow Edition)もあります。
Thermaltake H200 TG RGB Snow Edition ミドルタワー型PCケース 強化ガラス フロントLEDバー搭載 CA-1M3-00M6WN-00 CS7633
8,364円(税込)
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第7位:CORSAIR 4000D
高エアフローを実現するフロントパネル、アンチボルテックスファンを搭載、E-ATXマザーボードも対応、サイドパネルはツールレスで脱着
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やはり目に付くのは、メッシュ状のフロントパネル。これは見ての通り、高エアフローのために最適化されたもので、膨大なエアフローをもたらしてくれます。
そして、フロントにはアンチボルテックスのファンを2基搭載。アンチボルテックスとは、回転方向の異なる2つのファンを隣接させて気流のボルテックス(渦巻き)効果を抑制し、エアフローを集中させて冷却効率アップする構造です。水冷ラジエーターも大型のものに対応し、フロントは360㎜、トップは280㎜のものを搭載することができます。また、対応マザーボードには、大きなE-ATXも含まれます。
強化ガラス製のサイドパネルは、スライドさせるだけで着脱することが可能。また、マザーボードの背面にすべてのケーブルをまとめてレイアウトできる「CORSAIR RapidRoute ケーブル管理システム」を採用しているので、パーツの組み込みや配線の際の煩わしい作業からユーザーを開放してくれます。
グラフィックボードの垂直搭載にも対応しているので(PCIeを延長するライザーケーブルが別途必要)、グラフィックボードに施されたイラストやLEDのイルミネーションを存分に楽しむことができます。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。
CORSAIR 4000D エアフロー強化ガラス製ミドルタワー ATX PCケース ホワイト CC-9011201-WW CS7976
13,602円(税込)
第8位:Antec P10C
静音性を重視して防音パネルを搭載、フロントパネルの開閉方向が切替可能、ファンは4基を標準搭載、電源ユニットカバーにもファンを搭載可能
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静音性を高めるために、フロント、両サイド、トップパネルの4面に防音パネル搭載した製品。ケース内部からのノイズを、しっかりと低減してくれます。また、フロントパネルの開閉方向は切り替え可能なので、ケースの設置場所に関わらず、素早く光学ドライブにアクセスすることができます。
標準搭載のファンは計4基(フロントに120㎜×3、リアに120㎜×1)で、これだけでもかなりのエアフローが期待できますね。そして、電源ユニットカバーにも120㎜のファンを1基搭載することもできます。
水冷ラジエーターは、フロントに360/28/240/120㎜、リアに120㎜のものを搭載することができます(フロントパネル外側にファン搭載時は55㎜厚まで、内側にファン搭載時は30㎜厚まで対応)。
このケースを使って、水冷式で、かつ静音性の高いPCを組んでみるのも面白いかもです。
第9位:Antec DP502 FLUX
冷却性能を追求したシリーズ「FLUX」の製品、標準で120㎜のARGBを4基搭載とPSUチャンバー上に逆回転ファンを搭載
出典:www.amazon.co.jp
Antecが冷却性能を追求したシリーズ「FLUX」(Flow LUXury)に位置づけられる製品。標準で120㎜のARGB(Addressable RGB)ファンがフロントに3基とリアに1基、PSU(Power Supply Unit:電源ユニット)チャンバー上に120㎜の逆回転ファンが1基搭載されています。PSUチャンバー上の逆回転ファンは、右サイドパネルのスリットからエアーを取り込んで、グラフィックボードなどを冷却してくれるものです。なかなか面白い発想ですね。
そして、ケースにファンのARGB用のコントローラーが内蔵されていて、フロントのスイッチから制御することが可能なほか、各社マザーボードのコントローラーにも対応します。さらに、ケースフロントパネルには別途RGB LEDが仕込まれていて、ファンのARGBとリンクしてケースを彩ってくれます。
さらに、ホコリの侵入を防ぐ着脱式のダストフィルターが、フロント、ボトム、トップ、右サイドパネルの開口部に装備されています。フロント、トップ、右サイドのものはマグネット式になっているので、着脱と掃除が簡単にできます。
水冷ラジエーターは、フロントに360/280/240/120㎜(フロントパネル外側にファン搭載時は55mm厚まで、内側にファン搭載時は30mm厚まで)、トップに360/280/240/120㎜(5.25インチベイ、ブラケット非搭載時)、リアに120㎜のものを搭載することができます。
第10位:Cooler Master MasterBox MB600L V2
フロントのヘアライン加工がエレガントな印象、電源ユニットは上下どちらでも設置可
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フロントパネルにヘアライン加工が施された、エレガントな雰囲気のPCケース。フロントパネルの下部にあるメーカーの「ヘキサゴンロゴデザイン」は、LED付きの冷却ファンを内側に搭載することで、その光を透過させて楽しむことができます。また、フロントパネルの両サイドにはメッシュの給気口が設けられているので、冷却のための新鮮なエアーを十分に取り込むことができるようになっています。
そして、下部のチャンバーの電源ユニットのちょうど上のところ(PSUシュラウド)に通気口が設けられているので、電源ユニットのファンを上向きにしても設置することができます。これは珍しいのではないでしょうか。
水冷ラジエーターは、トップに240/120㎜、フロントに360/280/240/140/120㎜、リアに120㎜のものを搭載することができます。
第11位:NZXT H510 Flow
余計なものを削ぎ落としたデザイン、フロントはメッシュパネル、サイドがスモーク仕様の強化ガラス
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前出の「NZXT H510 Elite」はサイドとフロントに透明な強化ガラスを採用していましたが、こちらはフロントをメッシュとしてエアフローを向上させ、サイドはスモーク仕様の強化ガラスとなったモデルです。やはり、装飾的なものを省いた非常にシンプルなデザインとなっています。それでも、フォルムとバランスの美しさが目を引いて、印象的ですね。
内部は、5.25インチベイのない広々としたレイアウト。そして、水冷ラジエーターは、フロントに280㎜(厚さ60㎜まで)、リアに120㎜(厚さ60㎜まで)のものが搭載できます。
紹介しているのはマットブラックで、他のカラーバリエーションとしてマットホワイトもあります。
NZXT H510 Flow White ミドルタワーPCケース CA-H52FW-01 CS8265
10,997円(税込)
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第12位:RAIJINTEK PONOS TG4
フロントパネルにも強化ガラスを採用、標準で4つのARGBファンが付属、マザーボードトレイにもファンを搭載可能、大型マザーボード(EEB、E-ATX)も搭載できる
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この製品の最大の特徴は、サイドだけでなく、フロントパネルにも強化ガラスを採用しているところ。また、フロントにはARGBファンが3つ標準で搭載されているので、これらのイルミネーションを遮ることなく、フロントから鑑賞することができます。なお、上の写真はド派手に発光していますが、ARGB(Addressable RGB)ファンなので、対応するマザーボードによって、自分好みにカスタマイズすることもできます。
そして、マザーボードトレイにも120㎜のファンを2基搭載できるようになっているのが珍しいです(マザーボードの右側に、縦に2つのファンを設置できます)。また、一般的なATXだけでなく、より大型のEEBとE-ATXのマザーボードにも対応しています。これらのマザーボードを活かしたい、マニアックなユーザーにも適していますね。
水冷ラジエーターは、フロントに360/280/140/120㎜、トップに360/280/140/120㎜、リアに120㎜のものを搭載できます。
ちなみに、フロントがフルメッシュになったモデルもあります。
RAIJINTEK ライジンテック PCケース ハイエンド PONOS MS4 ミドルタワー型PCケース フルメッシュ 12025ARGBファン4基を搭載 ゲーミングPCに最適 水冷対応 各ラジエータ対応 リムーバブルHDDケージ搭載
12,880円(税込)
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第13位:Corsair Carbide Series 175R RGB
スッキリしたオーソドックなデザイン、120㎜のRGBファンを標準搭載(マザーボードから発光のコントロールが可能)
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見た目がスッキリとした、オーソドックなデザインのPCケース。このビジュアルなら、どんな部屋に置いても無難に溶け込んでくれそうです。
フロントには標準で120㎜のRGBファンが搭載されています。これは、マザーボードのRGBコントロール(ASUSの「Aura Sync」、msiの「Mystic Light Sync」、GIGABYTEの「RGB FUSION」)によって、発光を制御することが可能。この光のRGBが、フロントのロゴマークから見えるようになっているのが面白いです。
CPUクーラーは、比較的大きな高さ180㎜までのものに対応。なので、大き目のCPUクーラーを搭載して、CPUだけでなく、内部のエアフローを大きくしてケース全体を冷却するのも良いでしょう。
水冷ラジエーターは、フロントに360/280㎜、トップに240㎜のものを搭載できます(同社の水冷ラジエーターでは、H55、H60、H75、H80i、H90、H100i、H105、H110i、H115i、H150iが対応)。また、ホコリの侵入を防ぐダストフィルターをフロント、トップ、ボトムに装備していて、ケース内部をキレイに保ってくれます。
第14位:NZXT H510 Elite
フロントとサイドに強化ガラスを採用、余計なものを削ぎ落としたデザイン、グラボの垂直搭載に対応
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外側には装飾的なものが一切ない、非常にシンプルなデザインのケース。それでも、フォルムとバランスの美しさ、白と黒のツートンカラーが印象的な製品となっています。特に、サイドだけでなく、フロントにも強化ガラスを採用しているのがスタイリッシュさを増していますね。
そして、フロントにはデフォルトで2基のRGBファンが搭載されているので、追加パーツなしでイルミネーションを楽しめます。ファンの回転数とLEDはコントローラーとオリジナルソフトの「CAM」によって設定・制御することが可能。このソフトはハードウェアモニタ機能も搭載しているので、CPUやGPUの温度などをモニターすることができます。
また、グラフィックボードの垂直搭載に対応しているので(PCIeを延長するライザーケーブルが別途必要)、LED搭載モデルやこだわりのデザインが施されたモデルを、サイドの強化ガラスから愛でることができます。
内部は、NZXT製PCケースではおなじみ、5.25インチベイのない広々としたレイアウトで、パーツの装着や交換がしやすくなっています。水冷ラジエーターは、フロントに280㎜(140㎜×2サイズ)1基または120㎜が2基、リアは120㎜1基に対応しています。
紹介しているのはホワイト×ブラックで、他のカラーバリエーションとしてブラックもあります。
NZXT H510 Elite 前面+側面ガラスパネル RGB LED発光&ファン制御機能搭載 [ Black & Black ] CA-H510E-B1
19,475円(税込)
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第15位:Fractal Design Define 7
冷却重視の「オープンレイアウト」と保存容量重視の「ストレージレイアウト」の2パータンに対応、
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モジュラー型のケースで、「オープンレイアウト」と「ストレージレイアウト」を選ぶことができます。
「オープンレイアウト」は冷却性能を重視したレイアウトで、内部空間を広くしエアフローを向上させます。また、搭載できる水冷ラジエーターの最大サイズはフロント360㎜、トップ420㎜、ボトム280㎜となっています。また、最大285㎜のE-ATXマザーボードにも対応可能です。
「ストレージレイアウト」は多くのドライブの搭載を可能にしたレイアウト。搭載できるのは、最大で3.5インチHDDを14基、SSDを4基、光学ドライブを1基となっています(3.5/2.5インチベイ×6、2.5インチベイ×2とマルチブラケット×2の組み合わせによる)。
また、トップパネルは構成パーツに合わせて、静音性に特化したスチールパネルと冷却重視のメッシュパネルを選んで、簡単に交換することができます。グラフィックボードは、別売りのPCIeライザーを使用すれば垂直配置することも可能。対応マザーボードには、大きなE-ATX(285㎜まで)が含まれます。
このように、わがままなユーザーのニーズに柔軟に対応することができ、デザイン的にも洗練されていて、総合的に見て非常に優れた製品と言えます。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてグレー、ブラック&ホワイト(内部がホワイトに塗装)、ホワイトもあります。
ちなみに、サイドパネルが強化ガラスのモデルもあります。
Fractal Design Define 7 Black TG ミドルタワーPCケース E-ATX 対応 強化ガラスモデル FD-C-DEF7A-02 CS7695
35,200円(税込)
出典:www.amazon.co.jp
おわりに
今回は、ミドルタワーPCケースのおすすめを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
一昔前のPCケースはネジが多かったり、パーツの干渉があったりなど、使いにくい部分がたくさんありました。しかし、近年の製品はそれが解消されて、しかもレイアウトやエアフロー設計の細かなカスタマイズも可能となっています。上記のランキングを参考に、自分のニーズに合ったミドルタワーPCケースを見つけて、是非こだわりのPCを組み上げてくださいね。