



PCケースにはいろいろなサイズがありますが、最も広く使われているのがミドルタワーではないでしょうか。拡張性は一般的な用途ならミドルタワーで十分ですし、大きさ的にもデスクの下に収まりやすく、またデスクの上に置くのもアリです。ただし、とても多くの製品が販売されているので、どれを選んだらいいのか分からなくなりがち…。
そこで今回は、ミドルタワーPCケースを購入する際にチェックしたいポイントやニーズに対応する機能と、おすすめの製品を紹介してみたいと思います。
ちなみに、キューブ型、ミニ・スリムタワーなどの小型PCケースのおすすめは、以下の記事で紹介しています。
目次
- ミドルタワーPCケースの選び方
- ミドルタワーPCケース おすすめランキング
- 第1位:サーマルテイク Versa H26
- 第2位:エヌゼットエックスティー H510 Elite
- 第3位:コルセア 4000D
- 第4位:クーラーマスター MasterBox Q500L
- 第5位:コルセア Carbite 100R Silent
- 第6位:エヌゼットエックスティー H510
- 第7位:サーマルテイク H200 TG RGB
- 第8位:クーラーマスター CM694 TG
- 第9位:ゴールデンフィールド Z7
- 第10位:エムエスアイ MAG VAMPIRIC 100R
- 第11位:レイザー Tomahawk ATX
- 第12位:アンテック P7 Silent
- 第13位:サイズ 旋風 SCY-CFS3-BK
- 第14位:フラクタルデザイン Define R5
- 第15位:シャークーン VS4-Wシリーズ SHA-VS4-WBK
- 第16位:フラクタルデザイン Define 7
- 第17位:サーマルテイク VIEW 31 TG
- 第18位:アンテック DP501
- 第19位:アンテック P101 Silent
- 第20位:フラクタルデザイン Define C Black
- おわりに
ミドルタワーPCケースの選び方
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一般的なマザーボードのフォームファクタであるATXとMicro-ATXに対応する、ミドルタワーPCケース。故に製品数も多いわけですが、製品を選ぶにあたっては次のようなポイントがあります。
サイドパネルの仕様で選ぶ(アクリル・強化ガラス、スチール製)
LEDパーツを鑑賞したいなら、アクリル・強化ガラス製ウインドウの製品に
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最近は、ファンやマザーボードなどでLEDが付いているものが多くあります。そうしたパーツを組み込んで、イルミネーションとして楽しみたいのなら、サイドがアクリル・強化ガラス製のウインドウになっているものを選びましょう。
静音性重視なら、遮音材が装備されたスチールの製品に
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LEDパーツを鑑賞しないなら、アクリルではなく、サイドがスチール製のもので良いでしょう。
また、スチール製の製品の中には遮音材が装備されていて、PC内部のファンの音が外に漏れにくくなっているものがあります。こうした製品は、静音性を重視するユーザーに最適ですね。
ドライブベイの数で選ぶ
光学ドライブを積むなら、5.25インチベイのある製品に
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製品によって、5.25インチベイがあるものと、同ベイのないもの(次項目の写真)があります。ですので、5.25インチの光学ドライブを積みたい場合は、5.25インチベイがある製品を選ぶ必要があります。
SSDやHDDを増設するなら、2.5インチ・3.5インチベイの多い製品に
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製品によって、多くの2.5インチ・3.5インチベイが搭載されているもの(前項目の写真)と、最低限の数しかないものがあります。将来的なSSDやHDDの増設も考慮するなら、2.5インチ・3.5インチベイが多く搭載されているものが良いでしょう。
ケース前方への大型水冷ラジエーター搭載が優先なら、ベイの少ない製品に
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5.25インチベイがなく、2.5インチ・3.5インチベイの少ない製品は、ケース前方への大型水冷ラジエーターの搭載を想定しています。ですので、水冷式の採用を最優先に考えるなら、ドライブベイの少ない製品が適しています。
エアフローの向上を目指すなら、デュアルチャンバー構造の製品にする
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デュアルチャンバー構造とは、PCケースの内部を熱源ごとに仕切って、それぞれでエアフローを設計し、効果を向上させる仕様のこと(チャンバー〔chamber〕は「小さな部屋、室」という意味)。一般的なデュアルチャンバー構造は、CPUやグラフィックボードのある上部と、電源ユニットのある下部で仕切られています。
ですので、たとえばCPUのオーバークロックやハイエンドグラフィックボードの搭載などによって発熱が心配な場合はデュアルチャンバー構造の製品を選んで、効果的なエアフローの設計をしてみると良いのではないでしょうか。
搭載可能なCPUクーラー・グラフィックボードのサイズ、外形寸法を確認
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製品によって搭載可能なCPUクーラーの最大高さと、グラフィックボードの最大長さが異なるので、予め確認しておきましょう。
また、一口にミドルタワーPCケースと言っても、製品によって外形寸法(縦×横×高さ)は異なります。購入した後に「大きすぎて、予定の場所に収まらない」ということのないよう、製品の外形寸法も要チェックです。
排熱を考えるなら、ファンが多く搭載できる製品に
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標準で搭載されているファン、また増設可能なファンの数は製品によってそれぞれ。CPUのオーバークロックをしていたり、ハイエンドのグラフィックボードや多くのHDDを搭載していたりして、内部の発熱が大きい場合は、多くのファンが搭載できる製品が向いているでしょう。
ミドルタワーPCケース おすすめランキング
それではここから、おすすめ製品を紹介していきます。
最近人気のアクリル・強化ガラス製サイドパネルの製品にすると、内部に組み込んだLED付きパーツのイルミネーションを楽しめますよ。サイドパネルがスチール製の製品には、遮音材を装備した製品も多いので、静音性を重視するユーザーはこちらを選んでみてはいかがでしょうか。
第1位:サーマルテイク Versa H26
アクリルウインドウを採用した低価格帯の製品でも、それなりの拡張性を確保
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アクリルウインドウ採用の製品の中で、低価格帯に位置する製品。ですが、ドライブは最大7基、ファンも最大7基が搭載可能。さらに、水冷システムのためのラジエーターはトップに360/280㎜×1、フロントに360㎜×1、リアに120㎜×1が搭載可能という、それなりの拡張性を有した製品となっています。
気になるのは、アクリルウインドウが4つの手回しネジで留まっていること。パーツを頻繁に交換するユーザーの場合は、外すのが少し手間かもです。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。また、紹介しているアクリルパネルモデルの他に、強化ガラスを採用したモデルも。さらに、電源付きモデル(500W)もあって、別途電源を選ぶ手間をかけたくない場合には便利ですね。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。
Thermaltake Versa H26 White /w casefan ミドルタワー型PCケース [ホワイトモデル] CS7071 CA-1J5-00M6WN-01
6,040円(税込)
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第2位:エヌゼットエックスティー H510 Elite
フロントとサイドに強化ガラスを採用、余計なものを削ぎ落としたデザイン、グラボの垂直搭載に対応
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外側には装飾的なものが一切ない、非常にシンプルなデザインのケース。それでも、フォルムとバランスの美しさ、白と黒のツートンカラーが印象的な製品となっています。特に、サイドだけでなく、フロントにも強化ガラスを採用しているのがスタイリッシュさを増していますね。
そして、フロントにはデフォルトで2基のRGBファンが搭載されているので、追加パーツなしでイルミネーションを楽しめます。ファンの回転数とLEDはコントローラーとオリジナルソフトの「CAM」によって設定・制御することが可能。このソフトはハードウェアモニタ機能も搭載しているので、CPUやGPUの温度などをモニターすることができます。
また、グラフィックボードの垂直搭載に対応しているので(PCIeを延長するライザーケーブルが別途必要)、LED搭載モデルやこだわりのデザインが施されたモデルを、サイドの強化ガラスから愛でることができます。
内部は、NZXT製PCケースではおなじみ、5.25インチベイのない広々としたレイアウトで、パーツの装着や交換がしやすくなっています。水冷ラジエーターは、フロント280㎜(140㎜×2サイズ)が1基または120㎜が2基、リア120㎜が1基に対応しています。
紹介しているのはホワイト×ブラックで、他のカラーバリエーションとしてブラックもあります。
NZXT H510 Elite 前面+側面ガラスパネル RGB LED発光&ファン制御機能搭載 [ Black & Black ] CA-H510E-B1
20,878円(税込)
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第3位:コルセア 4000D
高エアフローを実現するフロントパネル、アンチボルテックスファンを搭載、サイドパネルはツールレスで脱着
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やはり目に付くのは、メッシュ状のフロントパネル。これは見ての通り、高エアフローのために最適化されたもので、膨大なエアフローをもたらしてくれます。
そして、フロントにはアンチボルテックスのファンを2基搭載。アンチボルテックスとは、回転方向の異なる2つのファンを隣接させて気流のボルテックス(渦巻き)効果を抑制し、エアフローを集中させて冷却効率アップする構造です。水冷ラジエーターも大型のものに対応し、フロントは360㎜、トップは280㎜のものを搭載することができます。
強化ガラス製のサイドパネルは、スライドさせるだけで着脱することが可能。また、マザーボードの背面にすべてのケーブルをまとめてレイアウトできる「CORSAIR RapidRoute ケーブル管理システム」を採用しているので、パーツの組み込みや配線の際の煩わしい作業からユーザーを開放してくれます。
グラフィックボードの垂直搭載にも対応しているので(PCIeを延長するライザーケーブルが別途必要)、グラフィックボードに施されたイラストやLEDのイルミネーションを存分に楽しむことができます。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。
CORSAIR 4000D エアフロー強化ガラス製ミドルタワー ATX PCケース ホワイト CC-9011201-WW CS7976
9,036円(税込)
第4位:クーラーマスター MasterBox Q500L
6,405円(税込)
コンパクトで横置きにも対応、I/Oパネルの配置を変更可能、マザーボードの大きさに応じて電源ユニットの位置を変更可能
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ミドルタワーの中ではかなりコンパクトな製品。このサイズは、マザーボードの規格(ATX、Micro-ATX、Mini-ITX)に応じて電源ユニットの位置を変えられるシステムを採用することで実現しています。
サイドパネルはモジュラー型で、回転させることでI/Oパネルの自由に配置することができます。また、サイドパネルを固定するゴム付きの手回しネジを脚とすることで、横置きにも対応しているという、自由度の高い製品となっています。
そして、ケースの4面(フロント、リア、トップ、ボトム)にパンチング加工パネルを採用し、通気性の確保。フロントとトップにはマグネット装着式ダストフィルターが付いているので、掃除がしやすくなっています。
ただし、コンパクトなサイズのため、拡張性はさほど高くはなく、ドライブベイは3.5インチが2基(それぞれに2.5インチドライブを2基搭載可能)のみと、最低限。水冷ラジエーターはトップに240/120㎜が1基、リアに120㎜が1基のみとなっています。拡張性よりも、レイアウトの自由度の高さを優先するユーザーに適していると言えるでしょう。
第5位:コルセア Carbite 100R Silent
ケースリアに3基対応のマルチファンコントローラーを搭載
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ケースのリア部分に、3基のファンに対応する、3段階のファンコントローラーを内蔵。搭載したファンを接続して、冷却性能と静音性を調節することができます。また、フロントパネル内側、トップ、両サイドに遮音材を装備しているので、パーツが発するノイズを抑えてくれます。
CPUクーラーは高さ150㎜までに留まり、3.5/2.5インチベイは×4と最低限の感じですが、その分コスパは良いと言えます。
第6位:エヌゼットエックスティー H510
余計なものを削ぎ落としたデザイン、グラフィックボードの垂直搭載に対応
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前出の「エヌゼットエックスティー H510 Elite」は、サイドとフロントに強化ガラスを採用していましたが、こちらはサイドのみが強化ガラスの製品。やはり、装飾的なものを省いた非常にシンプルなデザインとなっています。それでも、フォルムとバランスの美しさ、カラーリングされた大きな内部パーツ、側面縁のメッシュ部分が目を引いて、印象的ですね。
また、グラフィックボードの垂直搭載にも対応(PCIeを延長するライザーケーブルが別途必要)。サイドの強化ガラスから、グラフィックボードのデザインを楽しめます。
内部は、5.25インチベイのない広々としたレイアウト。そして、水冷ラジエーターは、フロントに120㎜×2サイズまたは140㎜×2サイズ、リアに120㎜×1サイズのものを搭載することができるので、冷却性能に不満を抱くことはなさそうです。
紹介しているのはホワイト&ブラックで、他のカラーバリエーションとしてブラック、ブラック&レッドもあります。
なお、LEDコントローラーとファンコントローラーを搭載し、それらをオリジナルソフトの「CAM」によって設定・制御することができるモデルもあります。こちらは、型番に「i」が付きます。
NZXT H510i White & Black ミドルタワーPCケース 強化ガラスモデル スマートデバイス搭載モデル CA-H510I-W1 CS7946
14,291円(税込)
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第7位:サーマルテイク H200 TG RGB
フロントにRGBのLEDバー搭載、スイングドアパネルを採用
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特徴的なのは、やはりフロントパネルの縁に配置されたRGBのLEDバー。ロゴ部分もRGBのLEDになっていて、これらはI/Oポート部(トップの前側)にあるコントロールスイッチにより、19種類のライティングモードで発光させることができます。
また、強化ガラス製の左サイドパネルには、スイングドア方式を採用。これにより内部へのアクセスが容易になって、パーツ交換やメンテナンスを頻繁に行うユーザーには嬉しいですね。ただし、スイングドアを開ける際には、ケース横にかなりのスペースが必要になるので、設置場所に配慮しましょう。
冷却性能としては、水冷ラジエーターがフロントに280/240㎜のものを1基、トップに240mmのものを1基搭載可能です。また、CPUクーラーの高さは180㎜までと、比較的高いのものに対応しているので、大きめのCPUクーラーを装着してガンガン冷やすことができます。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイト(Snow Edition)もあります。
Thermaltake H200 TG RGB Snow Edition ミドルタワー型PCケース 強化ガラス フロントLEDバー搭載 CA-1M3-00M6WN-00 CS7633
6,848円(税込)
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第8位:クーラーマスター CM694 TG
拡張性の高いモジュラー型ドライブケージを採用、グラフィックボード用のスタビライザーを搭載
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この製品は拡張性が高いことが特徴。たとえば、ドライブを搭載するベイは、5.25インチベイ×2、3.5/2.5インチベイ×6、2.5インチベイ×8となっていて、さらにモジュラー型のケージなので取り外しが可能です。マザーボードは、Extended-ATXの搭載も可能となっています(最大 12″ x 10.7″〔305×272㎜〕)。
また、水冷ラジエーターはフロントに360/280/240/140/120㎜が1基(サイズにより、ドライブケージや光学ドライブ用ケージを取り外す必要あり)、トップに280/240/140/120㎜が1基、リアに120㎜が1基、搭載可能です。
そして、大型のグラフィックボードを搭載する際に、その重量を支えるスタビライザーが付いているので、マザーボードが歪んでダメージを受けることを防止してくれます。
ビジュアル的には、フロントからトップを覆う、ロゴをイメージした菱形で構成されたメッシュパネルが特徴。ですが、ビジュアルではなく、やはり拡張性の高さがこの製品を選ぶポイントですよね。
サイドがスチールパネルのモデルもあります。
CoolerMaster ミドルタワー ATX PCケース CM694 Black (型番: MCB-CM694-KN5N-S00)
14,121円(税込)
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第9位:ゴールデンフィールド Z7
強化ガラス製の立体的なフロントパネルが特徴、電源ユニットの上部に冷却ファンを2基搭載可能
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フロントパネルが特徴的で、強化ガラス製の立体的な造りとなっており、そこにファンを3基装着することができます。LED付きのファンにして発光させると圧巻ですね。また、フロントパネル側面に設けられた吸気ダクトのデザインも、なかなか凝っています。
さらに、底部に配置する電源ユニットの上部にファンを2基装着することができるようになっています。これは珍しいのではないでしょうか。水冷ラジエーターは、フロント360㎜のものが1基、リアに120㎜のものが1基搭載できます。
ただし、ファンは標準では標準では付属しておらず、別途用意する必要があります。ただ、「ユーザーが、全て自分の好きなファンで揃えられる」と考えれば良いかもしれません。
第10位:エムエスアイ MAG VAMPIRIC 100R
LEDコントローラーとリアにRGBファンを搭載、
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フロントパネルに搭載されたRGB LEDが目を引く製品。立体的な形状と、メッシュを半分ほど採用したところにも、デザインに対するこだわりが感じられます。
フロント上部にはLEDの制御ボタンを搭載し、ここを押すだけで、ファンやLEDの発光をコントロールするInsta-LightLoop機能を使用することができます(標準搭載のリアファンもLEDが付いていて、RGB発光に対応しています)。
冷却性能としては、フロントに240/120㎜のものが1基、リアに120㎜のものが1基搭載できます。また、トップには簡単にお手入れができるマグネットダストフィルターを採用し、ホコリの侵入を防いでくれます。
ちなみに、デザインのコンセプトは「吸血鬼・ドラキュラ伯爵」で、古城のような妖しく神秘的な雰囲気を醸し出しているとのこと(メーカー)。製品名にある「VAMPIRIC」は「バンパイアの特徴がある」という意味です。
なお、デザインは少し異なりますが、同シリーズでエアフローを重視したモデルもあります。
MSI MAG VAMPIRIC 010X ミドルタワーPCケース 強化ガラス CS8120
9,547円(税込)
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第11位:レイザー Tomahawk ATX
両サイドに強化ガラス製の回転式ドアを採用、ケース底面がRGB発光、E-ATXマザーボードにも対応
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この製品は両サイドが強化ガラス製パネルになっていて、どちらも回転式ドアを採用しています(正面から見ると、観音開きのような感じ)。ドアはヒンジの部分を引き上げれば簡単に取り外すことができる、内部へのアクセスがしやすくなっています。
そして、ゲームと同期して発光し、カスタマイズも可能なRazer Chroma RGBに対応。ケースの底部にレイアウトされたアンダーグローのLEDが1,680万色で発光します。これなら、発光がゲームプレイの邪魔になりにくく、集中力を維持しつつも、ゲームへのより強い没入感が得られるでしょう。
水冷ラジエーターは、フロントに360/280㎜のものが1基、トップに280/240㎜のものが1基搭載できます。さらに、大型のE-ATX規格のマザーボード(特徴は、CPUのオーバークロック耐性が高い、PCIeスロット数に余裕があるなど)にも対応しているので、より高い性能を必要とするユーザーにも対応することができます。
ちなみに、同シリーズで、ミニタワーのモデルもあります(外形寸法や拡張性などのスペックは異なりますが、両サイドの回転式ドアやRazer Chroma™アンダーグローといった特徴は同じです)。
Razer Tomahawk Mini-ITX ミニタワー型 ゲーミング PCケース 強化ガラス仕様 Chroma RGB対応 【日本正規代理店保証品】 RC21-01400100-R3M1
27,800円(税込)
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第12位:アンテック P7 Silent
両サイドに二層構造の遮音パネルを採用した、コスパの良い静音モデル
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静音性を重視し、両サイドに二層構造の遮音パネルを採用した、静音ミドルタワー。パネルの内側に吸音材を貼り付けた構造により、ケース内部から発生する効果的にノイズを軽減してくれます。
ただ、その他の性能はそれなり。搭載可能な水冷ラジエーターはフロントに最大280㎜、リアに120㎜まで。5.25インチベイは1基、3.5/2.5インチベイは計4基と、さほど多くはありません。その分、価格は抑えられていますね。
ビジュアル的にはシンプルで洗練された印象なので、この見た目と、コスパを優先して選んでも良いのではないでしょうか。
第13位:サイズ 旋風 SCY-CFS3-BK
サイドパネルにファンを2基搭載可能、オーソドックスデザインで5.25インチベイが3基も
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特徴的なのは、サイドパネルに140/120㎜のファンを2基搭載できること。これで「旋風」を起こして、冷却性能の高めるということですね。
そして、オーソドックスデザインを採用し、5.25インチベイが3基あるというのも、今となっては貴重な存在と言えるでしょう。また、3.5インチベイと2.5インチベイがそれぞれ3基あるので、用途別などでSSDやHDDをたくさん搭載したい場合に適しています。
ただし、全体のフォルムやデザインは、お世辞にもスタイリッシュとは言えないので、価格と実用性を優先するユーザー向けの製品と言えるでしょう。
第14位:フラクタルデザイン Define R5
メンテナンス性、冷却オプションへの対応、静音性など総合的に優れた製品
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フロントパネルは左右どちらからでも開閉可能で、左側サイドパネルは素早く開閉できるシステムを採用。ケース内のドライブケージ全てが取り外しでき、パーツに合わせて柔軟に対応できます。
3.5/2.5インチドライブは最大10基搭載、ファンは最大9基、水冷ラジエーターはトップに420㎜・フロント360㎜までのものに対応可能。
また、フロントとサイドのパネルに高密度の吸音材が装備され、密閉性を高めることができる機構(メーカーでは「ModuVentデザイン」と呼称)も採用されているなど、静音性にも優れています。
その他にも3台までの3ステップファンコントローラーが搭載されているなど、ユーザーに対する細かな配慮がたくさんあり、デザイン的にも洗練されていて、総合的に非常に優れた製品と言えます。
第15位:シャークーン VS4-Wシリーズ SHA-VS4-WBK
膨らみのあるサイドパネルで、大型CPUクーラーに対応、ケーブルマネジメント性が向上
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見た目はスリムな印象ですが、サイドパネルに膨らみを持たせることで、CPUクーラーは高さ160㎜までに対応し、裏面配線のケーブルマネジメントがしやすくなっています。
2.5インチケージは取り外しが可能。グラフィックボードは標準で310㎜まで対応ですが、ケージを取り外せば385㎜まで対応できるようになります。
それ以外の性能は、ファンが120㎜を3つまでなど控えめな感じですが、シンプルな外観で価格も抑えられているので、自作PC初心者にお勧めの製品と言えるかと思います。
サイドがスチールパネルのモデルもあります。
Sharkoon ATX/MicroATX対応ミドルタワーPCケース VS4-Vシリーズ ブラック SHA-VS4-VBK
4,536円(税込)
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第16位:フラクタルデザイン Define 7
冷却重視の「オープンレイアウト」と保存容量重視の「ストレージレイアウト」の2パータンに対応、
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モジュラー型のケースで、「オープンレイアウト」と「ストレージレイアウト」を選ぶことができます。
「オープンレイアウト」は冷却性能を重視したレイアウトで、内部空間を広くしエアフローを向上させます。また、搭載できる水冷ラジエーターの最大サイズはフロント360㎜、トップ420㎜、ボトム280㎜となっています。また、最大285㎜のE-ATXマザーボードにも対応可能です。
「ストレージレイアウト」は多くのドライブの搭載を可能にしたレイアウト。搭載できるのは、最大で3.5インチHDDを14基、SSDを4基、光学ドライブを1基となっています(3.5/2.5インチベイ×6、2.5インチベイ×2とマルチブラケット×2の組み合わせによる)。
また、トップパネルは構成パーツに合わせて、静音性に特化したスチールパネルと冷却重視のメッシュパネルを選んで、簡単に交換することができます。グラフィックボードは、別売りのPCIeライザーを使用すれば垂直配置することも可能。
このように、わがままなユーザーのニーズに柔軟に対応することができ、デザイン的にも洗練されていて、総合的に見て非常に優れた製品と言えます。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてグレー、ブラック&ホワイト(内部がホワイトに塗装)、ホワイトもあります。
ちなみに、サイドパネルが強化ガラスのモデルもあります。
Fractal Design Define 7 Black TG ミドルタワーPCケース E-ATX 対応 強化ガラスモデル FD-C-DEF7A-02 CS7695
36,610円(税込)
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第17位:サーマルテイク VIEW 31 TG
両サイドに強化ガラスパネルを搭載、グラフィックボードの垂直配置用ブラケットが付属
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強化ガラスパネルを、片側だけでなく、左右両サイドに搭載した珍しい製品。左サイドからCPUクーラーやグラフィックボード、マザーボードなどを鑑賞し、右サイドからは(敢えて)各種配線やマザーボードベース部裏側に設置したストレージを鑑賞することができます。
拡張スロットは垂直のものが2つあり、ここに付属のブラケットを装着すると、グラフィックボードを垂直に設置することができます(別途、ライザーケーブルが必要)。最近は、デザイン性に優れたグラフィックボードが多いので、それを見せるのも良いでしょう。
ドライブケージは全てが取り外し可能(フルモジュラーデザイン)。ラジエーターは、トップとフロントに360/280㎜のものが1基、リアとボトムに140/120㎜のものが1基搭載可能です。
ただし、3.5/2.5インチベイは3基と少なめ。また、5.25インチベイはないので、DVDなどを読み込む際には別途USB接続の光学ドライブを用意する必要があります。
紹介しているのはLED ノーマルモデルで、他にRGBモデルもあります。
Thermaltake VIEW 31 TG RGB ミドルタワーPCケース CS6814 CA-1H8-00M1WN-01
10,081円(税込)
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第18位:アンテック DP501
ARGBファン制御コントローラー搭載、ARGBライティングがスタイリッシュ
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このケースの大きな特徴は、6つのARGB(アドレサブルRGB)ファンを制御できるコントローラーが搭載されていること。ケーストップにあるLEDモードコントロールスイッチによって、内部に設置したARGBファンと、フロントとサイドにレイアウトされたARGBライティングを連動させて、イルミネーションを演出することができます。
また、フロントに施された斜めのカットもあって、スタイリッシュなビジュアルに仕上がっていますね。
機能的には、搭載できるファンがフロント140㎜×2/120㎜×3、リア120㎜×1、トップ140㎜×2/120㎜×2の最大6基と多めなことが目を引きます。また、フロントには、最大360㎜の水冷ラジエーターを搭載することができます。
第19位:アンテック P101 Silent
豊富なドライブベイ、冷却ファンが標準で4基、二層構造の遮音パネルを採用
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この製品は、拡張性などのスペックが優れているのが特徴。ドライブベイは、5.25インチベイが1基、3.5/2.5インチベイが8基、2.5インチベイが2基、ファンは標準でフロントに120㎜が3基、リアに140㎜が1基の計4基などとなっています。
静音性能も優秀で、フロントドアの内側とサイドには二層構造の遮音パネルを採用し、内部から発生するノイズを吸収。それでも、フロントドアの横に設けられたサイドスリットにより、ケース内部へのエアフローは確保されています。
内部空間も広く、CPUクーラーは高さ180㎜まで、グラフィックボードは最長450㎜に対応。マザーボードはExtended-ATXにも対応しています(標準で横幅285㎜まで、HDDケージ及び5.25インチベイ取り外し時は330mmまで対応)。水冷ラジエーターは、フロントが360/240/120㎜、リアが140/120㎜のものを搭載可能です。
このスペックなら、高性能なPCを組みたいユーザーや、将来的な機能の拡張を視野に入れているユーザーにも、十分に対応できるのではないでしょうか。
第20位:フラクタルデザイン Define C Black
コンパクトサイズで、洗練されたデザインのケース
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外形寸法はH440×W210×D399㎜と、とてもコンパクトなサイズ。特に奥行きが399㎜しかないというのは他の製品と比べてとても小さいです。
水冷ラジエーターはトップに240㎜、フロントに280/140㎜のものを搭載可能。そして、前出の第2位の製品(同メーカー)と同様、フロントとサイドのパネルへの高密度吸音材の装備と、密閉性を高める機構(メーカー「ModuVentデザイン」)が採用されており、静音性に優れます。
外観はフラクタルデザインらしい洗練されたデザインで、スタイリッシュさとコンパクトさを求めるユーザーにおすすめです。
サイドが強化ガラスのモデルもあります。
Fractal Design Define C, Black, Tempered Glass ミドルタワー型PCケース CS6889 FD-CA-DEF-C-BK-TG
9,673円(税込)
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おわりに
今回は、ミドルタワーPCケースのおすすめを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
一昔前のPCケースはネジが多かったり、パーツの干渉があったりなど、使いにくい部分がたくさんありました。しかし、近年の製品はそれが解消されて、しかもレイアウトやエアフロー設計の細かなカスタマイズも可能となっています。上記のランキングを参考に、自分のニーズに合ったミドルタワーPCケースを見つけて、是非こだわりのPCを組み上げてくださいね。