



PCケースにはいろいろなサイズがありますが、最も広く使われているのがミドルタワーではないでしょうか。拡張性は一般的な用途ならミドルタワーで十分ですし、大きさ的にもデスクの下に収まりやすく、またデスクの上に置くのもアリです。ただし、とても多くの製品が販売されているので、どれを選んだらいいのか分からなくなりがち…。
そこで今回は、ミドルタワーPCケースを購入する際にチェックしたいポイントやニーズに対応する機能と、おすすめの製品を紹介してみたいと思います。
ちなみに、キューブ型、ミニ・スリムタワーなどの小型PCケースのおすすめは、以下の記事で紹介しています。
ミドルタワーPCケースの選び方
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一般的なマザーボードのフォームファクタであるATXとMicro-ATXに対応する、ミドルタワーPCケース。故に製品数も多いわけですが、製品を選ぶにあたっては次のようなポイントがあります。
サイドパネルの仕様で選ぶ(アクリル・強化ガラス、スチール製)
LEDパーツを鑑賞したいなら、アクリル・強化ガラス製ウインドウの製品に
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最近は、ファンやマザーボードなどでLEDが付いているものが多くあります。そうしたパーツを組み込んで、イルミネーションとして楽しみたいのなら、サイドがアクリル・強化ガラス製のウインドウになっているものを選びましょう。
静音性重視なら、遮音材が装備されたスチールの製品に
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LEDパーツを鑑賞しないなら、アクリルではなく、サイドがスチール製のもので良いでしょう。
また、スチール製の製品の中には遮音材が装備されていて、PC内部のファンの音が外に漏れにくくなっているものがあります。こうした製品は、静音性を重視するユーザーに最適ですね。
ドライブベイの数で選ぶ
光学ドライブを積むなら、5.25インチベイのある製品に
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製品によって、5.25インチベイがあるものと、同ベイのないもの(次項目の写真)があります。ですので、5.25インチの光学ドライブを積みたい場合は、5.25インチベイがある製品を選ぶ必要があります。
SSDやHDDを増設するなら、2.5インチ・3.5インチベイの多い製品に
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製品によって、多くの2.5インチ・3.5インチベイが搭載されているもの(前項目の写真)と、最低限の数しかないものがあります。将来的なSSDやHDDの増設も考慮するなら、2.5インチ・3.5インチベイが多く搭載されているものが良いでしょう。
ケース前方への大型水冷ラジエーター搭載が優先なら、ベイの少ない製品に
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5.25インチベイがなく、2.5インチ・3.5インチベイの少ない製品は、ケース前方への大型水冷ラジエーターの搭載を想定しています。ですので、水冷式の採用を最優先に考えるなら、ドライブベイの少ない製品が適しています。
エアフローの向上を目指すなら、デュアルチャンバー構造の製品にする
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デュアルチャンバー構造とは、PCケースの内部を熱源ごとに仕切って、それぞれでエアフローを設計し、効果を向上させる仕様のこと(チャンバー〔chamber〕は「小さな部屋、室」という意味)。一般的なデュアルチャンバー構造は、CPUやグラフィックボードのある上部と、電源ユニットのある下部で仕切られています。
ですので、たとえばCPUのオーバークロックやハイエンドグラフィックボードの搭載などによって発熱が心配な場合はデュアルチャンバー構造の製品を選んで、効果的なエアフローの設計をしてみると良いのではないでしょうか。
搭載可能なCPUクーラー・グラフィックボードのサイズ、外形寸法を確認
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製品によって搭載可能なCPUクーラーの最大高さと、グラフィックボードの最大長さが異なるので、予め確認しておきましょう。
また、一口にミドルタワーPCケースと言っても、製品によって外形寸法(縦×横×高さ)は異なります。購入した後に「大きすぎて、予定の場所に収まらない」ということのないよう、製品の外形寸法も要チェックです。
排熱を考えるなら、ファンが多く搭載できる製品に
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標準で搭載されているファン、また増設可能なファンの数は製品によってそれぞれ。CPUのオーバークロックをしていたり、ハイエンドのグラフィックボードや多くのHDDを搭載していたりして、内部の発熱が大きい場合は、多くのファンが搭載できる製品が向いているでしょう。
【アクリル・強化ガラスウインドウ編】ミドルタワーPCケース おすすめランキング
それではここから、おすすめ製品を紹介します。まずは、サイドがアクリル・強化ガラス製のウインドウになっているミドルタワーPCケースで、おすすめ製品のランキングを紹介します。その後に、サイドパネルがスチール製のもので、おすすめ製品のランキングを紹介します。
アクリル・強化ガラス製のウインドウから、内部に組み込んだLED付きパーツのイルミネーションを楽しみましょう。
第1位:サーマルテイク Versa H26
アクリルウインドウを採用した低価格帯の製品でも、それなりの拡張性を確保
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アクリルウインドウ採用の製品の中で、低価格帯に位置する製品。ですが、ドライブは最大7基、ファンも最大7基が搭載可能。さらに、水冷システムのためのラジエーターはトップに360/280㎜×1、フロントに360㎜×1、リアに120㎜×1が搭載可能という、それなりの拡張性を有した製品となっています。
気になるのは、アクリルウインドウが4つの手回しネジで留まっていること。パーツを頻繁に交換するユーザーの場合は、外すのが少し手間かもです。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイトもあります。また、紹介しているアクリルパネルモデルの他に、強化ガラスを採用したモデルも。さらに、電源付きモデル(500W)もあって、別途電源を選ぶ手間をかけたくない場合には便利ですね。
第2位:サマ JAX-02W(黒透 kurosuke)
費用をとことん抑えたいユーザー向けの、圧倒的なコスパ
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注目すべきはこの価格。アクリルウインドウにはそれなりにコストがかかるのですが、この製品の価格は圧倒的に低く抑えられています。
ただし価格の分、気になる点がいくつか…。アクリルパネルは8つのネジで留まっているので、取り外しはかなり面倒そう。また、ドライブベイにツールレス機構もありません。CPUクーラー高さは、アクリルパネル側がフラットなこともあり、150㎜までの対応に留まります。
アクリルウインドウ採用で、とにかく価格の低い製品を求めるユーザーに適応します。
第3位:シャークーン VS4-Wシリーズ SHA-VS4-WBK
膨らみのあるサイドパネルで、大型CPUクーラーに対応、ケーブルマネジメント性が向上
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見た目はスリムな印象ですが、サイドパネルに膨らみを持たせることで、CPUクーラーは高さ160㎜までに対応し、裏面配線のケーブルマネジメントがしやすくなっています。
2.5インチケージは取り外しが可能。グラフィックボードは標準で310㎜まで対応ですが、ケージを取り外せば385㎜まで対応できるようになります。
それ以外の性能は、ファンが120㎜を3つまでなど控えめな感じですが、シンプルな外観で価格も抑えられているので、自作PC初心者にお勧めの製品と言えるかと思います。
第4位:クーラーマスター MasterBox MB600L
ヘアライン加工がされたフロントパネル、サイドトリムのアクセント、拡張性は控えめ
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フロントパネルにはヘアライン加工が施され、サイドのカラーリングされたトリムがアクセントになっている製品。こうしたデザインとシンプルなフォルムが、エレガントな印象を与えてくれますね。
スペック的な特徴をあげると、水冷ラジエーターがフロントに280/240/140/120㎜が1基、リアに120㎜が1基搭載可能ということくらい。しかし、他に特筆すべき点はありません。
また、3.5/2.5インチベイは2基、2.5インチベイは1基と少なめ。ファンもフロントに140/120㎜が2基、リアに120㎜が1基の計3基のみ。なので、機能性よりも、ビジュアルで選ぶ製品ではないでしょうか。
紹介しているのはレッドで、他のカラーバリエーションとしてブルーもあります。
第5位:アンテック DP501
ARGBファン制御コントローラー搭載、ARGBライティングがスタイリッシュ
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このケースの大きな特徴は、6つのARGB(アドレサブルRGB)ファンを制御できるコントローラーが搭載されていること。ケーストップにあるLEDモードコントロールスイッチによって、内部に設置したARGBファンと、フロントとサイドにレイアウトされたARGBライティングを連動させて、イルミネーションを演出することができます。
また、フロントに施された斜めのカットもあって、スタイリッシュなビジュアルに仕上がっていますね。
機能的には、搭載できるファンがフロント140㎜×2/120㎜×3、リア120㎜×1、トップ140㎜×2/120㎜×2の最大6基と多めなことが目を引きます。また、フロントには、最大360㎜の水冷ラジエーターを搭載することができます。
第6位:クーラーマスター CM694 TG
拡張性の高いモジュラー型ドライブケージを採用、グラフィックボード用のスタビライザーを搭載
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この製品は拡張性が高いことが特徴。たとえば、ドライブを搭載するベイは、5.25インチベイ×2、3.5/2.5インチベイ×6、2.5インチベイ×8となっていて、さらにモジュラー型のケージなので取り外しが可能です。マザーボードは、Extended-ATXの搭載も可能となっています(最大 12″ x 10.7″〔305×272㎜〕)。
また、水冷ラジエーターはフロントに360/280/240/140/120㎜が1基(サイズにより、ドライブケージや光学ドライブ用ケージを取り外す必要あり)、トップに280/240/140/120㎜が1基、リアに120㎜が1基、搭載可能です。
そして、大型のグラフィックボードを搭載する際に、その重量を支えるスタビライザーが付いているので、マザーボードが歪んでダメージを受けることを防止してくれます。
ビジュアル的には、フロントからトップを覆う、ロゴをイメージした菱形で構成されたメッシュパネルが特徴。ですが、ビジュアルではなく、やはり拡張性の高さがこの製品を選ぶポイントですよね。
サイドがスチールパネルのモデルもあります。
CoolerMaster ミドルタワー ATX PCケース CM694 Black (型番: MCB-CM694-KN5N-S00)
13,121円(税込)
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第7位:エムエスアイ MAG VAMPIRIC 010
ドラキュラ伯爵にインスパイアされたデザイン、スモーク強化ガラス、ARGBファンに対応
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デザインのコンセプトは「吸血鬼・ドラキュラ伯爵」という製品。ブラックとグレーの組み合わせで(サイドの強化ガラスも薄いスモーク仕様!!)、古城のような妖しく神秘的な雰囲気を醸し出しているとのことです(メーカー)。そして、フロントには、両刃のブレードをイメージしたRGB LEDを搭載しています。
さらに、ARGB(アドレサブルRGB)ファンにも対応し(標準でリアに1基搭載済み)、コントロールソフト「MSI Mystic Light」によって、イルミネーションのカスタマイズが可能です。
水冷ラジエーターは、トップに最大280㎜、フロントに最大360㎜のものが搭載できます。また、奥行きは420㎜と、比較的コンパクトなサイズ感となっています。
第8位:フラクタルデザイン Define R6 Tempered glass
メンテナンス性、冷却オプションへの対応、静音性など総合的に優れた製品
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フロントパネルは左右どちらからでも開閉可能で、左側サイドパネルは素早く開閉できるシステムを採用。ケース内のドライブケージ全てが取り外しでき、パーツに合わせて柔軟に対応できます。
3.5/2.5インチドライブは最大8基搭載、ファンは最大9基、水冷ラジエーターはトップに420㎜・フロント360㎜・ボトム280㎜までのものに対応可能。
また、フロント・トップ・右サイドのパネルに高密度の吸音材が装備され、密閉性を高めることができる機構(メーカーでは「ModuVentデザイン」と呼称)も採用されているなど、静音性にも優れています。
その他にも6台までの3ファンコントローラーが搭載されているなど、ユーザーに対する細かな配慮がたくさんあり、デザイン的にも洗練されていて、総合的に非常に優れた製品と言えます。
紹介しているのはブラックアウトで、他のカラーバリエーションとしてグレー、ブラック、ホワイトもあります。
サイドがスチールパネルのモデルもあります。
Fractal Design Define R6 – Blackout USB3.1 Gen2 USB-C ミドルタワー型PCケース CS7255 FD-CA-DEF-R6C-BKO
15,111円(税込)
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第9位:サーマルテイク VIEW 31 TG
両サイドに強化ガラスパネルを搭載、グラフィックボードの垂直配置用ブラケットが付属
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強化ガラスパネルを、片側だけでなく、左右両サイドに搭載した珍しい製品。左サイドからCPUクーラーやグラフィックボード、マザーボードなどを鑑賞し、右サイドからは(敢えて)各種配線やマザーボードベース部裏側に設置したストレージを鑑賞することができます。
拡張スロットは垂直のものが2つあり、ここに付属のブラケットを装着すると、グラフィックボードを垂直に設置することができます(別途、ライザーケーブルが必要)。最近は、デザイン性に優れたグラフィックボードが多いので、それを見せるのも良いでしょう。
ドライブケージは全てが取り外し可能(フルモジュラーデザイン)。ラジエーターは、トップとフロントに360/280㎜のものが1基、リアとボトムに140/120㎜のものが1基搭載可能です。
ただし、3.5/2.5インチベイは3基と少なめ。また、5.25インチベイはないので、DVDなどを読み込む際には別途USB接続の光学ドライブを用意する必要があります。
紹介しているのはLED ノーマルモデルで、他にRGBモデルもあります。
Thermaltake VIEW 31 TG RGB ミドルタワーPCケース CS6814 CA-1H8-00M1WN-01
12,200円(税込)
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第10位:エヌゼットエックスティー H710 ネイキッドモデル
余計なものを削ぎ落としたデザイン、内部空間の広い製品
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外側には装飾的なものが一切ない、非常にシンプルなデザインのケース。それでも、フォルムとバランスの美しさ、カラーリングされた大きな内部パーツ、側面縁のメッシュ部分が目を引く、印象的な製品となっています。
そして、5.25インチベイのない広々とした内部レイアウトは、NZXT製PCケースではおなじみ。これにより、フロントとトップに水冷式CPUクーラー用の大型ラジエーターを設置することができます(フロント140㎜×2/120㎜×3、トップ140㎜×2/120㎜×3)。また、その内部空間の広さによって、Extended-ATXのマザーボードにも対応可能となっています(305×272㎜まで)。
ただし、上記のように5.25インチベイはなく、光学ドライブは搭載不可なので、DVDなどを読み込む際はUSB接続のものを別途用意する必要があります。
紹介しているのはホワイト&ブラックで、他のカラーバリエーションとしてブラック、ブラック&レッドもあります。
なお、名称にある「ネイキッドモデル」は、LEDとファンの制御を行う機能を外した(自由度の高い)モデル、という意味。これらが付属したモデルは、以下になります。
NZXT H710i Extended ATX対応ミドルケース RGB LED発光&ファン制御機能搭載 [ Black & Black ] CA-H710I-B1
22,498円(税込)
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【スチール製サイドパネル編】ミドルタワーPCケース おすすめランキング
続きまして、サイドパネルがスチール製のミドルタワーPCケースで、おすすめ製品のランキング紹介です。遮音材を装備した製品も多いので、静音性を重視するユーザーはそうしたものを選んでみてはいかがでしょうか。
第1位:コルセア Carbite 100R Silent
ケースリアに3基対応のマルチファンコントローラーを搭載
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ケースのリア部分に、3基のファンに対応する、3段階のファンコントローラーを内蔵。搭載したファンを接続して、冷却性能と静音性を調節することができます。また、フロントパネル内側、トップ、両サイドに遮音材を装備しているので、パーツが発するノイズを抑えてくれます。
CPUクーラーは高さ150㎜までに留まり、3.5/2.5インチベイは×4と最低限の感じですが、その分コスパは良いと言えます。
第2位:シャークーン VS4-Wシリーズ SHA-VS4-VBK
膨らみのあるサイドパネルで、大型CPUクーラーに対応、ケーブルマネジメント性が向上
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前出のアクリル・強化ガラスウインドウ編 第3位「シャークーン VS4-Wシリーズ SHA-VS4-WBK」の、サイドパネルがスチール製になっているモデル。サイドパネルが異なるため、ファンの仕様も変わります(標準のリア120㎜にブルーLEDなし、サイド120㎜×2が搭載可能)。以下、再掲。
見た目はスリムな印象ですが、サイドパネルに膨らみを持たせることで、CPUクーラーは高さ160㎜までに対応し、裏面配線のケーブルマネジメントがしやすくなっています。
2.5インチケージは取り外しが可能。グラフィックボードは標準で310㎜まで対応ですが、ケージを取り外せば385㎜まで対応できるようになります。
それ以外の性能は控えめな感じですが、シンプルな外観で価格も抑えられているので、自作PC初心者にお勧めの製品と言えるかと思います。
第3位:アンテック P101 Silent
豊富なドライブベイ、冷却ファンが標準で4基、二層構造の遮音パネルを採用
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この製品は、拡張性などのスペックが優れているのが特徴。ドライブベイは、5.25インチベイが1基、3.5/2.5インチベイが8基、2.5インチベイが2基、ファンは標準でフロントに120㎜が3基、リアに140㎜が1基の計4基などとなっています。
静音性能も優秀で、フロントドアの内側とサイドには二層構造の遮音パネルを採用し、内部から発生するノイズを吸収。それでも、フロントドアの横に設けられたサイドスリットにより、ケース内部へのエアフローは確保されています。
内部空間も広く、CPUクーラーは高さ180㎜まで、グラフィックボードは最長450㎜に対応。マザーボードはExtended-ATXにも対応しています(標準で横幅285㎜まで、HDDケージ及び5.25インチベイ取り外し時は330mmまで対応)。水冷ラジエーターは、フロントが360/240/120㎜、リアが140/120㎜のものを搭載可能です。
このスペックなら、高性能なPCを組みたいユーザーや、将来的な機能の拡張を視野に入れているユーザーにも、十分に対応できるのではないでしょうか。
第4位:フラクタルデザイン Define R5
メンテナンス性、冷却オプションへの対応、静音性など総合的に優れた製品
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フロントパネルは左右どちらからでも開閉可能で、左側サイドパネルは素早く開閉できるシステムを採用。ケース内のドライブケージ全てが取り外しでき、パーツに合わせて柔軟に対応できます。
3.5/2.5インチドライブは最大10基搭載、ファンは最大9基、水冷ラジエーターはトップに420㎜・フロント360㎜までのものに対応可能。
また、フロントとサイドのパネルに高密度の吸音材が装備され、密閉性を高めることができる機構(メーカーでは「ModuVentデザイン」と呼称)も採用されているなど、静音性にも優れています。
その他にも3台までの3ステップファンコントローラーが搭載されているなど、ユーザーに対する細かな配慮がたくさんあり、デザイン的にも洗練されていて、総合的に非常に優れた製品と言えます。
サイドがアクリルパネルのモデルもあります。
Fractal Design Define R5 Black Pearl Window side panel ミドルタワーPCケース CS4994 FD-CA-DEF-R5-BK-W
17,377円(税込)
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第5位:クーラーマスター CM 690 III
フロントに200㎜ファンを搭載し、トップとサイドにも200㎜ファンを追加可能
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標準でフロントに200㎜ファン×1を搭載。さらにトップとサイドにも追加可能なので、200㎜ファンを計3基も搭載できます。大きなファンは風量が大きくて静音性が高いので、これなら冷却性と静音性を両立させることができますね。さらに、ボトムにも120㎜ファン×1を追加できます。
水冷ラジエーターは240㎜のものを、内部レイアウトに応じてフロントとトップのどちらに搭載することが可能です。
また、2.5インチと3.5インチをワンタッチで切り替えられるドライブトレイ(メーカーでは「SSD/HDDコンボトレイ」と呼称)、配線のしやすい27㎜の裏面スペースなど、使いやすさへのいくつもの配慮がされています。
第6位:フラクタルデザイン Define C Black
コンパクトサイズで、洗練されたデザインのケース
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外形寸法はH440×W210×D399㎜と、とてもコンパクトなサイズ。特に奥行きが399㎜しかないというのは他の製品と比べてとても小さいです。
水冷ラジエーターはトップに240㎜、フロントに280/140㎜のものを搭載可能。そして、前出の第2位の製品(同メーカー)と同様、フロントとサイドのパネルへの高密度吸音材の装備と、密閉性を高める機構(メーカー「ModuVentデザイン」)が採用されており、静音性に優れます。
外観はフラクタルデザインらしい洗練されたデザインで、スタイリッシュさとコンパクトさを求めるユーザーにおすすめです。
サイドが強化ガラスのモデルもあります。
Fractal Design Define C, Black, Tempered Glass ミドルタワー型PCケース CS6889 FD-CA-DEF-C-BK-TG
14,453円(税込)
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第7位:アンテック P110 silent
遮音サイドパネル、ケーストップ遮音カバーを採用した静音ケース
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吸音材を張り合わせた二層構造の遮音両サイドパネル、取り外しが可能なケーストップ遮音カバーを採用した静音モデル。内部から発生するノイズを効果的に遮音するので、かなりの静音性が期待できます。
水冷ラジエーターは、フロントに最大360㎜、トップに最大280㎜、リアに120㎜のものを搭載可能。グラフィックボードを搭載しても“たわみ”を防止するホルダーも付属しているので、大型のものを組み込んでも安心感が持てるでしょう。
デザイン的にはシンブルで、フロント左上にある「Antec」のロゴがスタイリッシュな感じで、良いのではないでしょうか。
第8位:アンテック P7 Silent
両サイドに二層構造の遮音パネルを採用した、コスパの良い静音モデル
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静音性を重視し、両サイドに二層構造の遮音パネルを採用した、静音ミドルタワー。パネルの内側に吸音材を貼り付けた構造により、ケース内部から発生する効果的にノイズを軽減してくれます。
ただ、その他の性能はそれなり。搭載可能な水冷ラジエーターはフロントに最大280㎜、リアに120㎜まで。5.25インチベイは1基、3.5/2.5インチベイは計4基と、さほど多くはありません。その分、価格は抑えられていますね。
ビジュアル的にはシンプルで洗練された印象なので、この見た目と、コスパを優先して選んでも良いのではないでしょうか。
第9位:サイズ 静寂(SEI-JAKU) SCY-DFR5-BK
フロント・トップ・両サイドパネルに「高密度遮音素材」を採用、ファンコン搭載、コネクタカバーが付属
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フロント、トップ、両サイドパネルには「高密度遮音素材」が貼り付けられた、その名のとおり“静寂”な仕上がりのPCケースです。2チャンネルファンコントローラー(スイッチはフロントパネル内)も搭載しているので、ファンの回転数を下げれば、かなりの静音性を確保できるでしょう。
そして、ケースフロントの上部にあるI/O(Input/Output、「入出力」)部分の「コネクタカバー」が付属しているのは嬉しいポイント。これで使用していないUSBポートとオーディオジャックを塞げば、ホコリの混入を防止できます。
外観的には、飾り気のないシンプルな仕上がりで、フォルムはスクエアな感じ。全体的に重量感のあるデザインとなっています。
第10位:シルバーストーン PRECISIONシリーズ SST-PS13B
コンパクトさを追求した製品、ただし使いやすさが犠牲に
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この製品はかなりコンパクトで、H426×W182×D400㎜というサイズ。そして、価格がかなり魅力的です。
ただしその分、犠牲になっている部分も…。たとえば、ドライブの脱着について、ツールレス機構はありません。また、ドライブケージは固定されていて、HDDをケースの前後方向に抜き差しすることに(古いPCケースによくあった構造)。ケースが小さくてこれだと、組み立てやパーツ交換はかなりやりにくそう。とにかく小さくて安いケースを求めているユーザーに適応する製品です。
同シリーズで、アクリルウインドウを採用したモデルもあります。また、電源付きのモデル(650W/550W)もあるので、手間をあまりかけずに、まとめて購入したい人にお勧めです。
おわりに
今回は、ミドルタワーPCケースのおすすめを、サイドがアクリル・強化ガラスウインドウのものとスチール製のもので分けて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
一昔前のPCケースはネジが多かったり、パーツの干渉があったりなど、使いにくい部分がたくさんありました。しかし、近年の製品はそれが解消されて、しかもレイアウトやエアフロー設計の細かなカスタマイズも可能となっています。上記のランキングを参考に、自分のニーズに合ったミドルタワーPCケースを見つけて、是非こだわりのPCを組み上げてくださいね。