
初めての自作エフェクターのキットを、アリエクで購入しました。いろいろと心配はありましたが、圧倒的に安かったので決めました。そして、やはり心配は的中しました。
ということで今回は、全くの初心者がアリエクの自作エフェクターキットを組み立てた様子について書いてみたいと思います。
目次
キットの中身

キットの中身はこんな感じでした。が、一通りそろっているのかどうなのか、良いのか悪いのか、などはよく分かりません。
ただ…

説明書がこれしか入っていませんでした。
ハンダ付けするパーツ、LEDやポテンショメーターの配線などは、何とか分かる気がします。
しかし、DCジャックとインプット/アウトプットジャックの配線を、基板のどこに繋いだらいいのかがよく分かりません。全く初心者向きではないですね。なので、これはネットで調べながらやることにします。
組み立て
プリント基板のレイアウトを確認

プリント基板のレイアウトはこんな感じです。これとパーツを見比べながら、どこに何をハンダ付けするのか、イメージトレーニングしました。
抵抗
基本的に、背の低いパーツからハンダ付けするということなので、抵抗からやっていきます。
1Kの抵抗

まずは、1Kの抵抗をハンダ付けします。
なお、調べてみたところ、抵抗には極性(プラス・マイナス)は無いので、どちら向きでもOKみたいです。ただ、後でトラブルなどが起こったときに確認しやすいよう、カラーコード(色帯)の向きを揃えた方が良いという情報があったので、そうします。

抵抗の足をスルーホールに通し、

裏面で足を外側に折り曲げて、固定しました。

ハンダ付けします。

ニッパーで足をカット。

1Kの抵抗のハンダ付けが完了しました。
10K、100K、51K、510K、4K7、47R、220Rの抵抗

同様にして、10K、100K、51K、510K、4K7、47R、220Rの抵抗をハンダ付けしました。
1μF、47Pフィルムコンデンサ

1μF、47Pのフィルムコンデンサ(黄土色のパーツ)も、同様にしてハンダ付けしました。
なお、フィルムコンデンサにも極性は無いみたいですが、一応、文字が印刷されている面を見やすい方にして揃えてあります。
1N4004(整流ダイオード)

1N4004(整流ダイオード)には極性があり、帯のある方がアノード(+)です。

基板にも、極性を示す帯が書かれています。

極性を間違わないよう確認して、ハンダ付けしました。
ソケット

シリコンのクリッピングダイオード、1N4148を取り付けるのですが、これは後で交換するかもしれないので、ソケット化しておきます。
ちなみに、これにも極性があるようで、帯のある方がアノード(+)とのことです。

別途購入したシングルピンソケットをカットして、

基板のスルーホールに入れます。

マスキングテープで固定したら、裏返してハンダ付けします。

クリッピングダイオード、1N4148用のソケットが完成しました。
ここで1N4148を取り付けると思いきや、

オペアンプ、JRC 4558D用のソケットを取り付けます。
ちなみに、これにも向きがあるようで、JRC 4558Dには丸印、ソケットには切り欠きがあります。

基板には、ソケットの切り欠きに合わせたイラストがあるので、この向きにソケットを差し込みます。
そして、先程と同様にマスキングテープで固定して、裏返してハンダ付けしました。

オペアンプ用ソケットのハンダ付けができました。
224フィルムコンデンサ

224フィルムコンデンサを取り付けます。
前述のように、フィルムコンデンサには極性はないはずなのですが、

基板の片方のスルーホール(右下の赤丸)に「+」の文字があったため、少し戸惑いました。
調べてみたところ、フィルムコンデンサはフィルムと金属箔を巻いたものなので「巻き終わり」(外側電極、アウターフォイル)があり、この「巻き終わり」側の端子をインピーダンスの低い方(「+」の書かれていない方)に挿すと、ノイズを減らす効果があるみたいです。ただし、無視しても大丈夫とのことなので、今回は気にしないことにします。

なので、フィルムコンデンサの文字が印刷されている面を見やすい方にして揃えて、ハンダ付けしました。
473フィルムコンデンサ


473フィルムコンデンサもハンダ付けしました。
1μF、10μF、4.7μF電解コンデンサ

電解コンデンサには極性があり、足の長い方がアノード(+)、足の短い方(帯〔マイナスマーク〕のある方)がカソード(-)とのこと。なので、足の長い方と、基板の「+」の文字を合わせます。

1μF、10μF、4.7μFの電解コンデンサをハンダ付けしました。
なお、4.7μFのものは、基板に「LAY DOWN」とあったので、足を曲げてから基板のスルーホールに通してハンダ付けしました(ハンダ付けしてから足を曲げると、根元に負担がかかって良くないみたいです)。
1N4148(シリコン、クリッピングダイオード)

シリコンのクリッピングダイオード、1N4148を取り付けます。前述のように、帯のある方がアノード(+)とのことです。

1N4148の足をカットして折り曲げて、


先ほどハンダ付けしたソケットに取り付けました。足の長さが左右で違っていて、少し斜めになってしまいました。
JRC 4558D(オペアンプ)

オペアンプ、JRC 4558Dを取り付けます。前述のように向きがあって、JRC 4558Dには丸印が付いています。

JRC 4558Dの丸印と、ソケットの切り欠きを合わせて取り付けました。
リード線
ポテンショメーターへのリード線のハンダ付け


B100Kのポテンショメーターは、VOLで使います。


B20Kは、TONE。


B500Kは、GAIN。
LEDへのリード線のハンダ付け


LEDには極性があります。足の長い方がアノード(+)です。

足が長過ぎるのでカットします。カット後も極性が分かるように、アノード(+)の方を長くします。

LEDへのリード線のハンダ付けができました。
アウトプットジャックへのリード線のハンダ付け

斜めになっているところの端子がGNDなので、そこに黒のリード線をハンダ付けしました。そして、TIPの端子に、赤のリード線をハンダ付けしました。
なお、アウトプット側では、RINGの端子は使いません。
インプットジャックへのリード線のハンダ付け

アウトプット側と同様に、GNDの端子に黒のリード線、TIPの端子に赤のリード線をハンダ付けしました。
RINGの端子には、黒と白の2本のリード線をハンダ付けしました(このうち黒のリード線は、後でDCジャックのPWCに接続します)。
フットスイッチ


フットスイッチの端子は横長で、基板のスルーホールも横長なので、入るようにしか入りません。
そして、フットスイッチは180°回転させて取り付けてもOKみたいです(90°回転はNG。この基板は、そもそも90°回転だと取り付けできない)。

ハンダ付けしたのですが、ハンダが上手く回っていないようなので、

反対側からもハンダ付けしました。

フットスイッチのハンダ付けが完了です。
ポテンショメーター

ポテンショメーターのリード線を、基板にハンダ付けしました。
左からGAIN(B500K)、TONE(B20K)、VOL(B100K)です。
LED

LEDのリード線を、基板にハンダ付けしました。
バッテリースナップ

バッテリースナップのリード線を、基板にハンダ付けしました(このとき、リード線を撚るのを忘れて、後でやり直しになります)。
インプット・アウトプットジャック

アウトプットジャックのリード線を、基板にハンダ付けしました。

インプットジャックのリード線を、基板にハンダ付けしました(余っている黒のリード線は、この後DCジャックのPWCに接続します)。
DCジャック


DCジャックへリード線をハンダ付けしました(PWCの端子は、この時点では空きです)。


DCジャックを、筐体の外側から取り付けます(形状的に、内側からの取り付けはできません)。

インプットジャックの余っている黒のリード線を、DCジャックのPWCにハンダ付けします。

そして、DCジャックの赤と白のリード線を、基板にハンダ付けしました。

これで、パーツのハンダ付けが完了です。
問題が発覚
組み立てようとしたとき、重大な問題が発覚しました。

なんと、筐体にフットスイッチの穴が開いてないのです!! 商品説明の写真(↓)にはちゃんと開いているので、この個体が不良品ということみたいです。

なので、ドリルで穴を開けました。径は12㎜です。
ちなみに、位置決めのマスキングテープを貼ったままドリルを使ったら、ドリルの刃にテープの糊が残ってベタベタになりました。ポンチを打った時点で、マスキングテープを剥がせば良かったです。

なかなかキレイに穴を開けることができました。
しかし…

仮組みしてみたところ、穴の位置が下すぎたようで、9V角電池が入りませんでした(無理やり入れようとしてたら、9V角電池が傷だらけに…涙)。
なので、

再度、ドリルを当てて穴を広げました(ちょっと曲がった…)。
仮組みで9V角電池はちゃんと入ったので、本組みをします。
組み立てる

ポテンショメーターを取り付けて(ナットは10㎜)、LEDも取り付けました。


インプット・アウトプットジャックを取り付けました(ナットは13㎜)。両方のリード線が筐体の中心でぶつかったりして、なかなか入りませんでした。
そして、フットスイッチを筐体の穴に通して、基板を収めるのですが、

リード線が邪魔で基板がなかなか入りません。
10分間くらい格闘して、

何とか基板を入れることができました。
と、思ったら…

フットスイッチのところに、ギザギザワッシャーを入れるのを忘れてました。
これを入れ直して、

表側からプラスチックワッシャーを入れて、ナット(14㎜)を締めました。


基板と裏蓋を絶縁するために、紙を入れました。


ポテンショメーターを取り付けました。
裏蓋を付けたら完成と思いきや、違いました。
バッテリースナップのリード線を撚る
バッテリースナップのリード線を撚るのを忘れていたことに、ようやく気づきました。
なので、

フットスイッチのナットを外し、基板を取り出して、バッテリースナップのリード線のハンダを吸い取って外し、撚ってから再度ハンダ付けしました。
フラックスをクリーニング
もうひとつ忘れていました。フラックスのクリーニングです。


フラックス洗浄剤とキムワイプ、綿棒を使ってクリーニングしました。抵抗やコンデンサの足が飛び出していて、クリーニングはかなりやりにくかったです。
完成


絶縁用の紙を入れて、裏蓋を閉じたら、完成です。
とりあえず、マスキングテープを貼って、OverDrievということと、VOL、TONE、GAINの各ツマミが分かるように書いておきました。
試奏

まずは、電池駆動で試して(また裏蓋を開けてる…)、その後にDCジャックからの電源で駆動させます。
自作したエフェクターから初めて音が出たときは、かなり嬉しかったです。久しぶりの感覚でした。
音は悪くはないと思います。ただ、TONEとGAINを上げると、少しノイズが出てしまうようです。
それと、ノブが大きくて、回すときに指が隣のノブにぶつかってやりにくいです。もっと小さなノブに交換した方が良いかも。
おわりに
初めての自作エフェクターをアリエクにしたら、説明書が分かりにくく、さらにフットスイッチの穴がないというまさかの不良品でした。でも、それで自分で調べたり、ドリルで穴を空けたりして、トータルでは楽しかったです。
次の自作エフェクターキットも既に購入しているので(アリエクです)、近いうちにまた作ろうかと思います。


