
ECサイトを見ていると、知らないメーカーのUSB-LANアダプターが激安で販売されていますよね? 筆者は常々「これって本当に大丈夫なのか?」と思っていました。
というわけで、その激安USB-LANアダプターを3つ購入し、実際の転送速度をテストしてみました。今回は、このことについて書いてみたいと思います。
目次
購入した激安USB LANアダプター

今回は、2.5Gbps、5Gbps、10Gbps対応の製品を、それぞれ2026年6月25日時点でAmazonで探した限りで最安のものを1つずつ購入しました。
Club 3D USB-C to RJ45 10Gbps イーサネット アダプター 10GBASE-T 対応 USB4 / Thunderbolt 4 / Thunderbolt 5 接続 マルチギガビット (10G/5G/2.5G/1G/100M) Windows 11 / macOS Sequoia 対応 オランダブランド(CAC-2531)
11,800円(税込)

出典:www.amazon.co.jp
5G 有線LANアダプター USB Type-C & USB-A両対応 5Gbps RJ45 イーサネットLAN アダプタ NIC-USB-5G-CA RTL8157チップ搭載 USB 3.2対応 アルミ合金製
3,980円(税込)

出典:www.amazon.co.jp
2.5G USB C 有線lanアダプター、イーサネットアダプタ usb-c lan 超高速2500Mbps USB3.0 RJ45 USB Type C to LAN ネットワーク アダプター 一発認識 放熱対策 Mac、MacBook Air、MacBook Pro、iPad ProiPad Air、ラップトップ、コンピューター MacBook Air Pro iPad Pro対応 在宅勤務
1,601円(税込)

出典:www.amazon.co.jp
10Gの「Club 3D」や2.5Gの「LORYI」というメーカーは、筆者はこれまで知りませんでした。また、5Gの製品はノーブランド品になります。
ドライバー・ジャンボフレーム
Realtekのドライバー

まず、今回購入した3製品はすべてRealtekのチップを採用しているので、ドライバーは3製品とも「Realtek USB FE / GbE / 2.5GbE / 5G / 10G Family Controller Software」が対応します。

Realtekのサイトからドライバーをダウンロードします。
今回取り付けるPCのOSはWindows 10(ESU登録済み)なので、「Win10 and Windows server 2022 Auto Installation Program (NDIS)」をダウンロード・インストールしました。

インストール後に、デバイスマネージャーでドライバーのバージョンを確認すると、ちゃんと「10.67.20」になっています。
「ジャンボフレーム」を最大に

3製品とも、デバイスマネージャーで「ジャンボフレーム」を最大の「9014 Bytes」に設定しました(上の画像は、Club 3D 10GbEのもの)。
LAN環境とテスト内容
10Gbps LANを構築済み
筆者の自宅では既に、メインPCとサブPC(バックアップ用)の間で10Gbps LANを構築して運用しています。
これで、LAN経由でCrystalDiskMarkを実施したところ、

シーケンシャルで読み込みが約1,235MB/s、書き込みが約1,233MB/sと、10Gbps LAN(1250MB/s)のほぼ上限まで出ていることを確認しています。
また、10GBファイルのコピーテストを実施したところ、


タスクマネージャーの「送信」では、9.6Gbps前後、「受信」では9.9Gbps前後の速度が安定して出ていました。
上記のLAN環境とテストの詳細は、以下の記事にあります。
USB-LANアダプターに置き換えてテストを実施する
今回のテストでは、このメインPCのLANインターフェイスを、購入したUSB-LANアダプター3製品に置き換えて、CrystalDiskMarkと10GBファイルのコピーテストを実施します。

出典:www.amazon.co.jp
なお、メインPCのマザーボードは「GIGABYTE Z890 EAGLE WIFI7」で、このUSB4(USB-C)ポートにUSB-LANアダプターを接続します。
果たして、スペックどおりの速度が出るのか?
転送速度テスト
Club 3D USB-LAN 10GbE

CrystalDiskMark

シーケンシャルで読み込みが約1,108MB/s、書き込みが約1,215MB/sでした。10Gbps LANは1250MB/sなので、読み込みで約88%、書き込みで約97%の速度が出ています。
メインPCからサブPCへの10GBファイルの書き込み

メインPCの10GBファイルをサブPCへ書き込んでみると、1.07GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「送信」を見ると、9.4Gbps前後の速度が安定して出ていました。
サブPCからへメインPCの10GBファイルの読み込み

サブPCの10GBファイルをメインPCへ読み込んでみると、1.03GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「受信」を見ると、8.9Gbps前後の速度が安定して出ていました。
NB USB-LAN 5GbE

CrystalDiskMark

シーケンシャルで読み込みが約586MB/s、書き込みが約618MB/sでした。5Gbps LANは625MB/sなので、読み込みで約93%、書き込みで約98%の速度が出ています。
メインPCからサブPCへの10GBファイルの書き込み

メインPCの10GBファイルをサブPCへ書き込んでみると、589MB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「送信」を見ると、ほぼずっとMaxの5Gbpsが出ていました。
サブPCからへメインPCの10GBファイルの読み込み

サブPCの10GBファイルをメインPCへ読み込んでみると、けっこう不安定で、速度は470MB/s前後でした。

このとき、タスクマネージャーの「受信」を見ると、同じく不安定で、速度は4.5Gbps前後でした。
LORYI USB-LAN 2.5GbE

CrystalDiskMark

シーケンシャルで読み込みが約305MB/s、書き込みが約309MB/sでした。2.5Gbps LANは312MB/sなので、読み込みで約96%、書き込みで約99%の速度が出ています。
メインPCからサブPCへの10GBファイルの書き込み

メインPCの10GBファイルをサブPCへ書き込んでみると、295MB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「送信」を見ると、ほぼずっとMaxの2.5Gbpsの速度が出ていました。
サブPCからへメインPCの10GBファイルの読み込み

サブPCの10GBファイルをメインPCへ読み込んでみると、291MB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「受信」を見ると、ほぼずっとMaxの2.5Gbpsの速度が出ていました。
結論(ほぼスペックどおり!!)
激安のUSB-LANアダプターでも、ほぼスペックどおりの転送速度が出ました。
なお、今回のテスト結果は筆者宅の環境におけるものであり、他の環境での転送速度を保証するものではありません。
おわりに
7年くらい前に購入した5Gbps対応のUSB-LANアダプターは、その手の製品の先駆け的な存在で、ヒートシンク形状の金属筐体が大きくて重く、しかもスペックどおりの速度が出ないという代物でした。
それが、今ではUSB-LANアダプターのコモディティ化が進んで、今回購入したような激安の製品でも、特に心配することなく使用できるようになったということですね。



