2.5Gbps LANデバイスおすすめ13選/LANを速度アップ

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TP-Link 2.5Gbps LANカード PCI-E アダプター ネットワークカード TX201
出典:www.amazon.co.jp
アイ・オー・データ USB 3.2 Gen1(USB 3.0)接続 2.5GbE LANアダプター 日本メーカー ETQG-US3
出典:www.amazon.co.jp

 現在、LANの通信速度はギガビット(1Gbps)が主流ですが、写真や動画などの大きなファイルを扱う際に「1Gbpsを超える速度がほしい」と思ったことも多いのではないでしょう。少し前は、そのためのデバイスは高価でしたが、最近は手が届く価格の製品も出てきています。

 というわけで今回は、2.5GbpsのLANの構築に必要なデバイスの選び方を説明したうえで、ECサイトなどで入手できる中からおすすめ製品をピックアップして紹介したいと思います。

2.5Gbps LANデバイスの選び方

 2.5Gbps のLAN構築には、それに対応するLANインターフェイス(LANカード、USB LAN変換アダプター)、スイッチンクハブ、LANケーブルが必要になります。以下に、それぞれの選び方を見ていきましょう。

※「bps」は「bit per second」の略で、1秒間あたり何ビットのデータを転送できるかを表します。また、1秒間あたり何バイトのデータを転送できるかは、「B/s」で表します。そして、「1バイト=8ビット」なので、たとえば1Gbpsは125MB/s、2.5Gbps は312.5MB/sになります。
LANの2.5Gbps化は少しずつでも可
 2.5Gbpsに対応している製品は、基本的に下位互換があって1Gbps、100Mbps、10Mbpsにも対応しているので、LANの機器を一度にではなく、少しずつ2.5Gbps化していくのもアリです。

LANカードはデスクトップPCに対応

2.5G Gigabit LANカード ネットワークカード Realtek RTL8125B PCI-E x1 接続 RJ45 NIC EP-9635C
出典:www.amazon.co.jp
 マザーボードのPCIeスロットに差す拡張カードです。なので、デスクトップPCの場合に、こちらが選択肢になりますね。もちろん、後述するUSB LAN変換アダプターをデスクトップPCに使用するものアリです。

 なお、マザーボードのPCIeスロットは、たとえば少し古いリビジョン3.0の×1でも8GT/s(「bps」にすると7.87Gbps)の速度があるので、2.5GbpsのLANカードの速度を活かすことができます。

2.5G Gigabit LANカード ネットワークカード Realtek RTL8125B PCI-E x1 接続 RJ45 NIC EP-9635C
出典:www.amazon.co.jp

PCIeの「リビジョン」と「×1」について
 まず、「PCI」は、「Peripheral Component Interconnect」の略で、CPUと周辺機器(ペリフェラル)との間をつなぐ通信を行うバスアーキテクチャのひとつ。この帯域幅を拡張したのが、「PCIe(PCI Express)」になります。

 現在主流のPCIeのリビジョンは「3.0」、「4.0」、「5.0」です。1レーンあたりの転送速度は「3.0」は「8GT/s」、「4.0」は「16GT/s」、「5.0」は「32GT/s」というように高速になっていきます。

※「T/s」は「Transfer/second」の略で、「1秒間にデータを何個転送するか」ということ。たとえば「32GT/s」は「1秒間にデータを32ギガ個転送する」ということになる。

 また、PCIeには「レーン」という概念があり、これを複数束ねて高速化することも可能です。具体的には、4レーンを束ねたものは「×4」、16レーンを束ねたものは「×16」と表記されます。

 なので、リビジョン「3.0」の×1であれば転送速度は8GT/s(7.87Gbps)で、2.5GbpsのLANカードの速度に十分対応できることになります。

5Gbpsと10GbpsのLANカードの場合は?
 ちなみにですが、5GbpsのLANカードも、リビジョン3.0の×1(8GT/s、7.87Gbps)で、十分に対応できます。

 しかし、10GbpsのLANカードの場合、その速度を活かすには、最低でもリビジョン3.0の×2(16GT/s、15.75Gbps)が必要になります。
 また、一般的なマザーボードのPCIeスロットには×2はほぼなく、×1、×4、×8、×16です。
 そのため、10GbpsのLANカードは基本的に、端子が×4の仕様となっています。

ノートPCの場合はUSB LAN変換アダプター

Planex 有線LANアダプター USB-TypeA対応(USB 3.2 Gen1) 転送速度最大2.5Gbps マルチギガビット対応 USB-LAN2500R
出典:www.amazon.co.jp
 説明は不要かと思いますが、PCのUSB 3.2 Gen1ポートに接続することで、有線LAN通信が可能となるアダプターです(USB 3.2 Gen1の転送速度は5Gbpsなので、2.5GbpsのUSB LAN変換アダプターの速度に十分対応できます)。ノートPCの場合は、こちらが適応します。

 なお、「USB 3.2 Gen1」は、以前の「USB 3.0」または「USB 3.1 Gen1」が名称変更されたものです。なので、これらの転送速度はいずれも5Gbpsになります。

 また、コネクタの形状は、USB Type-A(USB-A)のものと、USB Type-C(USB-C)のものがあります。製品の中には、コネクタはUSB-Aで、USB-Cへの変換アダプターが付属したものもあります。

USBのバージョンについて
 現在、一般的に使用されているUSBのバージョンには、2.0、3.0、3.1、3.2があり、3.1と3.2にはGen1とGen2があって、さらに名称変更だけされて転送速度は変わらないなど、非常にややこしいのですが、まとめると次のようになります。

USBのバージョンと信号速度・データ転送速度
USB 2.0 480Mbps(60MB/s)
  USB 3.0 USB 3.1 Gen1 USB 3.2 Gen1 5Gbps(500MB/s)
USB 3.1 Gen2 USB 3.2 Gen2 10Gbps(1,000MB/s)
USB 3.2 Gen2×2 20Gbps(2,000MB/s)


USB Type-C:小さくて、向きを気にせず接続できる
USB-AとUSB-C
左がUSB-A、右がUSB-C
出典:www.ratocsystems.com
 USB-Cのコネクタは、従来のUSB-Aよりも小さくなっています。また、USB-Cは上下左右が対照の形状であるため、向きを気にせずに接続できます(USB-Aでは「向きが逆で差し直し」ということがよくありましたが、USB-Cでは解消されています)。

LANケーブルは「カテゴリ6A」以上に

サンワサプライ カテゴリ6Aより線LANケーブル(ホワイト・1m) KB-T6AY-01W
出典:www.amazon.co.jp
 2.5GbpsのLANを運用するためには、LANケーブルもそれに対応する製品にする必要があります。適切なLANケーブルを使用しないと、ケーブルがボトルネックになってしまうこともあるからです。

 具体的にはカテゴリ6A(CAT 6A)以上のLANケーブルにすれば、10Gbpsの速度があるので(下表参照)、十分に対応することができます。

 また、将来的にLANの速度アップを考えている場合には、カテゴリ8にしておくというのもアリですね。もちろん、価格は高くなりますが。

 なお、LANインターフェイスによっては、カテゴリ5eのLANケーブルで2.5Gbpsの転送速度に対応するものもあります。

LANケーブルのカテゴリごとの帯域・転送速度
カテゴリ 帯域 転送速度
カテゴリ5 100MHz 100Mbps
カテゴリ5e 100MHz 1Gbps
カテゴリ6 250MHz 1Gbps
カテゴリ6A 500MHz 10Gbps
カテゴリ7 600MHz 10Gbps
カテゴリ7A 1000MHz 10Gbps
カテゴリ8 2000MHz 40Gbps
※カテゴリ5eとカテゴリ6は転送速度は同じだが、カテゴリ6の方が2.5倍の帯域があるため、LANの通信量が多い環境に適している。
LANケーブルの長さの目安
エレコム LANケーブル Cat7 爪折れ防止 フラット 5m ブラック ECLD-TWSFT/BK5
出典:www.amazon.co.jp
 LANケーブルを購入する際に「どれくらいの長さにしたらいいのかな?」と悩んだら、上図を参考にしてみてください。

2.5Gbpsスイッチングハブのポート数は、最低限なら“5”、今後の拡張性を考慮するなら“8”に

NETGEAR 10ギガビット5ポート マルチギガビット アンマネージスイッチ/金属筐体【無償永久保証】XS505M-100AJS
出典:www.amazon.co.jp
 スイッチングハブも当然、2.5Gbpsに対応した製品にする必要があります。ギガビット(1Gbps)にしか対応していないスイッチングハブでは、そこで速度が低下していまいます。

 そして、2.5Gbps対応のコンシューマー向けのスイッチングハブには、5ポートの製品と8ポートの製品があります。

※主にオフィス向け製品として16ポートや24ポートを備えたものもありますが、今回は省略。

 LANに接続する機器が多くなく、ポート数が最低限でOKの場合は5ポートの製品で十分です。こちらの方が、費用を抑えられます。

 もし今後、LANに接続する機器を増やしていく予定なら8ポートの製品にしておいた方が良いでしょう。

 ちなみに、スイッチングハブそのものについての説明が、以下のページにありますので参照してみてください。

こちらもチェック!

◇ ◇ ◇

 それではここから、2.5GbpsのLAN構築に必要となる製品のおすすめを紹介していきたいと思います。

 まずは、LANカードのおすすめ製品を紹介し、その後に、USB LAN変換アダプター、LANケーブル、スイッチングハブと続きます。

【2.5Gbps LANカード】おすすめ製品

 ここから、LANカードのおすすめ製品を紹介します。前述のように、LANカードはマザーボードのPCIeスロットに取り付けるものですが、自作PCユーザーならお手の物ですよね。

※価格は2024年5月23日時点のものであり、変更されている場合があります。

TP-Link TX201

基盤を覆うカバーはヒートシンクの役割も、ロープロファイル用のブラケットが付属

TP-Link TX201 コネクタとブラケット部
出典:www.amazon.co.jp
 基盤を覆っている四角いカバーは、デザイン的にもそれなりに良いのですが、もちろん見栄えだけでなく、ヒートシンクとしての役割も果たしています。やはり、データの転送処理をする際にはチップが発熱するので、それを効果的に冷却することが重要ですからね。

 また、ロープロファイル用のブラケットも付属しているので、スリムタイプのPCケースにもインストールが可能です。

「ロープロファイル」は、PCIの小型規格のこと
Low Profile PCI
出典:jp.fujitsu.com
 ロープロファイル(Low Profile)は、PCIの小型規格のことです。規格の幅は、従来のPCIはボード312(または173)×107㎜/ブラケット120㎜でしたが、ロープロファイルではボード120(または168)×64㎜/ブラケット80㎜と、かなり小さくなっています。

Side3 EP-9635C

基盤全体を覆うメッシュ状のヒートシンクで、ロープロファイル用のブラケットが付属、カテゴリ5e以上のLANケーブルでも可

Side3 EP-9635C 2.5G対応 Lanカード
出典:www.amazon.co.jp
 メッシュ状に放熱穴が設けられたヒートシンクが、基盤全体を覆っている製品。通信処理の際に発生するコントローラーチップの熱を効率的に発散してくれるでしょう。

 ロープロファイル用のブラケットも付属しているので、小型PCケースにも対応します。また、製品説明には「カテゴリ5e以上のLANケーブルをご使用ください」あるので、これまで1GbpsのLAN環境で使用していたカテゴリ5eLANケーブルが流用できて良いですね。

Side3 I225-V

信頼のインテル製コントローラーチップを搭載、ロープロファイル用のブラケットが付属

Side3 I225-V 信頼のインテル製コントローラーを搭載
出典:www.amazon.co.jp
 コントローラーチップに、Intel I225-V(rev.3)を採用した製品。「インテル」というブランドにこだわるなら、選んでも良いかもしれません。

 ちなみに、他のLANカードでは、RealtekやAquantia(現Marvell)のコントローラーチップを採用している場合が多くあります。もちろん、これらのコントローラーチップは信頼性に欠けるということはありません。

 ロープロファイル用のブラケットも付属し、省スペースのスリムタワーPCケースでも取り付けることができます。

【+α】バッファロー LGY-PCIE-MG2(10Gbps LANカード)

10Gbpsに対応したLANカード、ロープロファイル用のブラケットが付属

バッファロー 10GbE対応 LGY-PCIE-MG2 従来品(LGY-PCI-GT)との速度比較
出典:www.amazon.co.jp
 10Gbpsに対応したLANカードで(下位互換があり2.5Gbpsにも対応)、単純計算で従来のギガピット(1Gbps)の10倍も速い転送が可能となる製品です(あくまで理論値で、実際には転送元のPCと転送先のPCのストレージ〔SATA SSDやM.2 SSD、HDDなど〕のデータ読み込み/書き込み速度などにも影響を受けます)。

 ヒートシンクも付属していて、基盤の全体を覆うようにしてコントローラーチップの熱を効率的に逃してくれます。また、ロープロファイル用のブラケットも付属しているので、小型PCケースにも取り付けが可能です。

10GbpsのLANカードはSSDの転送速度を活かせる?
 まず、「1バイト=8ビット」なので、10Gbpsは1,250MB/sになります。

 そして、SSDのスペック上のシーケンシャル(連続)の速度を見てみると、SATA3.0のものはリード560MB/s・ライト510MB/sなどで、PCIe3.0×4/NVMeのものはリード3,400MB/s・ライト3,000MB/sなど、PCIe4.0×4/NVMeのものはリード7,000MB/s・ライト5,000MB/sなど、PCIe5.0×4/NVMeのものはリード12,400MB/s・ライト11,800MB/sなどです。

 なので、10GbpsのLANは、SATA SSDの転送速度を十分に活かすことができます。しかし、PCIeのSSDでは、10GbpsのLANの方がボトルネックになってしまいます。

【2.5Gbps USB LAN変換アダプター】おすすめ製品

 続きまして、USB LAN変換アダプターのおすすめ製品を紹介します。前述のように、USB LAN変換アダプターはPCのUSB 3.2 Gne1ポートに差すだけなので、とっても手軽にPCのLANを2.5Gbps仕様にできちゃいますよ。

※価格は2024年5月23日時点のものであり、変更されている場合があります。

Planex USB-LAN2500R2

シンプルなUSB LANアダプター、カテゴリ5eのLANケーブルでも可

Planex USB-LAN2500R2 マルチギガビット
出典:www.amazon.co.jp
 USB 3.2 Gne2ポートに装着して2.5GbpsのLANに対応できるという基本性能のみの製品。デザイン的にもシンプルですし、価格的にもお手頃なので導入しやすいですね。

 なお、製品説明に「イーサネットケーブルはカテゴリ5e以上をご利用ください」とあるので、カテゴリ5eのLANケーブルでも2.5GbpsのLANを構築することができます。1GbpsのLANを構築していて、既にカテゴリ5eのLANケーブルを使用している場合は、ケーブルを買い替える必要がなくて助かりますね。

アイ・オー・データ ETQG-US3

ゆったり約35cmのケーブルでデスクトップPCにも使いやすい、ノートPCでも取り回しがしやすい

アイ・オー・データ ETQG-US3 ゆったり約35cmのケーブル
出典:www.amazon.co.jp
 USBケーブルの長さが約35cmある製品。一般的なデスクトップPCのUSBポートは床面より少し上にあることが多いので、そこに接続するとUSB LANアダプターが宙吊り状態になってケーブルに負担がかかってしまいがち。しかし、この製品なら約35cmもあるケーブルのお陰で、そうした心配はいらないですね。

 また、ノートPCなどで使用する場合でも、USBポート周りからUSB LANアダプター本体を遠ざけることができるので、スッキリさせることができます。なので、メリットに魅力を感じる場合に導入してみてはいかがでしょうか。

WAVLINK USB-C 2.5G有線LANアダプター

USB-C to USB-Aの変換アダプターが付属、放熱性能に優れたアルミボディを採用

WAVLINK USB-C 2.5G有線LANアダプター
出典:www.amazon.co.jp
 USBのプラグはUSB-Cを採用し、そこに装着できるUSB-Aの変換アダプターが付属した製品。これなら、USBポートがUSB-CのPCとUSB-AのPCで使い回しができますし、PCを買い替えた際などにもそのまま使えたりしますね。ただし、変換アダプターはケーブルにくっついていて取り外せないので、USB-Cで接続する場合は、変換アダプターが少し邪魔になるかもです。

 そして、ボディには放熱性能に優れたアルミを採用している点も好評価です。大きなファイル等を連続で転送するような場合でも、アルミボディが全体で効率よく放熱してくれるので安心感がもてますね。

ORICO USB-C ハブ 6-in-1

6-in-1のUSB 3.2 Gen1ハブ(USB-A×3、PD〔100W〕対応のUSB-C、2.5Gbpsイーサネット、HDMI)、放熱性能に優れたアルミボディを採用

ORICO USB-C ハブ 6-in-1 ORICO-PW11-6P25R-GY-EP-JP 搭載しているポート
出典:www.amazon.co.jp
 基本的にはUSB 3.2 Gen1のハブで、USB-A×3とUSB-C(PD対応)があり、そこにHDMIポートと2.5Gbps LANポートが追加されたようなイメージの製品です。PCにはもちろん他のデバイスも接続することがあるので、こうした多彩なポートが装備されていると、何かと(PCのUSBポートの空きが少ない場合は特に)便利ですね。また、USB-CのPD(Power Delivery)は最大100Wで、ここにUSB充電器を接続してノートPCに電源供給をすることが可能です。

 ボディには、放熱性能に優れたアルミを採用。こうした多機能な製品では、やはり発熱も心配になってくるので、アルミを採用するのが賢明と言えるでしょう。

PD(Power Delivery)とは?
 これは、USB-C 3.2で最大100Wまでの電力を供給することが可能となる規格です。これにより、たとえばUSB-C 3.2で、PC本体やディスプレイの電源を取ることもできます。

ORICO USB-C ハブ 6-in-1 ORICO-PW11-6P25R-GY-EP-JP USB-C(PD対応)からノートPCへの電源供給
出典:www.amazon.co.jp

Belkin 7 in 1 USB-C 2.5Gbps イーサネットハブ

7-in-1のUSB 3.2 Gen2ハブ(USB-A〔3.2 Gen1〕×2、PD〔100W〕対応のUSB-C、2.5Gbpsイーサネット、HDMI〔8K〕、SD/micorSDカードリーダー)、放熱性能に優れたアルミ

Belkin 7 in 1 USB-C 2.5Gbps イーサネットハブ 搭載しているポートの種類
出典:www.amazon.co.jp
 まず、USB 3.2 Gen2(10Gbps)に対応した、転送速度に優れたUSBハブであることが特徴。USBポートは、USB-A(3.2 Gen1)×2とUSB-C(PD対応)になります。さらに、4Kに対応したHDMIポート、2.5Gbps LANポート、SD/micorSDカードリーダーが搭載されています。上記のようにUSB 3.2 Gen2(10Gbps)のハブなので、複数のポートを同時に使用した場合でも、転送速度が落ちにくいでしょう。USB-CのPD(Power Delivery)は最大100Wで、ここにUSB充電器を接続してノートPCへの電源供給ができます。

 ボディには、放熱性能に優れたアルミを採用し、いくつかのポートを同時に使用した際に特に気になる熱を効率よく発散してくれます。

【+α】QNAP QNA-UC5G1T(5Gbps USB LANアダプター)

5Gbpsに対応したUSB-C LANアダプター、大きめサイズのヒートシンクボディで放熱

QNAP QNA-UC5G1T(5Gbps LANアダプター)
出典:www.amazon.co.jp
 5Gbpsに対応したUSB LAN変換アダプターです(下位互換があり、2.5Gbpsにも対応)。USBコネクタは、本体にType-Cのポートがあるので、ここに付属するUSB-C to USB-Aケーブルを接続することになります。

 そして、ボディは少し大きめで、素材はアルミ、形状はヒートシンクのようになっています。これで、高速伝送の際に発生する熱を空気中に発散させるということですね(この見た目から、設計・テストにおいて発熱が大きいことが窺えます)。近い将来、LANのさらなる高速化を見越しているのなら、導入してみてはいかがでしょうか。

【+α】QNAP QNA-T310G1T(10Gbps USB LANアダプター)

10Gbpsに対応したUSB-C LANアダプター、超大型のヒートシンク形状ボディ

QNAP QNA-T310G1T(10Gbps USB LANアダプター)
出典:www.amazon.co.jp
 こちらは、10Gbpsに対応したUSB LANアダプターです(下位互換があり2.5Gbpsにも対応)。USBコネクタは、本体にUSB-Cのポートがあるので、ここに付属するUSB-C to USB-Cケーブルを接続することになります。もちろん、PCのUSBポートは、USB 3.2 Gen2(10Gbps)に対応している必要があります。

 ボディは超大型で(他のUSB LANアダプターと比較して、2倍近くありそう…)、放熱性能の優れたアルミを採用したヒートシンク形状となっています。これは、かなりの発熱があるということですね。また、この大きさだとノートPCの横に置いた場合の存在感はハンパないでしょう。なので、デスクトップPCで10Gbps対応のLANカードを導入した方が良いかも…。

 「とにもかくにもノートPCで最速のLAN転送を目指したい」といったコアなユーザーに適応する製品と言えるでしょう。

【2.5Gbps LANケーブル】おすすめ製品

 続きまして、LANケーブルのおすすめ製品を紹介します。前述のように、2.5Gbps LANを構築するためには、基本的にカテゴリ6A以上とする必要があります。なので、カテゴリ7や8でもOKです。

※価格は2024年5月23日時点のものであり、変更されている場合があります。

BUFFALO ツメの折れないLANケーブル 5m カテゴリ6A BSLS6AFU50BK

【カテゴリ6A】180度曲げても折れない素材のツメを採用

BUFFALO ツメの折れないLANケーブル BSLS6AFU50BK 絶対に折れない爪
出典:www.amazon.co.jp
 LANケーブルをLANポートに刺したときに「カチッ」となって固定する「ツメ(ラッチ)」ですが、これが折れてしまうことってありますよね。ツメが折れると抜けやすいので、LANケーブルを交換することになるのですが、そのLANケーブルが長く、かついくつものデスクの下などを通っている場合、交換するのが本当に大変です…。

 しかし、この製品なら180度曲げても折れない素材のツメを採用しているので、上記のような苦労をしなくても済みます。LANケーブルの敷設の苦労を知っているユーザーにオススメしたいですね。

 紹介しているのは5mのもので、他に0.5m、1m、2m、5m、7m、10mがあります。

エレコム フラットLANケーブル 5m 爪折れ防止 カテゴリ7 ECLD-TWSFT/BK5

【カテゴリ7】ツメ折れ防止カバー、ツメは柔らか素材、フラット形状

エレコム LANケーブル 爪折れ防止 フラット カテゴリ7 ECLD-TWSFT/BK5 1000回の屈曲検査に合格した柔らかいツメ、ツメ折れ防止カバー
出典:www.amazon.co.jp
 1000回の屈曲検査に合格したという、柔らか素材のツメを採用した製品です。また、ツメ折れ防止カバーが付いているので、たとえば「ツメを服に引っ掛けてしまった」といったことも防げますね。つまり、LANケーブルだけでなく、周囲のモノを破損するリスクも軽減してくれるというです。

 そして、形状がフラットなので、床や壁などに沿わせて敷設する場合などにやりやすいでしょう。

 紹介しているのは5mのもので、他に0.5m、1m、2m、3m、5m、10mがあります。

UGREEN メッシュLANケーブル 5m カテゴリ8

【カテゴリ8】40Gbpsまで対応、メッシュ編みケーブルで高耐久

UGREEN メッシュLANケーブル 5m カテゴリ8
出典:www.amazon.co.jp
 カテゴリ8に対応したLANケーブル。前述のように、カテゴリ8は40Gbpsまで対応しているので、今後、超高速なLANの普及を見越して導入するものアリです

 そして、ケーブルはメッシュ編みとなっているので取り回しがしやすく、また耐久性にも優れています。このメリットだけでも、(LANの速度が2.5Gbpsだとしても)使用する価値はありますね。

 紹介しているのは5mのもので、他に1m、2m、3m、10m、15m、20mがあります。

【2.5Gbps スイッチングハブ】おすすめ製品

 最後に、スイッチングハブのおすすめ製品を紹介します。製品の中には、2.5Gbpsのポートだけでなく、10Gbpsのポートを搭載しているものもあるので、将来性も考慮して、そうした製品を選ぶのもアリですよ。

※価格は2024年5月23日時点のものであり、変更されている場合があります。

Planex FX2G-05EM 5ポート スイッチングハブ 2.5GBASE-T

【2.5Gbps×5ポート】発熱対策として両面放熱方式を採用

Planex FX2G-05EM 5ポート スイッチングハブ 2.5GBASE-T
出典:www.amazon.co.jp
 2.5GbpsのLANポートが5基搭載されたスイッチングハブ。特徴としては、発熱対策として両面放熱方式を採用していることがあげられます。一般的なファンレスのスイッチングハブは、基盤の上部にのみヒートシンクが装着されていますが、この製品では基盤の下にも熱拡散放熱用アルミプレートが装備されているので、基盤の両面から熱を逃がすことができます。これで、より安定した動作が期待できるでしょう。

Planex FX2G-05EM 5ポート スイッチングハブ 2.5GBASE-T 両面放熱板
出典:www.amazon.co.jp

BUFFALO LXW-10G2/2G4 スイッチングハブ 6ポート(10GbE/2.5GbE)

【2.5Gbps×4ポート、10Gbps×2ポート】厚さ5㎜のアルミ正面パネル採用

BUFFALO LXW-10G2/2G4 スイッチングハブ 6ポート(10GbE/2.5GbE) 2.5Gbps×4ポート、10Gbps×2ポート
出典:www.amazon.co.jp
 2.5GbpsのLANポートが5基、加えて10GbpsのLANポートが2基搭載されたスイッチングハブ。なので、2.5Gbpsと10Gbpsが混在したLANで、たとえば大きなファイルを扱うPC(10Gbps)、主にネットで使用するPC(2.5Gbps)などデバイスごとに、適応するスイッチンクハブのポートに接続して運用すると良いでしょう。

 そして、デザイン的にも優れていて、正面には厚さ5㎜のアルミパネルを採用し、落ち着いたクラシカルな雰囲気で、かつ高級感のある仕上がりとなっています。

BUFFALO LXW-10G2/2G4 スイッチングハブ 6ポート(10GbE/2.5GbE) 厚さ5㎜のアルミ正面パネル
出典:www.amazon.co.jp

【+α】TP-Link TL-SX105 スイッチングハブ 5ポート(10G対応)

【10Gbps×5ポート】全ポートが10Gbpsに対応した最上位レベルの製品

TP-Link TL-SX105 スイッチングハブ 5ポート(10G対応)
出典:www.amazon.co.jp
 搭載されている5ポート全てが、10Gbpsに対応したスイッチンクハブで、現在のコンシューマー向け製品の中では最上位レベルに位置する製品です。このスイッチンクハブがあれば「現時点ではデバイスのLANインターフェイスはとりあえず2.5Gbpsで、将来的に10Gbpsにアップグレードする」という場合にも、新たな機器の買い足しなしで対応できます。

おわりに

 今回は、2.5GbpsのLANを構築するためのデバイス(加えて、5Gbpsと10Gbps対応のデバイスも)紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 LANの転送速度が上がれば、これまでのような転送のための待ち時間がなくなって、その分いろいろなことができるようになります。なので、今回の記事を参考にして2.5Gbps対応のLANデバイスを導入し、限られた時間を思う存分有効に使ってくださいね。

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