USB PDトリガーケーブル編/エフェクターのモバイルバッテリー駆動

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UGREEN PB507とエフェクター4台

 前回の記事では、USB昇圧ケーブルを使ってモバイルバッテリーでエフェクターを駆動させ、オートパワーオフ機能の影響とノイズについて検証しました。

 そして、前回の最後に書いたとおり、今回はUSB PDトリガーケーブルで同様の検証をしてみたいと思います。

 ちなみに、前回の記事は↓こちらです。

こちらもチェック!

パッケージングテクノロジーのUSB PDトリガーケーブルを購入

 今回購入したUSB PDトリガーケーブルは、以下の製品です。

 エフェクター用ということで、もちろんセンターマイナス、DCコネクタは5.5㎜×2.1㎜という仕様です。USB-C to USB-A変換アダプターが付属しています。

検証内容・使用機材など

検証内容

 検証する内容は前回と同様で、モバイルバッテリーのオートパワーオフ機能がどのように影響するのかと、ノイズがどの程度発生するかです。

使用するPD対応のモバイルバッテリー

 使用するモバイルバッテリーは、前回も登場していますが、以下の製品です。もちろんPDに対応しています。

※価格は2026年8月20日時点のものであり、変更されている場合があります。
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
出典:www.ankerjapan.com
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W

 これら「UGREEN PB507」(2026年7月にセール価格の1,979円で購入)と「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」(5年くらい前に購入)は、いずれもオートパワーオフ機能があり、出力が小さくなったことを感知すると、自動的に電源オフになります。

 ただ、オートパワーオフ機能があると、Bluetoothイヤホンなど充電電流の小さいデバイスへの適切な充電ができなくなります。

 この問題を回避するために、これらのモバイルバッテリーには低電流モード(小電流モード)が備わっています。このモードでは、モバイルバッテリーの出力が小さくても電源はオフにならず、電源を供給し続けることができます。

 そして、前回のUSB昇圧ケーブルを使った検証では、通常モードではオートパワーオフ機能が発動して電源が切れてしまったエフェクターがいくつかありましたが、低電流モードにすることで継続的に電源オンの状態を保つことができました。

 今回のUSB PDトリガーケーブルでも、同様に低電流モードにすれば大丈夫なのではないかと思います(しかし、この予想はいい意味で裏切られます。詳しくは後述)。

使用するエフェクター

 今回の検証で使用するエフェクターは、次の7台です。

エフェクター7台

・MXR DYNA COMP
・Providence VELVET COMP
・One Control GRANITH GREY BOOSTER
・Proco RAT2
・JHS Morning Glory V4
・MXR Carbon Copy Mini
・Keeley Vibe-O-Verb

■USB昇圧ケーブルの場合
 ちなみに、DYNA COMP、VELVET COMP、GRNITH GREY BOOSTER、RAT2は、前回の記事で書いたように、USB昇圧ケーブルで1台ずつ接続した場合、いずれも30秒程でオートパワーオフが発動して、電源が切れました。また、4台まとめてデイジーチェーン接続した場合も、やはり30秒程でオートパワーオフが発動して電源が切れました。低電流モードにすると、継続的に電源オンの状態になりました。

 Morning Glory V4、Carbon Copy Mini、Vibe-O-Verbは、1台での消費電流がそれなりにあるため、オートパワーオフは発動しませんでした。

■エフェクターの消費電流
 上記のエフェクターのメーカーサイトなどに記載されていた消費電流は、次のようになっています。

・DYNA COMP……3.3mA
・VELVET COMP……4mA
・GRANITH GREY BOOSTER……1mA
・RAT2……3mA
・Morning Glory V4……43mA
・Carbon Copy Mini……26mA
・Vibe-O-Verb……74mA
※9Vでの消費電流です。


 それでは、PDトリガーケーブルでの検証をしていきます。

オートパワーオフの影響は?

UGREEN PB507

通常モード

UGREEN PB507とエフェクター7台
 これらを1台ずつ、USB PDトリガーケーブル経由で接続したところ、いずれもオートパワーオフは発動せず、30分経過しても電源オンのままでした。

 どうしてオートパワーオフが発動しないのか…?

 もちろん、複数台をデイジーチェーン接続してもオートパワーオフは発動せず、30分経過しても電源オンのままでした。

低電流モード

 まず、電源ボタン6秒長押しで低電流モードへの切替えができます。

UGREEN PB507 低電流モード
 低電流モードになると、残量表示の1桁が回転するように発光します。

 そして、低電流モードでもオートパワーオフは発動しませんでした。

Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W

通常モード

Anker PowerCore 10000 PD Redux 25Wとエフェクター7台
 UGREEN PB507と同じで、1台ずつでも複数台デイジーチェーン接続でも、オートパワーオフは発動せず、30分経過しても電源オンのままでした。

低電流モード

Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W 低電流モード
 電源ボタンを2回押しで低電流モードになります。このとき、左端のLEDが緑色になります。

 そして、低電流モードでもオートパワーオフは発動しませんでした。

PDトリガーケーブルを接続するとオートパワーオフが発動しない

UGREEN PB507とPDトリガーケーブル
 それから、いろいろと試してみました。そして、エフェクターは接続せず、UGREEN PB507にUSB PDトリガーケーブルだけを接続した状態で放置してみたところ、30分たってもオートパワーオフは発動しませんでした。

 どうやらUSB PDトリガーケーブルを接続した状態では、オートパワーオフが発動しなくなるみたいです。なので、オートパワーオフは気にしなくてOK、ということですね。これは嬉しい誤算です。

ノイズはどの程度か?

 まず、比較対象は、

9V角電池ボックス
 先日の記事で作成した9V角電池ボックスで駆動させた場合です。この場合、エフェクト自体による「サー」というノイズはありましたが、ACアダプター(SOUND HOUSE PTD41090-0500-10)駆動のときにあった「ブーン」というノイズは消えています。

UGREEN PB507とエフェクター4台
 使用するエフェクターはVELVET COMP、GRNITH GREY BOOSTER、RAT2、Vibe-O-Verbの4台で(デジアナ混在)、モバイルバッテリーはUGREEN PB507です。

 そして、ノイズはというと、9V角電池ボックスの場合と比較して、ほぼ変わらない感じでした。

まとめ

 以上のことから、今回購入したパッケージングテクノロジーのUSB PDトリガーケーブルを使用すれば、オートパワーオフを気にすることなく、エフェクターをモバイルバッテリーで駆動させられるということが分かりました。オートパワーオフを気にする必要がない分、前回の記事でレビューしたUSB昇圧ケーブルよりも、こちらの方が使い勝手が良いと思います。

 ただ、これだとデジアナ混在でデイジーチェーンをしている状況となっているのが、少し気になるかも(とりあえず、ノイズは出ていませんが…)。やはり、アイソレートのパワーサプライを導入すべきなのか? 引き続き検討します。

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