



CPUを冷却し、熱暴走を起こさないよう、またCPUの寿命を延ばしてくれるCPUクーラー。PCには欠かせない重要パーツのひとつです。ただ、いざ選ぶとなると、たくさんの製品が発売されていて、決めるのが難しいですよね。
そこで今回は、CPUクーラーを選ぶ際にチェックしたいポイントなどについて説明したうえで、おすすめのCPUクーラーを紹介したいと思います。
CPUクーラーの選び方
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CPUクーラーを大きく分けると、サイドフローとトップフローの2種類があるので、まずはそのどちらにするのかを検討しましょう。そして、サイズ的にPCケースに収まるかどうかや、回転数やノイズレベルなどのスペックについても確認してください。
サイドフローとトップフローの違いを理解して選ぶ
以下に、サイドフローとトップフローの違いと、それぞれのメリットとデメリットを見ていきます。
サイドフローはマザーボードに対してファンが直角、そのメリットとデメリットは
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サイドフローは、マザーボードに対してファンが垂直に位置するタイプ。メリット・デメリットとしては、次のような点があげられます。
トップフローはマザーボードに対してファンが水平、そのメリットとデメリットは
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トップフローは、マザーボードに対してファンが水平に位置するタイプです。メリット・デメリットとしては、次のような点があげられます。
上記のようなメリットとデメリットを踏まえて、サイドフローとトップフローのどちらにするかを検討しましょう。
使用しているマザーボードのソケットに合う製品を選ぶ
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多くのCPUクーラーは、複数のCPUソケットで使用できるマルチソケット対応になっていますが、製品によってどれに対応するかが違っていますし、非対応のソケットもあります。ですので、使用しているマザーボードのCPUソケットを確認して、それに合う製品を選びましょう。
固定方式を確認
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CPUの固定方式には、プッシュピン式(写真上)、フック式(写真中)、バックプレート式(写真下)があります。
プッシュピン式とフック式は、工具が不要で着脱が可能。しかし、ピンやフックを引っ掛けるツメが破損しやすく、取り付けの圧力でマザーボードが反りやすいというデメリットがあります。
バックプレート式は、取り付けに工具が必要となりますが、マザーボード裏面からプレートで支えるため大型で重いCPUクーラーも確実に固定でき、マザーボードも反りにくいと言えます。
その他に、シンプルにネジによって固定する製品もあります。
冷却効率の良いヒートパイプを採用した製品に
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上の写真の銅のパイプが「ヒートパイプ」で、中には作動液(揮発性の液体)が入っています。作動液はCPUを冷却して、同時に温められて気化し、放熱フィン & 冷却ファンのある方に送られて、そこで冷却されて液化し、再びCPUのところに戻る、というように循環します。こうすることで、CPUの熱を大型の放熱フィン全体に伝えて、効率良く冷却できます。
ですので、効率的な冷却を実現するために、ヒートパイプを採用した製品を選ぶと良いでしょう。
PCケースに収まる高さの製品にする
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先に少し触れましたが、サイドフローの製品は高さがあるため、一部のミドルタワーやスリムPCケースには取り付けられない場合があります。ですので、取り付けるPCケースのサイズを確認し、そこに収まる高さのサイドフローの製品、またはトップフローの製品にしましょう。
ファンの風量、回転数、ノイズレベルをチェック
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CPUに付属しているファンの性能については、以下の点をチェックしましょう。
そして、ファンは直径と厚みが大きければ、同じCFMでもrpmを抑えることができて、dB(A)が小さくなります。

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製品によっては「流体軸受け」のファンを採用しているものもあります。流体軸受けは、モーターの回転軸を流体(油や空気など)によって受ける方式で、摩擦が少なく、回転がより滑らかになります。これにより、耐久性と静音性が向上するので、この点も要チェックです。
【サイドフロー】CPUクーラー おすすめランキング
ここからは、おすすめ製品をランキング形式で発表していきたいと思います。
まずは、サイドフローのおすすめ製品のランキングを発表し、その後にトップフローのおすすめ製品のランキング発表と続きます。
第1位:DeepCool AK400 ZERO DARK
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1700/1200/115X AMD AM5/AM4
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×4本、銅製
- ファン外形寸法:120×120×25㎜
- 回転数:500~1,850rpm±10%
- ノイズレベル:~29dB(A)
- 風量:66.47CFM
- 外形寸法:W127×D97×H155㎜
ダイレクトコンタクトヒートパイプを採用、流体軸受ファンを採用、全体が黒い「ZERO DARK エディション」
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120㎜の流体軸受けファンを搭載し、TDPは220Wまで対応するという製品。4本の銅製ヒートパイプはCPUコアに直接触する「ダイレクトコンタクトヒートパイプ」で、CPUからの熱を高密度マトリックス フィン アレイ ヒートシンクに移動させて、効果的な冷却を実現します。
そして、全体が黒く染められた「ZERO DARK エディション」となっているのも特徴。全面を光沢のあるプレミアムオールブラックでコーティングすることで、シックながらも大胆な印象を与えてくれる外観となっています。
これは「Thermal Design Power」の略で、日本語では「熱設計時消費電力」。簡単に言うと「発熱の指標」となります。
ちなみに、通常(フィンやヒートパイプなどがシルバー)のモデルもあります。
DEEPCOOL 独自のマトリックスフィンデザインのハイパフォーマンス 空冷 クーラー サイドフロー型 LGA1700 対応 AK400 [ R-AK400-BKNNMN-G-1 ]
5,700円(税込)
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第2位:オウルテック OWL-SC200V2
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGALGA1700/1200/115X AMD AM4
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ ×4本、銅製(ニッケルメッキ処理)
- ファン外形寸法:130×130×25㎜
- 回転数:800~1,600rpm
- ノイズレベル:18~28.6dB(A)
- 風量:38.4~81CFM
- 外形寸法:W130×D75×H159㎜
大型の130㎜流体軸受けファンを採用、TDPは200Wまで対応、初心者に優しい可動式バックプレート採用
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130㎜という大型の流体軸受けファンを搭載し、TDPは200Wまで対応するという製品。銅製ヒートパイプは4本で、CPUコアに直接触する「ダイレクトコンタクトヒートパイプ」となっているため、CPUを効率よく冷却してくれます。
そして、取付方法にも工夫が施されており、ネジ受けをスライドさせることで複数のCPUソケットに対応する可動式バックプレートを採用。また、前モデルで好評だったという新型アタッチメントも引き続き採用されています。さらに、メモリとの干渉を防ぐため、ヒートシンクを薄型設計に。これなら、自作PC初心者でも迷うことなく取り付けられて良いですね。
第3位:サイズ 虎徹 MARK3 SCKTT-3000
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1700/1200/1156/1155/1151/1150 AMD AM5/AM4
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×4本、銅製(ニッケルメッキ処理)
- ファン外形寸法:120×120×26㎜
- 回転数:300(±200)~1,500rpm(±10%)
- ノイズレベル:4.0~28.6dB(A)
- 風量:16.90~67.62CFM
- 外形寸法:W138×D80×H154㎜ ※Dはファンクリップの突起も含む。
効率よくエアを吸い込む形状の異なるフィンの組み合わせを採用、静音仕様のファン「KAZE FLEX II 120」を搭載
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2枚の形状の異なるフィンの組み合わせたM.A.P.S(Multiple Airflow Pass-through Structure)を採用した製品。これにより、エアを効率良く吸い込んで、PCケース内により強いエアフローを生み出すことができます。
付属の120㎜ファン(製品名「KAZE FLEX II 120」)は最大回転数1,500rpm(±10%)という静音仕様で、さらに振動を吸収する防振ラバーが装着されているので、防振性にも優れています。ファンの固定は、つまむ部分の付いたワイヤークリップで行うため、メンテナンスや換装が容易にできますね。
第4位:Cooler Master Hyper H412R
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1700/1200/1156/1155/1151/1150 AM5/AM4
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×4本、銅製
- ファン外形寸法:92×92×25㎜
- 回転数:600~2,000rpm(±10%)
- ノイズレベル:29.4dB(A)
- 風量:34.1CFM
- 外形寸法:W102×D83.4×H136㎜
ダイレクトコンタクトヒートパイプ採用、高さ136㎜のコンパクトデザイン
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4本の銅製ヒートパイプは、CPU の表面と直に接する「ダイレクトコンタクトヒートパイプ」なので、CPU の表面から効率良く熱を放熱フィンに移動させてくれます。
また、世界トップクラス技術(メーカー)により、ヒートシンクのフィンは最適な間隔でデザインされ、その結果、高度な冷却性能と高さ136㎜(92㎜ファン搭載)のコンパクトサイズを実現しているとのことです。
第5位:Deepcool AK620
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA2066/2011-v3/2011/1700/1200/1155/1151/1150 AMD AM5/AM4
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×6本、銅製
- ファン外形寸法:120×120×25㎜
- 回転数:500~1,850rpm
- ノイズレベル:≦28dB(A)
- 風量:68.99CFM
- 外形寸法:W129×D138×H160㎜
6本のヒートパイプと2基の120㎜流体軸受けファンを搭載、TDPは260Wまで対応した高冷却モデル
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6本のヒートパイプと120㎜のファンを2基搭載した製品。ファンは流体軸受けなので、高い冷却性能(TDP 260Wまで対応)と静音性の両立を実現しています。
また、メモリとの干渉を防ぐために、ファンと放熱フィンはマザーボードから43㎜のクリアランスが設けられています。マザーボードのレイアウトによっては、CPUファンとメモリが干渉してしまうことがあるので、このクリアランスの値が事前に確認できるのはありがたいですね。
第6位:Deepcool AS500
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA2066/2011-v3/2011/1700/1200/1155/1151/1150 AMD AM5/AM4
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×5本、銅製(ニッケルメッキ処理)
- ファン外形寸法:140×140×25㎜
- 回転数:500~1,200rpm(±10%)
- ノイズレベル:24.2dB(A)
- 風量:70.81CFM
- 外形寸法:W142×D98×H164㎜
フィンの上部にARGB LEDを搭載、大型の140㎜流体軸受けファンを採用
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フィンの上部にはARGB(アドレサブルRGB) LEDを搭載し、付属のワイヤコントローラー、または、やはり付属のコネクターケーブルで接続してマザーボード側で発光を制御することができます。
そして、付属のファンは140㎜と大型。なので、かなりのエアフローが期待できますね。さらに、このファンは流体軸受けとなっているため、耐久性と静音性に優れています。
第7位:サイズ 風魔弐 Rev.B SCFM-2100
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA2066/2011-v3/2011/1700/1200/1155/1156/1151/1150 AMD AM4/AM3+/AM3/AM2+/AM2/FM2+/FM2/FM1
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×6本、銅製(ニッケルメッキ処理)
- ファン外形寸法:フロント120×120×15㎜、ミドル120×120×26㎜(振動吸収ラバーパッドの厚み〔1㎜〕を含む)
- 回転数:300(±200rpm)~1,500rpm(±10%)rpm
- ノイズレベル:フロント2.58~23.8dB(A)、ミドル4.0~28.6dB(A)
- 風量:フロント8.16~39.44CFM、リア16.90~67.62
- 外形寸法:W136×D109.5×H154.5㎜(Dは付属ファン含む、幅はファンクリップの突起も含む)
ツインタワー設計による高い放熱性能、120㎜ファンが2基付属(最大3基)、ファンの回転は2重反転方式
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フィンを2つ搭載したツインタワー型のCPUクーラー。両方のフィンにヒートパイプからの熱を伝えることで、効率よく冷却することができます。ボリュームのある製品ですが、全高は154.5㎜に抑えられています。
ベースプレートは厚みのある銅製で、ここからCPUの熱を確実に吸い上げてヒートパイプに伝え、上記のツインタワーのフィンで冷却します。
付属ファンは120㎜が2基で(製品名「KAZE FLEX II 120」)、最大回転数1,500rpm(±10%)の静音仕様、かつ防振ラバーが装着されています。2基のファンは逆に回転する「2重反転方式」を採用し、これによりエアフローの乱れの低減、および風量と静圧特性の向上が図られています。さらに、ユーザーによって、リアにもう1基のファンを追加することも可能です(追加ファンのためのワイヤークリップも付属)。
なかなかの高性能ですが、
第8位:Novonest C92B
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1366/1156/1155/1151/1150/775 AMD FM2/FM1/AM3+/AM3/AM2+/AM2
- 固定方式:プッシュピン式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×4本、銅製
- ファン外形寸法:92×92×25㎜
- 回転数:800~1,800rpm(±10%)
- ノイズレベル:16.1~27.7dB(A)
- 風量:21.7~59.7CFM
- 外形寸法:W95×D75×H125㎜
92㎜ファン(ブルーLED内蔵)で高さ125㎜、ダイレクトコンタクトヒートパイプを採用、コスパの良い製品
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搭載しているファンは92㎜と、他と比較して少しサイズが小さめですが、これでCPUクーラーの高さが125㎜に抑えられています。なので、スリムタイプのPCケースなどを使用する場合などに適していますね。
冷却性能としては、4本の6㎜径銅製ヒートパイプがCPUコアに直接触する「ダイレクトコンタクトヒートパイプ」を採用し、効率のよい冷却を実現してくれることがあげられます。
そして、ファンに搭載されているLEDはブルーでのみ発光するタイプで、他の製品のARGB(アドレサブルRGB)タイプとは見劣りするかも…。ただしその分、価格が抑えられているので、LEDのイルミネーションが不要な場合には、入手しやすくて良いのではないでしょうか。
第9位:DeepCool Assassin III
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA2066/2011-v3/2011/1700/1200/1155/1151/1150 AMD AM5/AM4
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜×7本、銅製(ニッケルメッキ処理)
- ファン外形寸法:140×140×25㎜が2基
- 回転数:400~1,400rpm(±10%)
- ノイズレベル:~29.5dB(A)
- 風量:90.37CFM
- 外形寸法:W138×D95×H165㎜
大型140㎜ファンが2基、気流を増幅する2層ファンブレード(特許取得済み)、新型「焼結ヒートパイプ」を採用
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140㎜という大型のファンを2基搭載した、ツインタワー方式のCPUクーラー。ファンには、気流を最大2.5㎡/分まで増幅する2層ファンブレード(特許取得済み)が備えられており、低ノイズ化にも貢献しています。
銅製のヒートパイプは7本で、新型の「焼結ヒートパイプ」を採用することで内部表面積を大幅に増やし、伝熱効率をアップさせています。
そして、現在のトレンドはあえて無視してLEDライティング機能は装備せずに、すべてを冷却性に注力しているとのこと。たしかに、このコンセプトは決して派手ではない外観に現れていますね。
【トップフロー】CPUクーラー おすすめランキング
続きまして、トップフローのおすすめ製品のランキングを発表していきたいと思います。トップフローの製品は、高さのあるサイドフロータイプを取り付けられない一部のミドルタワーやスリムPCケースのユーザーが導入する場合が多いと思われますので、その“高さ”に注目して見てみてください。
第1位:アイネックス CC-06S
- タイプ:トップフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1156/1155/1151/1150
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:-
- ファン外形寸法:96×96×25㎜
- 回転数:800(±300)~2,200rpm(±10%)
- ノイズレベル:19dB(A)
- 風量:46CFM
- 外形寸法:H62×W96×D96㎜
【高さ75㎜】Intel LGA115x用のクーラー、銅製コアを採用
出典:www.amazon.co.jp
Intel LGA115x用で(AMDには非対応)、ヒートシンクとファンという(ヒートパイプは不採用の)シンプルな構成のクーラー。それでも、ヒートシンクのCPUと接する部分には、熱伝導率の高い銅が採用されているので、効率的な冷却が期待できます(TDP: ≦95W)。
なお、ほぼ同スペックでファンにブルーLEDを搭載したモデルもあります。こちらは、電源をONにしたときにイルミネーションを楽しむことができますね。
アイネックス LGA115x用 LED CPUクーラー トップフロータイプ CC-06B
1,555円(税込)
出典:www.amazon.co.jp
第2位:アイネックス CC-01
- タイプ:トップフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1156/1155/1151/1150
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:-
- ファン外形寸法:96×96×17㎜
- 回転数:700(±300)~2,700rpm(±10%)
- ノイズレベル:12~33dB(A)
- 風量:最大35CFM
- 外形寸法:W96×D96×H32㎜
【高さ32㎜】Intel LGA115X用、銅製コアを採用
出典:www.ainex.jp
高さがわずか32㎜しかない製品。この高さなら、Mini-ITX、HTPC(ホームシアターPC)、SFF(スモールフォームファクタ)などに組み込むのに最適でしょう。
そして、ヒートシンクのCPUと接する部分に、熱伝導率の高い銅が採用されているので、効率的な冷却が期待できます。やはり、高さが32㎜しかなので、こうした工夫が大切になりますね。
第3位:Cooler Master I70C
- タイプ:トップフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1200/1156/1155/1151/1150
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:-
- ファン外形寸法:120×120×25㎜
- 回転数:650~1,800rpm(±10%)
- ノイズレベル:最大28dB(A)
- 風量:最大37CFM(±10%)
- 外形寸法:H60×W120×D120㎜
【高さ60㎜】Intel LGA1200/115x用のクーラー、銅を組み合わせたアルミ製フィン、Blue LEDを搭載
出典:www.amazon.co.jp
ヒートパイプはなしで、ヒートシンクにファンを組み合わせたシンプルなCPUクーラー。対応ソケットはIntel LGA1200または115x用で、AMDには非対応となります。
フィンはアルミ製ですが、CPUと接するコア部分には熱伝導率の高い銅が用いられていて、これより優れた冷却性能を発揮します。フィンの上部には、フィンよりもサイズの大きい120㎜ファンが搭載されています。ファンにはBlue LEDが付いていて、ビジュアル的にも良いですね。またファンの周囲はすり鉢状のカバーが設置されていて、強力なエアフローを実現しています。
第4位:Cooler Master i50 for LGA1700
- タイプ:トップフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1700
- 固定方式:バックプレート式
- ヒートパイプ:-
- ファン外形寸法:92×92×25㎜
- 回転数:2,200rpm(±10%)
- ノイズレベル:最大26.8dB(A)
- 風量:最大40.87CFM(±10%)
- 外形寸法:H60×W95×D95㎜
【高さ60㎜】LGA1700専用、圧倒的なコスパの製品
出典:www.amazon.co.jp
ヒートパイプはなしで、ヒートシンクにファンを組み合わせたシンプルなCPUクーラー。対応ソケットはIntel LGA1700のみの専用品となります。
こうした思い切った仕様により、コスパが圧倒的に良いですね。Intel LGA1700のユーザーが「とりあえず、お試し」という感じで使いたい場合や、「PCをとにかく価格を抑えて作りたい」といったコアなユーザーのニーズに対応できる製品と言えます。
ちなみに、対応ソケットをもう少し増やして、Intel LGA 1200/115x用とした製品もあります(外形寸法:H60×W95×D95㎜)。
Cooler Master i50 空冷CPUクーラー [Intelソケット対応] FN1174 RH-I50-20FK-R1
1,394円(税込)
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第5位:アイネックス IS-30A
- タイプ:サイドフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1700/1200/1156/1155/1151/1150 AMD AM4
- 固定方式:ネジ留め式リテンション
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×4本、銅製
- ファン外形寸法:92×92×12㎜
- 回転数:800(±200)~1,600rpm(±10%)
- ノイズレベル:17~35.8dB(A)
- 風量:40CFM
- 外形寸法:W93×D100×H30㎜
【高さ30㎜】ヒートパイプ採用でもこの薄さを実現、ダイレクトコンタクトヒートパイプで冷却
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ヒートパイプを採用しているのにもかかわらず、高さを30㎜にまで抑えた製品。設計時にかなり苦労したのではないでしょうか。そして、この薄さなら、Mini-ITXなどの小型PCケースへの互換性が高いですね。しかも、ヒートパイプはCPUに直で接するダイレクトコンタクトなので、熱を効率的にフィンに伝えてくれます。
小型PCでも、ヒートパイプによる効率的な冷却を望むユーザーに最適な製品と言えるでしょう。
第6位:サイズ 超天 CHOTEN
- タイプ:トップフロー
- 対応ソケット:Intel LGA1700/13665/1200/1156/1155/1151/1150/755 AMD FM2+/FM2/FM1/AM4/AM3+/AM3/AM2+/AM2
- 固定方式:Intelはプッシュピン式、AMDはフック式
- ヒートパイプ:◯ 6㎜径×4本、銅製(ニッケルメッキ処理)
- ファン外形寸法:120×120×25㎜
- 回転数:300(±300)~1,200rpm(±10%)
- ノイズレベル:4.0~24.9dB(A)
- 風量:16.6~51.17CFM
- 外形寸法:W130×D130×H120㎜
【高さ120㎜】省スペースよりも、トップフローのメリットを享受したいユーザー向け
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サイドフロー版で前出の「サイズ 虎徹」シリーズをトップフローにした製品。搭載ファン(KAZE FLEX)は最大回転数1,200rpm(±10%)の120㎜静音仕様で、防振ラバーも装着されています。また、ファンはつまむ部分の付いたワイヤークリップでの固定となります。
ただ、この製品は高さが120㎜あり、さほど背が低いわけではありません。そのため、スリムPCケースだと、取り付けた際のスペースに余裕がない場合もあり得ます。ですので、省スペースというより、トップフローのメリット(メモリやマザーボードのチップなども冷却できる)を享受したいユーザー向けと言えるでしょう。
第7位:ZALMAN CNPS80G Rev.1
- タイプ:トップフロー
- 対応ソケット:Intel LGA 1200/1156/1155/1151/1150/755 AMD AM4/AM3+/AM3
- 固定方式:フック式
- ヒートパイプ:-
- ファン外形寸法:85㎜ ※厚みについては記載なし
- 回転数:1,000~2,000rpm(±10%)
- ノイズレベル:25.3dB(A)(±10%)
- 風量:最大27.18CFM
- 外形寸法:H50×W110×D102㎜
【高さ50㎜】放熱効率を高めるフラワーヒートシンク、最適化されたファンを搭載
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メーカーの特許技術であるフラワーヒートシンク(FHS)を採用した製品。この形状により、放熱面積を確保し、エアーが立体的かつ放射状に流れて、冷却性能の効率化を図っています。
また、フラワーヒートシンクに最適化された静音の85㎜ファンを搭載することで、高い冷却性能と低騒音を実現しています。
それでいてこの低価格なので、一度は試してみたくなる製品ですよね。
おわりに
今回はCPUクーラーを、サイドフローの製品とトップフローの製品で分けて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
CPU(Central Processing Unit)は日本語で「中央処理装置」で、PCのまさに中心的なパーツであり、それを冷却するCPUクーラーの役割も重要です。今回紹介したランキングを参考にして、CPUクーラーを新規導入または交換し、CPUを効率良く冷却して、PC作業の処理の効率化も図ってくださいね。