旧Mac(2012)にmacOS Sequoiaをインストール/OpenCore Legacy Patcher

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MacBook Pro macOS Catalina
 以前の記事で書いたように、MacBook Pro(Retina, 13-inch, Late 2012)の純正SSD(128GB) を500GBのM.2 SSD(WD Blue SA510)に換装し、OpenCore Legacy Patcherを使って本来ならインストールできない新しいバージョンのMac OSをインストールしました。

 しかし、そのM.2 SSDが2年弱で壊れてしまったため、純正のSSDに戻しました。そして、WDのメーカーサポートに連絡して、別のM.2 SSDに交換してもらいました。

 交換品のM.2 SSDが届いてから早半年、ようやく再度のSSD換装と、OpenCore Legacy Patcherによる新バージョンのMac OS(macOS Sequoia 15.3.2)のインストール作業をしたので、その過程を書いてみたいと思います。


 なお、この記事の内容によって被った損害・損失について、当方では一切の責任を負いかねます。ご了承ください。

投稿日 2025/4/3
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MacBook Pro(Retina, 13-inch, Late 2012)の主なスペック

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2012)
出典:support.apple.com

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2012) 接続および拡張性
出典:support.apple.com
 筆者のMacBook Proの主なスペックは、CPUがCore i5 2.5GHz、メモリが8GB、SSDの容量は128GBです。


 インストールできるOSは、公式にはmacOS Catalina(バージョン10.15.7)までとなっています。

 しかし、ここにOpenCore Legacy Patcherを使って、macOS Sequoiaをインストールします。なのですが、純正の128GB SSDでは容量が足りないため、もっと容量の大きい交換品のM.2 SSDに換装していきます。

M.2 SSDへデータをコピー

リフレッシュ品のWD Red SA500
 交換してもらったM.2 SSDはリフレッシュ品で、旧型でNAS向けの高耐久の製品、WD Red SA500です。

Western Digital ウエスタンデジタル 内蔵SSD 500GB WD Red SA500 NAS向け 高耐久 M.2-2280 SATA WDS500G1R0B-EC 【国内正規代理店品】
15,000円(税込)

出典:www.amazon.co.jp

※価格は2025年4月3日時点のものであり、変更されている場合があります。以下同。


M.2 SSD外付けケースを接続
 このM.2 SSDを外付けケースに入れて、MacBook Proに接続します。

UGREEN M.2 SSD 外付けケース-SATA NVME両対応 M.2 SSD ケース USB3.2 Gen2接続 UASP対応 10Gbps高速転送 アルミ ssd m.2 ケース 2230/2242/2260/2280 M key/B+M key SSD対応 シリコンラバー付き 【USB A-C&USB C-C 2本ケーブル付き】
3,399円(税込)

出典:www.amazon.co.jp

 MacBook Proの起動時に option + command (⌘) + R を押すと、macOS Catalinaインストーラーから起動します。

 このキーの組み合わせは、そのMacと互換性があるうちでいちばん新しいmacOSのインストーラーから起動する、というものです(場合によっては、そのMacに当初搭載されていたmacOS、またはそれにいちばん近い現在も提供されているバージョンのインストーラーからになります)。

補足
 ちなみに、起動時に command (⌘) + R を押すと、筆者のMacBook Proに当初搭載されていたmacOS Mountain Lion(バージョン10.8)インストーラーから起動します。


macOSユーティリティ
 MacBook Proが起動すると、macOSユーティリティのウィンドウが表示されるので、そこの「ディスクユーティリティ」を選択して「続ける」をクリック。

“名称未設定”に復元しますか?
 左にある「外部」の「名称未設定」を選択します。これが、外付けケースに入れたM.2 SSDになります。

 上にある「復元」ボタンをクリックすると、「“名称未設定”に復元しますか?」と表示されます。「復元元」には「Macintosh SSD」が選ばれています。これは内蔵のSSDです。そして、「復元」をクリック。

復元中
 復元が始まるので、しばらく待ちます。

復元が完了
 復元が完了しました。これで、内蔵SSDの全データが外付けケースのM.2 SSDにコピーされました。

 念のため、電源を入れる際に option を押して、外付けケースからMacBook Proを起動してみたところ、問題なく起動しました。

MacBook Proの分解・SSDの換装

底カバーの取外し


 底カバーの10本のネジを外します。これは特殊なネジで、5溝の星型をした「ペンタローブネジ」です。サイズはP5になります。


 対応するドライバーは「アネックス(ANEX) 精密ドライバー 特殊 5溝 1.2mm No.3470-G」です。

アネックス(ANEX) 精密ドライバー 特殊 5溝 1.2mm No.3470-G
713円(税込)

出典:www.amazon.co.jp



 外したネジはこちら。長さは、ヒンジ側の中央2本だけ2.3㎜と少し短く、残りは3.0㎜です。

底カバーを外したところ
 底カバーを外したところ。

 この写真だと分かりにくいかもしれませんが、よく見ると、バッテリーがかなり膨らんでいます。これは要交換ですね。

SSDトレイの取外し

SSDトレイ
 ちょうど、トラックパッドのところに、SSDトレイがあります。これを取り外します。

注意
 この作業は本来なら、バッテリーを外してから行うべきものです。バッテリーが接続されたままだと、ショートしてロジックボードが破損する恐れがあります。


SSDケーブルのコネクタ
 SSDケーブルのコネクタ。これを、

プラスチック製のピンセット
 ロジックボード上のソケットから外します。手元にあった、プラスチック製のピンセットを使いました。

SSDケーブルのコネクタをロジックボード上のソケットから外す
 力を入れずとも、けっこう簡単に外れます。

SSDトレイにあるバネ部分
 SSDトレイにあるバネ部分を押しながら持ち上げると、

SSDトレイが外れた
 SSDトレイが外れました。

外したSSDトレイ
 外したSSDトレイ。

SSDトレイの裏側
 裏返すと、SSDが見えます。

M.2 SSDへの換装

SSDトレイとトルクスネジ
 SSDを固定しているネジも特殊で、こちらは6溝の星型をした「トルクスネジ」です。サイズはT5になります。

取り外した純正SSD
 SSDを取り外しました。

M.2 SSD(WD Red SA500)と変換アダプタ「Sintech ST-M2PRO」
 外付けケースから取り外したM.2 SSD(WD Red SA500)と、M.2の端子から7+17ピンへの変換アダプタ「Sintech ST-M2PRO」です。

Sintech M2(NGFF) SATA SSDカード 24ピン MacBook Pro 2012,early2013 Retina SSD交換用 ブラック m2PRO
2,488円(税込)

出典:www.amazon.co.jp


SSDトレイへの取付け
 SSDトレイに取り付けます。

コネクタ部に小さく書かれた「B」
 コネクタの部分に小さく「B」と書かれているので、これを合わせます。

M.2 SSDのコネクタを変換アダプタに差し込む
 M.2 SSDのコネクタを変換アダプタに差し込んで、

SSDトレイのソケットに差し込む
 それをSSDトレイのソケットに差し込みます。

M.2 SSDをネジで固定
 ネジで固定すれば完了です。

 そして、逆の手順でMacBook Proを元に戻します。

ディスクユーティリティ 換装したM.2 SSD
 MacBook Proを起動させて、ディスクユーティリティを見てみると、換装したM.2 SSDがちゃんと認識されていました。

 M.2 SSDの容量は500GB(空きは400GB以上)もあるので、macOS Sequoiaを余裕でインストールできます。

OpenCore Legacy Patcherでインストーラーを作成

OpenCore Legacy Patcherとは?

OpenCore Legacy Patcherアプリのアイコン

 そもそも「OpenCore」とは、オープンソースのブートローダーです。このプロジェクトの一環として、Old Mac向けに開発されたのが、今回使用する「OpenCore Legacy Patcher」になります。

 OpenCore Legacy Patcherは、簡単に言うと、macOSを「このMacは、(古いMacではなく)新しいMacです」と騙すことで、macOS Montereyをインストールする、というものです。

メディアを用意


 まずは、インストーラーを保存するメディアを用意します。今回は、手持ちのADATAのSSD SP900 64GBと、USBハードディスクケースを使用しました。これを、USBポートに接続します。

ダウンロード・インストール

 以下では省略していますが、パスワードが求められた際には、その都度入力しています。


OpenCore Legacy PatcherのReleasesページ
 OpenCore Legacy PatcherのReleasesページ(以下のURL参照)にアクセスします。作業日(2025年3月31日)時点での最新バージョンは2.2.0です。

Experience macOS just like before. Contribute to dortania/OpenCore-Legacy-Patcher development by creating an account on GitHub.


OpenCore-Patcher-GUI.app.zip
 そして、少し下の「Assets」にある「OpenCore-Patcher-GUI.app.zip」のリンクをクリックしてダウンロードします。


OpenCore Legacy Patcher メインメニュー
 ダウンロードしたOpenCore Legacy Patcherを起動して、「Create macOS Installer」をクリック。


Download macOS Installer
 今回はmacOS Sequoia(バージョン15.3.2)のインストーラーを新たにダウンロードするので、「Download macOS Installer」をクリックします。


ダウンロード可能なmacOSのリスト
 ダウンロード可能なmacOSのリストが表示されます。今回インストールする「macOS Sequoia 15.3.2 24D81 15.2GB 03/20/25」を選択して「Download」をクリック。


macOS ダウンロード
検証
解凍
 ダウンロード、検証、解凍が終わるまで、しばらく待ちます。


Create macOS Installer
 解凍とアプリケーションフォルダへのインストールが終了すると、「Create macOS Installer」と表示されるので、「Yes」をクリック。


Select local macOS Installer
 すると、macOSインストーラーの選択が促されます。リストにあるのは、アプリケーションフォルダに保存されているmacOSインストーラーです。

 今回は、今保存したmacOS Sequoiaだけが表示されているので、「Install macOS Sequoia: 15.3.2(24D81)」をクリックします。


Select local disk
 macOS Sequoiaインストーラーを保存するメディアを選択します(メディアは一旦、消去されます)。先程、USBポートに接続しておいたADATA SSD SP900 64GBを使用するので、「disk3 – 900 – 64.0 GB」をクリック。


Confirmation
 メディア消去の確認がされるので、「Yes」をクリック。


Creating Installer
 macOS Sequoiaインストーラーのインストールが始まります。


Successfully created the macOS installer
 インストールが完了すると、今度はOpeCoreをインストールするかどうかの確認を求められるので、「Yes」をクリックします。

 これをインストールすることで、macOS Sequoiaインストーラーを保存したメディア(ADATA SSD SP900 64GB)からMacBook Proを起動できるようになります。

Finishing building your OpenCore configuration!
 続けて「Install to disk」をクリック。


Install OpeCore
 OpeCoreをインストールするメディアを選択します。ADATA SSD SP900 64GBにインストールするので、「disk3 – 900 – 64.0 GB」をクリックします。

 ちなみに、「disk0 – WDC WDS500G1R0B-68A4Z0 – 500.1 GB」は、先に換装したSSDです。


Volumes on disk3
 「disk3s1 – EFI – 209.7 MB」をクリック。


Reboot to apply?
 OpeCoreのインストールが完了すると、今すぐ再起動するかどうかの確認が求められます。今回は、今すぐ再起動はしないので「Ignore」をクリックします。


Installing OpenCore to disk3s1
 OpenCoreがADATA SSD SP900 64GBにインストールされて、表示の最下行に「OpenCore transfer complete」と表示されます。「Return to Main Menu」をクリックして作業終了です。

macOS Sequoiaのインストール

 ADATA SSD SP900 64GB・USBハードディスクケースを接続して、MacBook Proの電源を入れます。このとき、option キーを押し続けます。

Startup Manager
 すると、Startup Managerが立ち上がるので、「EFI Boot」を選択して Return キーを押します。

OpenCoreのブートピッカー
 OpenCoreのブートピッカーが立ち上がるので、「Install macOS Sequoia」を選択して Return キーを押します。

macOS Sequoiaのインストーラーから起動
 macOS Sequoiaのインストーラーから起動しました。しかし、なぜか表示がすごく小さくて見にくい! なので、この後はメガネ型ルーペをかけながら作業しました。

macOS Sequoiaインストール
 「macOS Sequoiaインストール」を選択して「続ける」をクリック。

macOS Sequoia インストール「続ける」
 そのまま「続ける」をクリック。

 この後、使用許諾契約の条項への同意が求められるので、「同意する」をクリックします。 

インストール先を選択
 インストール先として、先に換装したSSD(名前は「Macintosh SSD」)を選択し、「続ける」をクリック。

インストール中
 インストールが始まりました。

 インストール中に何度か再起動します。このとき、なぜか「アップデートに失敗しました」的なメッセージが出ましたが、再起動したら問題なくインストールが継続されました。

「Macintosh SSD」を選んで起動
 インストールが完了したら、「Macintosh SSD」を選んで起動します。

ようこそMacへ
macOS Sequoiaが起動
 macOS Sequoia(バージョン15.3.2)が起動しました!

OpenCoreを内蔵SSDにインストール

OpenCoreをインストールするよう促すメッセージ
 macOS Sequoiaの起動時には、上のようなメッセージも出ました。これは、内蔵ストレージにOpenCoreをインストールするよう促すものです。そうしないと、macOS Sequoiaインストーラーのメディアからしか起動できないためです。

 なので、「OK」をクリックします。


Would you like to install OpenCore now?
 OpenCoreのビルドが終了すると、インストールの確認が求められるので、「Insatll to disk」をクリックします。


Insatll OpenCore
 インストール先を選びます。内蔵SSDは「disk0 – WDC WDS500G1R0B-68A4Z0 – 500.1GB」なので、これをクリック。

※macOS Sequoiaインストーラーを保存したメディア(ADATA SSD SP900 64GB)は取り外しているので、上記のリストには表示されていません。


Volumes on disk0
 「disk0s1 – EFI – 209.7 MB」をクリック。


Reboot to apply?
 インストールが完了すると、今すぐ再起動するかどうかの確認が求められるので、「Rboot」をクリックして再起動します。

 こうすると、macOS Sequoiaインストーラーのメディアなしで、MacBook Proだけで起動できるようになります。

 作業は以上です。


macOS Sequoiaから起動
このMacについて
 MacBook Pro(Retina, 13-inch, Late 2012)に、macOS Sequoia(バージョン15.3.2)が無事にインストールできました!

 その後、少し使ってみましたが、今のところ特に問題はなく、快適に動いてくれています。

おわりに(作業のタイミングについて)

 今回の作業を実施したのは、2025年3月31日でした。そして、次の日の4月1日にMacBook Proを起動してみると、なんと新バージョンのOpenCore Legacy Patcher 2.3.0が出ているというメッセージが表示されていました。さらに、同日にmacOS Sequoiaの新バージョン 15.4も出ていました。やはり、3月31日というタイミングは微妙なんでしょうか? もう1日遅く作業すればよかったです。

 それから、前述のように、MacBook Proのバッテリーがかなり膨らんでいるので、次はこのバッテリーの交換をしたいと思います。

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