PCケースを購入する際に、みなさんは何をポイントにして選びますか? 最新機能を搭載しているか、高い拡張性があるかなど、それぞれチェックする部分があると思いますが、やっぱり見た目も重要ですよね。
そこで今回は、PCケースの「見た目」にスポットを当て、置いてあれば注目を浴びること間違なしの、かなりインパクトのある個性的なビジュアルのPCケースを集めてみました。実際に購入するかどうかは置いておき、こんな製品もあるという感じで見てみてください。
目次
個性的なPCケース
それでは早速、標題の製品を紹介していきます。
Azza CSAZ-804L ピラミッド
出典:www.amazon.co.jp
AZZA ピラミッド L PCIE 3.0
205,548円(税込)
ピラミッド型のPCケース、E-ATXマザーボードにも対応(幅300㎜まで)
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謎めいた不思議な魅力を放って世界中の人々を虜にしているピラミッドが、ついにPCケースになりました。それも、内部が見えるスケルトン仕様なので、単なるピラミッドのオブジェではなく、PCであることをちゃんと主張してくれます。
対応するマザーボードはMini-ITX(170×170㎜)、Micro ATX (244×244㎜)、ATX (305×244㎜)、E-ATX (305×330㎜ ※この製品は幅280㎜まで対応)。ATX電源ユニットを底面に設置して、その上の段にマザーボードを設置する仕様です。いわゆるデュアルチャンバー構造なので、排熱が他のパーツに影響を与えるのを防ぐことができます。
グラフィックボードは、延長ライザーケーブルとホルダーを使って横置きする形になります。サイズはL330×W150×H70㎜(水平状態)までです。
搭載できるストレージは、2.5インチが2基、2.5/3.5インチが1基。数は決して多くありませんが、一般的な使用なら、システム用の2.5インチSSDと、データ用の大容量3.5インチHDDを搭載できれば困ることはないでしょう。
フロントIOにはUSB -Type-Cポートも装備。ケースファンは、トップに140/120㎜のものを1基、ボトムに5基搭載可能で、標準でトップにHurricane IIデジタルRGB 120㎜ファンを1基搭載しています。これに合わせて、RGBファンを追加したり、グラフィックボードもRGB仕様のものにすれば、ミステリアスな雰囲気が最高潮になること間違いなしです。外形寸法はW490×D490×H589㎜、重量は14.1kgです。
PCケースの内部を熱源ごとに仕切って、それぞれでエアフローを設計し、効果を向上させる仕様のこと(チャンバー〔chamber〕は「小さな部屋、室」という意味)。一般的なデュアルチャンバー構造は、CPUやグラフィックボードのある上部と、電源ユニットのある下部で仕切られています。
USB Type-C:小さくて、向きを気にせず接続できる
USB Type-Cのコネクタは、従来のType-Aよりも小さくなっています。また、USB Type-Cは上下左右が対照の形状であるため、向きを気にせずに接続できます(Type-Aでは「向きが逆で差し直し」ということがよくありましたが、Type-Cでは解消されています)。
出典:www.ratocsystems.com
左がType-A、右がType-C
そして、USB 3.2(3.1)Type-Cでは、USB PD(USB Power Delivery)に対応し、最大100Wまでの電力を供給することが可能。これにより、たとえばUSB3.1 Type-Cで、PC本体やディスプレイの電源を取ることもできます。
さらに、USB 3.2(3.1)Type-Cは、オルタネートモード(Alt-Mode、別規格のポートとして動作するモード)に対応し、映像出力用としても使用可能となっています。
AZZA キューブケース CSAZ-802F
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AZZA キューブケース CSAZ-802F DRGB照明と強化ガラス付き ブラック
85,191円(税込)
バランス保持能力の高い異色のキューブケース、キューブの辺にはRGBのLEDライト、RGBファンが5基付属
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いわゆる「キューブ型」のPCケースなのですが、そのレイアウトがユニーク。見てのとおり、角の部分を下にして、まるでバランス芸のような状態で設置することになります。もちろん、台座に固定されるので、倒れる心配はありません。さらに、内部パーツが見える強化ガラスパネルと、キューブの辺に仕込まれたRGBのLEDライトと5基のRGBファンの発光によって、未来感あふれるサイバーな雰囲気を醸し出してくれます。
対応するマザーボードはMini-ITX(170×170㎜)、Micro ATX (244×244㎜)、ATX (305×244㎜)で、ケース内の下から(実際には斜めですが、便宜上“下から”とします)2段目に取り付けます。最下段にはATX電源、3.5インチHDDを1基、2.5インチSSDを2基取り付けることが可能。つまり、排熱が他のパーツに影響を与えるのを防ぐ“デュアルチャンバー構造”です。ベイの数は最小限なので、システム用の2.5インチSSDと、データ用の大容量3.5インチHDDという感じですね。
グラフィックボードの長さは320㎜まで、CPUクーラーの高さは165mmまで、水冷ラジエーターはフロントに240㎜のものに対応しています。キューブ不部分の外形寸法はL350×W350×H350㎜(スタンドを含むとL593×W500×H514㎜)で、重量は13.7kgとなっています。
Deepcool QUADSTELLAR INFINITY 星形デザイン
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Deepcool QUADSTELLAR INFINITY 星形デザイン フルタワー型 PCケース R-QUADSTELLAR-G-1 CS8587
42,164円(税込)
星型の4つのキャビンで熱源を分散
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星型に配された4つのチャンバーに、マザーボードとグラフィックボード、電源ユニット、3.5インチHDDと2.5インチSSDを格納するという、ユニークなデザインのPCケース。熱源となるパーツを分散することで、効果的な冷却を実現する設計になっています。また、チャンバーの前面と背面にメッシュパネルを採用し、通気性が高められています。各チャンバーには換気パネルがあり、手動で開閉することでエアフローを調整することもできます。
マザーボードはMini-ITX(170×170㎜)、Micro ATX (244×244㎜)、ATX (305×244㎜)、E-ATX (305×330㎜)に対応。グラフィックボードは380㎜まで、3.5ドライブベイは3つ、2.5ドライブベイが3つ搭載されています。水冷ラジエーターは前面と側面にそれぞれ最大360㎜のものを搭載することができます。
そして、サイド6面には強化ガラスパネルを採用し、内部パーツを鑑賞することができます。フロントパネルには4つのRGB LEDストリップがレイアウトされていて、イルミネーションを楽しむことも可能です。外形寸法はW487×H494×L540㎜、重量は14.3kgとなっています。
Rhinomax A20シリーズ Quantum M
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Rhinomax A20シリーズ Quantum M–ATX /ITX コンピューターゲームケース 円形型 USB3.0 ARGB 夜光20cmファン1個付き
31,900円(税込)
ジェットエンジンのようなPCケース、大型の200㎜ RGBファンが付属
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単に“円筒形のケース”のようにも見えますが、そうではなく、見た目も構造もジェットエンジンのようなPCケースです。それは、フロントに大型の200㎜ RGBファンが付属しているから(ファンのLEDは、サイドのスイッチでオフにすることも可能)。フロント上部は強化ガラスで、下部がメッシュになっており、このメッシュ部分からエアーを取り入れて、ケース上部とサイドスリット、そして背面に抜けていくというエアフローになります。これは、ジェットエンジンみたいですよね。
対応するマザーボードは、Mini-ITX(170×170㎜)またはMicro ATX (244×244㎜)で、ケースの下から2段目に設置します。下段にはATX電源ユニットと、2.5インチSSDまたは3.5インチHDDを2基設置できます。つまり、排熱が他のパーツに影響を与えるのを防ぐ“デュアルチャンバー構造”です。
CPUの最大高さは160㎜、グラフィックボードは最長150mmです。取り付け可能なファンは、200/120㎜のものが最大5基。そして、最大240㎜の水冷ラジエーターにも対応しています。外形寸法はW315×D450×H350㎜です。
Thermaltake AH T200 スノーヘリコプター
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Thermaltake AH T200 スノーヘリコプター スタイル オープンフレーム 強化ガラススイングドア USB3.1 (第2世代) Type-C m-ATX マイクロケース CA-1R4-00S6WN-00 ホワイト
49,073円(税込)
ヘリコプターをイメージしたオープンフレームデザイン、解体しやすいデザイン
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「どこかで見たことがある気がする…」と思ったら、ヘリコプターのコックピットをイメージしたというPCケースでしたね。スイングドアの両サイドパネルに強化ガラスを採用したオープンフレーム(ケースの隙間を密閉しないタイプ)で、パーツを組み込みやすい「Dismantlable Modular Design」となっています(Dismantlable=「解体性に優れた」という意味)。
マザーボードはMini-ITX(170×170㎜)、Micro ATX (244×244㎜)に対応。グラフィックボードの長さは320㎜まで、CPUクーラー高さは150㎜までです。
ストレージは3.5インチHDDが2基または2.5インチSSDが3基です(3.5インチHDDは22㎜厚まで)。ファンはトップに140/120㎜のものを2基、フロントに140/120㎜のものを2基搭載可能。水冷ラジエーターは、フロントに280mmのものを取り付けることができます。外形寸法はW282×H444.2×D551.5㎜、重量は10.8kgです。
NestNiche M-ATX RGB ゲーミング デスクトップ
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強化ガラス窓を備えた高い内部互換性 M ATX RGB ゲーミング デスクトップ シャーシ – DIY ゲーム セットアップに最適
33,723円(税込)
両サイドが強化ガラス製のウィンドウ、トップ後部が独特のフォルム(忍者をイメージ?)
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最初の写真では形のイメージがしにくいですが、ケースが斜め上を向いている角度で固定されていて、トップの後部が飛び出していて、両サイドが強化ガラス製のウィンドウになっている製品です。トップの後部が飛び出しと台座の形や色から、どことなく忍者をイメージするのは筆者だけでしょうか。
マザーボードは、Micro ATX (244×244㎜)に対応し、CPUクーラーの高さは165㎜まで、グラフィックボードの長さは310㎜までとなります。ストレージは、3.5インチHDD×1基+2.5インチSSD×1基と、最低限しか積めません。
ファンは120㎜のものを4基(フロントに2基、トップに2基)取り付け可能。水冷ラジエーターは、トップに240㎜のものを装着できます。外形寸法はW225×D580×H450㎜です。重量は10.3kgです。
Snsowed ポータブルコンピュータケース
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Snsowed ポータブルコンピュータケース冷間圧延シェル PC ゲームケースデスクトップ PC ケース 360 ミリメートルグラフィックスカード ITX MATX マザーボード ATX 電源 ホワイト
6,900円(税込)
ハンドル付きで持ち運びに便利、まるでオカモチのようなPCケース
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特徴的な無垢材のハンドルが付いたPCケースです。このビジュアル、なんか見覚えがあるなと思ったら、そば屋なんかが出前で使用するあのオカモチですね。製品説明にはそうとは書いていませんが、これが意識してないなんて言っても、誰も信じませんよ。また、寸法精度に優れ、表面が滑らかな冷間圧延鋼板を採用していることも特徴のひとつです。
ただし、上記以外はいたって一般的なPCケース。対応するマザーボードはMini-ITX(170×170㎜)とMicro ATX (244×244㎜)。対応するCPUクーラーの高さは160mmまで、グラフィックボードは長さ360mmまでです。ATX電源(長さ160㎜まで)にも対応しています。ストレージは、3.5インチHDDを3基、2.5インチSSDを3基搭載可能。強化ガラスのサイドパネルを使用することで、LED付きのパーツを鑑賞することができます。水冷ラジエーターは240 ㎜までのものをサポートしています。外形寸法はH298×W185×D375㎜、重量は4.85kgです。
COUGAR CONQUER 2
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COUGAR PCケース CONQUER 2 フルタワー 組み立て式ケース 金属フレーム サブシャーシ設計 RGB照明 【国内正規品】
58,080円(税込)
“征服者”をイメージした金属フレームデザイン、取り外し可能なデタッチャブル・サブシャーシ、独自のRGBシステム「Trelux」採用
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独自の金属フレームと4枚の強化ガラスを採用した、“征服者”をイメージしたというゲーミングPCケース。そのイメージのとおり、アグレッシブなゲーミングスタイルが似合いそうですね。しかも、外装パーツは一部が分離着脱可能なので、ユーザーがそれぞれの好みに合わせてカスタムを施すこともできます。そして、PCケースの外側とから内部を引き出すことのできる「デタッチャブル・サブシャーシ」を採用。これにより、パーツの設置や配線の取り回しなどを容易に行うことができます。トップとフロントそれぞれに3本ずつあるLEDは、独自の「Trelux RGB照明」に対応。パネルのボタンひとつで14種類のRGBカラーを変更できます。
対応マザーボードはMini-ITX(170×170㎜)、Micro ATX (244×244㎜)、ATX (305×244㎜)、CEB(305×267㎜)です。特に、サイズの大きいCEBに対応しているところが特徴的ですね。最大 CPUクーラー高さは150㎜、最大 グラフィックカードの長さは400㎜です。ストレージは、3.5インチHDD/2.5インチSSDベイが2基、2.5インチSSDベイが2基となっています。
設置できるファンのサイズ・数は、フロントに120㎜×2+120㎜×1 (COUGAR RGBファン×1が設置済み)、トップに120㎜×3です。水冷ラジエーターは、フロント240/120㎜×1、トップに360/240/120㎜×1が設置できます。外形寸法はW368×D744×H631㎜、重量は18kgです。
Thermaltake TT Premium The Tower 900
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Thermaltake TT Premium The Tower 900 フルタワーPCケース 3面強化ガラス CS6788 CA-1H1-00F1WN-00
40,005円(税込)
ショーケースのようなデザイン、ハイエンドのPCパーツに対応可能な優れた拡張性
出典:www.amazon.co.jp
フランスWatermodスタジオとのコラボで実現した、前面と両側面に5㎜厚の強化ガラスパネル採用のショーケースのようなデザインのPCケース。
内部もユニークで、通常はケース背面に配置されるマザーボードのインターフェース部分が、このケースでは上面に配置する倒立レイアウトを採用しています。また、モジュラーデザインを採用しており、シャーシからドライブベイまで、ユーザーのシステムに合わせて、自由にレイアウトすることが可能です。
そして、ハイエンドのPCパーツに対応可能な優れた拡張性を有しています。マザーボードはMini-ITX(170×170㎜)、Micro ATX (244×244㎜)、ATX (305×244㎜)、E-ATX (305×330㎜)マザーボードに対応。拡張カードは400㎜まで、CPUクーラーは高さ260㎜までのものを搭載可能。ドライブは、3.5インチを最大6台または2.5インチを最大8台搭載することができます。水冷システムへの対応も充実していて、両側面に最大560㎜の水冷ラジエーターが搭載できるのに加え、2つリザーバータンク用のブラケットを装備しており、デュアルループの水冷システムの構築が可能です。外形寸法はW423×H752×D483㎜、重量は24.5kgとなっています。
こうした特徴からして、かなりハイスペックなPCを構築することのできるPCケースと言えますね。これでこの価格なのですから、コスパは悪くないのではないでしょうか。
Lian Li pc-y6 W ヨット ホワイト 2016
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Lian Li PC-Y6W ホワイト 2016 ヨットテーマ アルミニウムシャーシ
1,319,180円(税込)
外観は豪華ヨット、限定500台のスペシャルモデル
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ヨットの外観をしたPCケース。素材はアルミニウムにこだわったそうで、メーカーの成形・加工技術の高さを伺わせる仕上がりとなっています。そして、放熱性に優れたアルミニウムでこのデザインなら、パーツが発する熱を、効率よくケース外に逃してくれるのではないでしょうか。
対応するマザーボードはMini-ITX(170×170㎜)で、船上2 段目に設置する仕様。デッキ部分との干渉を考えれば、CPUクーラーは必然的にトップフロータイプのみになります。グラフィックボードは、延長ケーブル付きの専用ライザーカードを使用することで、船上1段目に設置。長さは300㎜までで、2スロット占有のモデルにも対応しています。ストレージは、船体内部に最大で3.5インチ×2+2.5インチ×1を搭載可能。数は決して多くありませんが、システム用の2.5インチSSDと、データ用の大容量3.5インチHDDを搭載できれば問題ないので、これで困ることはないでしょう。
付属するLED調光器のLED Dimmer(LED-RGB-2)によりレッド・ブルー・グリーンの3パターンのイルミネーションを楽しめ、デッキ最上部にある操縦室には舵も再現。スペシャルモデルである本製品は、全世界で限定500 台というプレミアモデルとなっています。外形寸法はW764×D259×H293㎜、重量は4.9kgです。
おわりに
今回は、ビジュアルにかなりインパクトのある個性的なPCケースを集めてみましたが、いかがでしたでしょうか?
上記のような珍しい見た目のPCケースはインテリアとしても面白いので、これが部屋にあれば、遊びに来た自作PC仲間もきっと興味を惹かれることでしょう。話のネタとして、ひとつ手に入れてみてはいかかでしょうか?