



ノートPCで作業をして負荷がかかったときや、PS4やPS3などのゲーム機でプレイした際などに、本体がかなり熱くなりファンが高速回転し始めて心配になったことのある人は結構多いのではないでしょう。そんなときに試してみたいのが、PS4などにも使えるノートPC冷却パッド(冷却台)。ただ、複数のメーカーからたくさんの製品が発売されていて、選ぶのが難しい部分も…。
そこで今回は、ノートPC冷却パッドを選ぶポイントを説明したうえで、ECサイトなどで販売されている中から、おすすめの10製品を紹介していきたいと思います。参考にしてくださいね。
ノートPC冷却パッドの選び方
出典:www.amazon.co.jp
パッドの内部にファンが搭載されていて、ノートPCやPS4などのゲーム機の下に置いて風を当てることで熱を下げるノートPC冷却パッド。製品を選ぶ際のポイントとしては、次のようなことがあげられます。
ノートPCの画面サイズに合わせた製品を選ぶ
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ノートPC冷却パッドは、サイズによって次のように大きく2つに分けることができます。
(幅約380㎜以上)
(幅約360㎜以下)
ノートPCが16インチ以下の場合、冷却パッドが17インチ対応のものだと大きすぎ、無駄にスペースをとって邪魔になることもあります。ですので、所有するノートPCのディスプレイの大きさに合った製品を選びましょう。
PS4やPS3で使用する場合は、それぞれ次のようなサイズになるので、後述する冷却パッドのサイズを確認してください。16インチ対応の冷却パッドでは、製品によっては小さすぎる場合があります。17インチ対応のものなら、ほぼ大丈夫でしょう。
●PS3
・2000/3000シリーズ:約290×290×65㎜
・4000シリーズ:約290×230×60㎜
※幅、奥行き、高さ、突起物含まず。以下同。
●PS4
・1000/1200シリーズ:約275×305×53㎜
・2000シリーズ:約265×288×39㎜
・7000シリーズ:約295×327×55㎜
ファンの大きさ・数と静音性とのバランス、配置で選ぶ
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送り出す風量(CFM)が同じ場合、大きいサイズのファンの方が回転数(rpm)を低く抑えられるため、ノイズレベル(dB(A))も小さくて済み、静音性が高くなります。ファンの音が気になると使いにくいので、製品に搭載されているファンがどれくらいのサイズで、いくつあるのかという点を考慮すると良いでしょう。ファンコントローラーが搭載されている製品も多いので、そこも選ぶポイントになります。
なお、「静音」を謳っている製品は、おおむね20dB(A)以下のものが多いようです。
また、製品によってファンの配置が異なり、冷却する位置も違ってきます。ですので、所有しているノートPCのどの部分が発熱しやすいのか(どの部分を冷却したいのか)を予め確認しておきましょう。
CFMは「Cubic Feet per Minute」の略。これは、1分間にどれくらいの体積(立方フィート)の気体を送れるか、という意味です。この値が大きいほど、ファンの冷却性能が高いということになります。
回転数の単位はrpm
rpmは「Revolution Per Minute」の略で、「1分間に何回転するか」という意味。この値が大きくなれば、比例してCFMも大きくなります。
ノイズレベルの単位「dB(A)」は、耳で感じるうるささの程度
ノイズレベルの単位は、「dB」だけの場合、正確には人間の耳には聞こえない超低周波・高周波も含まれます。「dB(A)」は、人間の耳に聞こえる範囲の周波数帯をピックアップするA補正という聴感補正をかけたもので、簡単に言うと「耳で感じるうるささの程度」。ただし「dB(A)」を簡略化して、単に「dB」と表記することもあります。読み方は、どちらも「デシベル」でOK。
デスクとの高低差が気になる場合は、薄い製品にする
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ノートPCの下に冷却パッドを配置すれば、その分、キートップとデスクとの高低差が大きくなります。この高低差が大きいとキーをタイピングしにくいという場合は、薄い製品が適しているでしょう。
角度調整が何段階で可能なのかを確認
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ほとんどの製品に、角度調整ができる機能がついています。ただし、製品によって調整可能なのが2段階だったり、5段階だったりするので、どれくらいの角度が好みなのか、また角度を変えながら使用するのかといった点を踏まえて、製品を選択する必要があります。
17インチ対応 ノートPC冷却パッドのおすすめ製品
ここからは、ノートPC冷却パッドのおすすめ製品を、ランキング形式で発表していきたいと思います。
まずは、17インチのノートPC対応(幅約380㎜以上)の製品を紹介し、その後に16インチまでのノートPC対応(幅約360㎜以下)の製品を紹介します。
第1位:E-PRANCE ノートPC冷却パッド 4ファン
2,480円(税込)
存在感のあるデザイン、大きな125㎜ファンが4基、上下を独立コントロール
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特徴は、何と言ってもこのデザイン。好みが分かれるかもしれませんが、存在感があることは間違いないでしょう。傾けたときの角度は人間工学に基づき、タイピングに適した16度とされていて、長時間の入力でも首の負担が和らげられる、とのことです。
冷却性能としては、静音性の高い大きな125㎜ファンが4基搭載されている点が好評価です。ファンコントローラーはダイヤル式が2つで、上2つのファンと下2つファンを独立して制御可能。状況に応じて静音性をさらに高めることも可能です。
裏面には、USBケーブルを収納するのための溝があります。冷却パッドを使わないときに、その溝にUSBケーブルをはめ込んでおけば、紛失する心配がなくて良いですね。
第2位:RooLee ノートPC冷却パッド 5ファン WLS0010-JP
2,199円(税込)
赤色の大きなファンが5基、上3つと下2つを独立コントロール
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大きな赤色のファンを5基搭載した製品。ファンを取り囲む六角形が組み合わされたデザインが、なかなか良いのではないでしょうか。
ファンコントローラーのダイヤルは2つあり、1つは上の3つファンを、もう1つは下の2つのファンをコントロールというように独立して制御できます。
第3位:Nobelbird ノートパソコン 冷却パッド 5ファン
2,599円(税込)
ファンを5基搭載、上3つと下2つを独立コントロール、7段階で角度調整が可能
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中央に140㎜ファンを1基、その周りに80㎜ファンを4基レイアウトした製品。ファンコントローラーによって上3つと下2つを独立制御できるので、状況に応じて大小のファンの使い分けをすると良いでしょう。
また、ファンコントローラーのダイヤルが製品のサイドにあるので、サッと調整するのに便利ではないでしょうか。
そして、折りたたみの足を起こし、7段階の溝にはめ込むことで角度調整が可能。これなら、自分に合った角度にできて、首筋や肩などの負担を軽減できますよね。
第4位:Electric Department ノートPC用 5ファン クーラー
大小5基のファンを搭載、中央ファン/全ファンの稼動切り替え、価格が抑えられた製品
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中央に123㎜ファンが1つと、四方に55㎜ファンが4つ搭載された製品。これらのファンはスイッチによって、中央ファンのみを稼動させるか、全ファンを稼動させるかの切り替えが可能です。ただし、回転数のコントロールはできません。
また、ファンの回転数をコントロールする機能はついていません。また、製品の高さは手前が26㎜、奥が50㎜で傾斜がついていますが、角度調整機能がない点には注意しましょう。
こうした性能の分、価格的には抑えられているので、入手しやすい製品と言えますね。
第5位:エレコム SX-CL22LSV シルバー
2,660円(税込)
大型の200㎜ファンが1基、放熱性に優れたアルミパネルを採用
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大きな200㎜ファンを1基搭載した製品。熱伝導率が高く放熱性に優れたアルミ素材を製品の天面に採用することで、冷却効果を高めています。
また、付属するスリップ防止用ラバーパーツは、ノートPCのサイズに合わせて取り付け位置を変えることが可能。使用しないときは背面に収納できるので、邪魔にならず、また紛失にくくなっています。
ただ、大きな200㎜ファンが1つだけなので、端の部分の冷却に少し心配があるかも…。ファンコントローラーは搭載していますが、強/弱の2段階のみとなっています。
16インチまで対応 ノートPC冷却パッドのおすすめ製品
続きまして、16インチまでのノートPC対応(幅約360㎜以下)の製品をランキング形式で発表していきたいと思います。
第1位:RooLee ノートPCクーラー 6ファン
2,199円(税込)
70㎜ファンが6基、サイドにファンコントローラー、シンプルなデザイン
出典:www.amazon.co.jp
比較的小さい70㎜ファンを6基搭載した製品。ファンは上下2列に3つずつレイアウトされているので、エアーフローも均一になります。
そして、ファンコントローラーのダイヤルが製品のサイドにあるので、回転数の調整がしやすくなっています。
デザイン的にはかなりシンプルなので、冷却パッドにさほど存在感を求めないユーザーにおすすめですね。
第2位:TopMate ゲーミングノートPC冷却パッド ファン5個 軽量
1,499円(税込)
大小5基のファンを搭載、回転数を6段階・3モードで切替可能
出典:www.amazon.co.jp
大きなファンを中央に1基と、そのサイドに小さいファンを4基搭載した製品。ファンの回転数は、ファンコントローラーによって6段階で設定できます。さらに、中央ファンのみ稼働、小ファン4つのみ稼働、全稼働の3モードで切り替えることができるので、かなり細かな調整が可能ですね。
これらの設定は製品の手前部分にあるパネルによって行うことができ、その状況がパネルに表示されて一目瞭然。これなら、かなり操作しやすいのではないでしょうか。
そして、角度調整は5段階で可能。製品全体として細かなニーズに対応できる、ユーザーに優しい製品と言えるかと思います。
第3位:サンワダイレクト ノートパソコンクーラー 冷却台 400-CLN026
70㎜のファンが4基、スリムなボディは最薄級の15㎜
出典:http://direct.sanwa.co.jp
比較的小さい70㎜のファンが4基搭載した製品。これで、ノイズレベルが25.0dB(A)なので、静音性の面ではけっこう頑張ったのではないでしょうか。
そして、大きな特徴は、そのスリムボディ。ノートPC冷却パッドとしては最薄級の15㎜しかありません。実際に使用するときにスタンドを立てたとしても、この薄さであれば、デスクからキートップまでの高低差がありすぎるとタイピングしにくいという人には、やはりオススメです。
ただし、ファンコントローラーはないので、回転数の調整は不可です。
第4位:MAMiO 冷えまCOOL アルミメッシュ GQ012a(黒)
1,780円(税込)
大きな140㎜ファンを2つ搭載、天面にアルミ製メッシュを採用
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静音性の高い大きな140㎜ファンが2つ搭載されており、ノイズレベルを21.0dB(A)に抑えながらも、それなりの風量(115CFM)を確保している点が評価できるでしょう。
また、ノートPCと接触するメッシュ面には、放熱性の高いアルミが採用されています。こうしたメッシュの製品は、ファンにLEDが仕込まれているものが多い中、この製品にはそれがありません。ここは好みが分かれるところですが、LEDが不要という人には数少ない選択肢のひとつになります。
ただし、ファンコントローラーが搭載されておらず、回転数の制御はできません。
第5位:ミヨシ MCO 2WAYノートPCスタンド NSF-01/SL
80㎜ファンが1基、ファンの取り付け位置が自由、スタンドモードに対応
出典:www.amazon.co.jp
全体に放熱性に優れたアルミが採用され、パンチング加工もされているので、高い冷却効果が期待できます。そのパンチングの穴に、付属する80㎜ファンを取り付けるようになっているため、ファンの位置設定が自在。しかも裏表のどちらでも取り付けられるので、排気か吸気かを選択することもできます。
そして、最大の特徴は「ノートスタンドモード」。製品を裏返し、付属するポールをパンチングの穴に取り付けると、ノートPCを立てて使用できるようになります。
ただしファンは80㎜と小さく、ノイズレベルを抑えるためか、回転数が少なくて風量も少なめ…。また、ファンコントローラーは搭載されていません。
おわりに
今回は、ノートPC冷却パッドのおすすめ製品を、17インチ対応のものと、16インチまでに対応のもので分けて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ノートPCやPS4などのゲーム機があまりに熱を持ちすぎると、本体に良くないのはもちろん、ノートPCではキータイピングの際に手を置くのがつらいですよね。上記のランキングを参考にして冷却パッドを導入し、是非クールなノートPC & ゲームライフを末永く満喫してくださいね。