Win11 25H2を対象外Core i7-6700にインストール/rufus使用

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Core i7-6700へ25H2インストール
 Windows 11バージョン25H2が、ようやくリリースされましたね。24H2は不具合が多かったみたいなので、25H2が出るのを待ちわびていたのです。

 というわけで25H2をインストールするのですが、そのインストール先は対象外のCPU、Core i7-6700を搭載した自作PCです。インストールの際には、CPU要件などを回避するためにrufusを使用しました。今回は、この過程について書いてみたいと思います。

Core i7-6700搭載PCの主なスペックとOS

PCの主なスペック

移植したパーツ
 今回、Windows 11バージョン25H2をインストールするPCの主なスペックは、次のとおりです。

CPU……Intel Core i7-6700
マザーボード……GIGABYTE GA-Z170XP-SLI
メモリ……Team TED416GM2400C16DC01 32GB(8GBx4)DDR4-2400
2.5インチ SSD……SiliconPower S55シリーズ 120GB ※起動ディスク

Windows 11の要件は満たしていないが、既に23H2をインストール済み

PC正常性チェック
 「PC正常性チェック」を見てみると、CPU(Intel Core i7-6700)がWindows 11の要件を満たしていません。なのですが、

i7-6700 Win11_23H2がインストールされている
 既にrufusを使って、Windows 11 23H2をインストールしています(詳しくは↓の記事を参照。ちなみに、24H2は不具合が多かったみたいなので、インストールしませんでした)。

こちらもチェック!

 そして今回もrufusを使って、ここにWindows 11 25H2を上書きインストールしていきます。

rufusでインストール用USBメモリを作成

Windows 11バージョン25H2のISOファイルをダウンロード

 まずは、Windows 11バージョン25H2のISOファイルをダウンロードします。

ISOファイルをダウンロード
 公式のWindows 11 のダウンロードページにアクセスし、「x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする」のところにある「ダウンロードを選択」で「Windows 11(x64デバイス用のマルチエディションISO)」を選んで「今すぐダウンロード」をクリックし、さらに「日本語」を選んでダウンロードしました。

ISOファイル
 ダウンロードしたISOファイルは、こんなアイコン・ファイル名です。

rufusでWindows 11 25H2用のUSBメモリを作成

rufus-4.11をダウンロード
 今回は、作業時点で最新のrufus バージョン4.11を使用しました。rufusのページにアクセスし、少しスクロールして「ダウンロード」の「最新リリース」にある「rufus-4.11.exe」をクリックするとダウンロードできます。

rufus「選択」をクリック
 あらかじめ、USBメモリをUSBポートに挿しておきます。

 そして、rufusを起動して「選択」をクリックし、先程ダウンロードしたWindows 11 25H2のISOファイルを選びます。

rufus「ブートの種類」に選択したISOファイル
 すると、「ブートの種類」のところが選択したISOファイルの名称になります。

rufus「イメージオプション」
 「イメージオプション」は「標準のWindowsインストール」のままにします。

rufus「パーティション構成」
 今回はインストールするSSDがGPTとなる予定なので、「パーティション構成」は「GPT」のままにします。この場合、「ターゲットシステム」は自動的に「UEFI(CSM無効)」になります。

補足
rufus「パーティション構成」「MBR」
 インストールするSSDがMBRの場合は、「パーティション構成」を「MBR」にします。この場合、「ターゲットシステム」は自動的に「BIOS(またはUEFI-CSM)」になります。


rufus「スタート」をクリック
 その他の項目はデフォルトのままにします。「ボリュームラベル」は、選択したISOファイルによって自動的に入力されているので、やはりそのままにします。

 そして、「スタート」をクリック。

rufus「Windwosユーザーエクスペリエンス」
 「Windwosユーザーエクスペリエンス」のウィンドウが表示されて、上の2つの項目にデフォルトでチェックが入っています。重要なのは一番上の項目で、これによってインストール時の最小システム要件(最小メモリ、TPM、セキュアブート)を回避できるようになります。

 そして、そのまま「OK」をクリック。

rufus USBメモリのデータ消去の確認
 USBメモリのデータ消去の確認がされるので、「OK」をクリック。

rufus「ISOファイルをコピー中」
 「状態」のところに「ISOファイルをコピー中」と表示されて、

rufus 「準備完了」
 「準備完了」となれば、インストール用USBメモリの作成は完了です。

Windows 11 25H2をインストール

Explorer Patcherをアンインストール

Explorer Patcherをアンインストールする必要あり

 前述のように、このPCのOSはWindows 11 23H2なのですが、タスクバーやスタートメニューなどを使い慣れたWindows 10のようにしたかったので、そのためのパッチであるExplorer Patcherをインストールしています。

 ただ、このままだとWindows 11のアップデートが途中で止まってしまうという情報があったので、Explorer Patcherをアンインストールします。

タスクバーを右クリックして「プロパティ」を選んでクリック
 タスクバーを右クリックし、「プロパティ」を選んでクリックします。

Explorer Patcherのプロパティ
 すると、Explorer Patcherのプロパティのウィンドウが表示されます。

Explorer Patcherの設定をエクスポート(実は不要だった)

Explorer Patcherの設定をエクスポート
 左のメニューで「設定とアンインストール」を選んで、そこにある「設定をエクスポート」をクリックします。これは、後でExplorer Patcherを再インストールしたときに、設定を復元させるためです。

Explorer Patcherの設定の保存場所
 保存場所を選んで(今回はデスクトップ)、「保存」をクリック。

設定のエクスポートに成功しました。
 保存されました。

保存された設定ファイル
 保存された設定は、レジストリファイルです。

 なのですが、このエクスポート作業は不要でした(詳細は後述)。

Explorer Patcherをアンインストール

Explorer Patcherをアンインストール
 左側のメニューの「設定とアンインストール」を選び、そこにある「Explorer Patcherをアンインストール」をクリックします。

Explorer Patcherのアンインストールの確認
 「お使いのPCからExplorer Patcherを削除してもよろしいですか?」と確認されるので、「はい」をクリックすると、アンインストールの完了です。

Windows 11 25H2を上書きインストール

25H2インストール setupを起動
 USBポートにrufusで作成したインストール用USBメモリを挿してウィンドウを開き、そこにある「setup.exe」をダブルクリックします。

25H2インストール開始
 25H2のセットアップが開始されました。「次へ」をクリック。

25H2インストール 引き継ぐ項目
 「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択して、「次へ」をクリック。

25H2インストール 準備完了
 インストールの準備ができました。「インストール」をクリックします。

25H2 インストールしています
 Windows 11のインストールが始まりました。

Windows 11 25H2が起動

Win 11 25H2が起動
 インストールが終了して再起動すると、無事に上書きされたWindows 11 25H2が起動しました。

設定>システム>バージョン情報
 「設定>システム>バージョン情報」を見ると、ちゃんとWindows 11 25H2になっています。

Explorer Patcher(新バージョン)を再インストール

Explorer Patcherの新バージョンをダウンロード

 前述のように、Explorer Patcherはアンインストールしたので、これを再インストールします。

 なお、これまでインストールしていたのはバージョン22621.4317.67.1だったので、この機会に新しいバージョンにしたいと思います。

Explorer Patcherの公式サイト
Explorer Patcherの公式サイト ダウンロードするファイルのリンク
 公式サイトから作業時点で最新の26100.4946.69.4をダウンロードしました。

Explorer Patcher setup.exe
 ダウンロードした「ep_setup.exe」を起動させて、Explorer Patcherをインストールします。

Explorer Patcherの設定は保持されていた(なのに、設定をインポートしてみる)

 Explorer Patcherの再インストールが完了して起動させてみたところ、なんと以前の設定が保持されていました(考えてみれば、OSを上書きしたのですから、当たり前ですね)。なので、前述した設定のエクスポートの作業は不要でした。

 しかし、せっかく設定をエクスポートしたので、復元してみたいと思います。

Explorer Patcherの設定をインポート
 前述したのと同じ手順で、タスクバーを右クリックして出てきたメニューにある「プロパティ」をクリックし、表示されたプロパティのウィンドウの左側のメニューから「設定とアンインストール」を選んで、そこにある「設定をインポート」をクリックします。

設定のレジストリファイルを選ぶ
 先程デスクトップに保存した、設定のレジストリファイルを選びます。

レジストリ エディター 続行しますか?
 ”レジストリ エディターの「続行しますか?」という確認画面が表示されるので、「はい」をクリック。

レジストリ エディター 正常に追加されました。
 「レジストリに正常に使いされました。」と表示されると、設定のインポートが完了です。

 もちろん、既に以前の設定が保持されていたので、何も変わりません(笑)。

7+ Taskbar Tweakerに問題が発生

 ここで、予想外の問題が発生しました。

 このPCには、タスクバー周りカスタマイズするユーティリティの「7+ Taskbar Tweaker」をインストールしているのですが(主に、タスクバーのボタンをグループ化せずに、位置を入れ替えることが目的)、これが機能しないのです。

7+ Taskbar Tweaker warning
 このように「7+ Taskbar Tweaker incompatibility warning」、「An unsupportde build of Windows 10 was detected」という表示が出てしまいます。そして、「Proceed anyway?」と訊かれるので、とりあえず「はい」をクリック。

7+ Taskbar Tweaker ライブラリをロードできませんでした
 すると、「エラー 7+ Taskbar Tweaker:ライブラリをロードできません(104)」、「Library initialization failed, perhaps your Windows version is not supported」と出てしまいます。

7+ Taskbar Tweaker 設定がグレー表示
 そして、この状態だと7+ Taskbar Tweakerは機能していません。また、設定を見てみると、全てグレー表示となっていて、変更は一切できませんでした。

 このときインストールしていたバージョンは「5.15.1」だったので、公式サイトから新しい「5.15.3」をダウンロードして更新してみましたが、結果は同じでした。

 また、「もしかしたら…」と思って、先程更新したExplorer Patcherのバージョンを「22621.4317.67.1」に戻してみましたが、やはり同じ結果となりました。

 なので、7+ Taskbar Tweakerについては現時点では保留とし、新しいバージョンが出るのを待つことにします。

おわりに

 今回は、Explorer Patcherの設定のエクスポート・インポートという不必要な手間をかけてしまいましたが、とりあえずはIntel Core i7-6700搭載機でのWindows 11 23H2から25H2へのアップグレードが完了しました。

 しかし、7+ Taskbar Tweakerが機能せず、タスクバーのボタンがアプリごとにグループ化されてしまって位置を入れ替えることができないのには困りました。ただ、今回25H2をインストールしたPCはバックアップ用で、メインで使っているものではないため、とりあえずはこのままにします。そして、7+ Taskbar Tweakerの新しいバージョンが出たら、更新してみる予定です。

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