
Windows 11バージョン25H2が、ようやくリリースされましたね。24H2は不具合が多かったみたいなので、25H2が出るのを待ちわびていたのです。
というわけで25H2をインストールするのですが、そのインストール先は対象外のCPU、Core i7-6700を搭載した自作PCです。インストールの際には、CPU要件などを回避するためにrufusを使用しました。今回は、この過程について書いてみたいと思います。
Core i7-6700搭載PCの主なスペックとOS
PCの主なスペック

今回、Windows 11バージョン25H2をインストールするPCの主なスペックは、次のとおりです。
Windows 11の要件は満たしていないが、既に23H2をインストール済み

「PC正常性チェック」を見てみると、CPU(Intel Core i7-6700)がWindows 11の要件を満たしていません。なのですが、

既にrufusを使って、Windows 11 23H2をインストールしています(詳しくは↓の記事を参照。ちなみに、24H2は不具合が多かったみたいなので、インストールしませんでした)。
そして今回もrufusを使って、ここにWindows 11 25H2を上書きインストールしていきます。
rufusでインストール用USBメモリを作成
Windows 11バージョン25H2のISOファイルをダウンロード
まずは、Windows 11バージョン25H2のISOファイルをダウンロードします。

公式のWindows 11 のダウンロードページにアクセスし、「x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする」のところにある「ダウンロードを選択」で「Windows 11(x64デバイス用のマルチエディションISO)」を選んで「今すぐダウンロード」をクリックし、さらに「日本語」を選んでダウンロードしました。

ダウンロードしたISOファイルは、こんなアイコン・ファイル名です。
rufusでWindows 11 25H2用のUSBメモリを作成

今回は、作業時点で最新のrufus バージョン4.11を使用しました。rufusのページにアクセスし、少しスクロールして「ダウンロード」の「最新リリース」にある「rufus-4.11.exe」をクリックするとダウンロードできます。

あらかじめ、USBメモリをUSBポートに挿しておきます。
そして、rufusを起動して「選択」をクリックし、先程ダウンロードしたWindows 11 25H2のISOファイルを選びます。

すると、「ブートの種類」のところが選択したISOファイルの名称になります。

「イメージオプション」は「標準のWindowsインストール」のままにします。

今回はインストールするSSDがGPTとなる予定なので、「パーティション構成」は「GPT」のままにします。この場合、「ターゲットシステム」は自動的に「UEFI(CSM無効)」になります。

インストールするSSDがMBRの場合は、「パーティション構成」を「MBR」にします。この場合、「ターゲットシステム」は自動的に「BIOS(またはUEFI-CSM)」になります。

その他の項目はデフォルトのままにします。「ボリュームラベル」は、選択したISOファイルによって自動的に入力されているので、やはりそのままにします。
そして、「スタート」をクリック。

「Windwosユーザーエクスペリエンス」のウィンドウが表示されて、上の2つの項目にデフォルトでチェックが入っています。重要なのは一番上の項目で、これによってインストール時の最小システム要件(最小メモリ、TPM、セキュアブート)を回避できるようになります。
そして、そのまま「OK」をクリック。

USBメモリのデータ消去の確認がされるので、「OK」をクリック。

「状態」のところに「ISOファイルをコピー中」と表示されて、

「準備完了」となれば、インストール用USBメモリの作成は完了です。
Windows 11 25H2をインストール
Explorer Patcherをアンインストール
Explorer Patcherをアンインストールする必要あり
前述のように、このPCのOSはWindows 11 23H2なのですが、タスクバーやスタートメニューなどを使い慣れたWindows 10のようにしたかったので、そのためのパッチであるExplorer Patcherをインストールしています。
ただ、このままだとWindows 11のアップデートが途中で止まってしまうという情報があったので、Explorer Patcherをアンインストールします。

タスクバーを右クリックし、「プロパティ」を選んでクリックします。

すると、Explorer Patcherのプロパティのウィンドウが表示されます。
Explorer Patcherの設定をエクスポート(実は不要だった)

左のメニューで「設定とアンインストール」を選んで、そこにある「設定をエクスポート」をクリックします。これは、後でExplorer Patcherを再インストールしたときに、設定を復元させるためです。

保存場所を選んで(今回はデスクトップ)、「保存」をクリック。

保存されました。

保存された設定は、レジストリファイルです。
なのですが、このエクスポート作業は不要でした(詳細は後述)。
Explorer Patcherをアンインストール

左側のメニューの「設定とアンインストール」を選び、そこにある「Explorer Patcherをアンインストール」をクリックします。

「お使いのPCからExplorer Patcherを削除してもよろしいですか?」と確認されるので、「はい」をクリックすると、アンインストールの完了です。
Windows 11 25H2を上書きインストール

USBポートにrufusで作成したインストール用USBメモリを挿してウィンドウを開き、そこにある「setup.exe」をダブルクリックします。

25H2のセットアップが開始されました。「次へ」をクリック。

「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択して、「次へ」をクリック。

インストールの準備ができました。「インストール」をクリックします。

Windows 11のインストールが始まりました。
Windows 11 25H2が起動

インストールが終了して再起動すると、無事に上書きされたWindows 11 25H2が起動しました。

「設定>システム>バージョン情報」を見ると、ちゃんとWindows 11 25H2になっています。
Explorer Patcher(新バージョン)を再インストール
Explorer Patcherの新バージョンをダウンロード
前述のように、Explorer Patcherはアンインストールしたので、これを再インストールします。
なお、これまでインストールしていたのはバージョン22621.4317.67.1だったので、この機会に新しいバージョンにしたいと思います。


公式サイトから作業時点で最新の26100.4946.69.4をダウンロードしました。

ダウンロードした「ep_setup.exe」を起動させて、Explorer Patcherをインストールします。
Explorer Patcherの設定は保持されていた(なのに、設定をインポートしてみる)
Explorer Patcherの再インストールが完了して起動させてみたところ、なんと以前の設定が保持されていました(考えてみれば、OSを上書きしたのですから、当たり前ですね)。なので、前述した設定のエクスポートの作業は不要でした。
しかし、せっかく設定をエクスポートしたので、復元してみたいと思います。

前述したのと同じ手順で、タスクバーを右クリックして出てきたメニューにある「プロパティ」をクリックし、表示されたプロパティのウィンドウの左側のメニューから「設定とアンインストール」を選んで、そこにある「設定をインポート」をクリックします。

先程デスクトップに保存した、設定のレジストリファイルを選びます。

”レジストリ エディターの「続行しますか?」という確認画面が表示されるので、「はい」をクリック。

「レジストリに正常に使いされました。」と表示されると、設定のインポートが完了です。
もちろん、既に以前の設定が保持されていたので、何も変わりません(笑)。
7+ Taskbar Tweakerに問題が発生
ここで、予想外の問題が発生しました。
このPCには、タスクバー周りカスタマイズするユーティリティの「7+ Taskbar Tweaker」をインストールしているのですが(主に、タスクバーのボタンをグループ化せずに、位置を入れ替えることが目的)、これが機能しないのです。

このように「7+ Taskbar Tweaker incompatibility warning」、「An unsupported build of Windows 10 was detected」という表示が出てしまいます。そして、「Proceed anyway?」と訊かれるので、とりあえず「はい」をクリック。

すると、「エラー 7+ Taskbar Tweaker:ライブラリをロードできません(104)」、「Library initialization failed, perhaps your Windows version is not supported」と出てしまいます。

そして、この状態だと7+ Taskbar Tweakerは機能していません。また、設定を見てみると、全てグレー表示となっていて、変更は一切できませんでした。
このときインストールしていたバージョンは「5.15.1」だったので、公式サイトから新しい「5.15.3」をダウンロードして更新してみましたが、結果は同じでした。
また、「もしかしたら…」と思って、先程更新したExplorer Patcherのバージョンを「22621.4317.67.1」に戻してみましたが、やはり同じ結果となりました。
なので、7+ Taskbar Tweakerについては現時点では保留とし、新しいバージョンが出るのを待つことにします。
追記:WindHawkで問題が解決
前述のように7+ Taskbar Tweakerは、タスクバーのボタンをグループ化せずに、位置を入れ替えることを目的として使っていたのですが、この機能を実現する別のソフトを見つけました。WindHawkと、そのモジュールのDisable grouping on the taskbarです。
これをインストールすることで、

このようにChromeのタスクバーのボタンがグループ化しなくなり、離して配置することができるようになりました。
おわりに
今回は、Explorer Patcherの設定のエクスポート・インポートという不必要な手間をかけてしまいましたが、とりあえずはIntel Core i7-6700搭載機でのWindows 11 23H2から25H2へのアップグレードが完了しました。
しかし、7+ Taskbar Tweakerが機能せず、タスクバーのボタンがアプリごとにグループ化されてしまって位置を入れ替えることができないのには困りました。ただ、今回25H2をインストールしたPCはバックアップ用で、メインで使っているものではないため、とりあえずはこのままにします。そして、7+ Taskbar Tweakerの新しいバージョンが出たら、更新してみる予定です。
そして、タスクバーのボタンをアプリごとにグループ化させないために使っていた7+ Taskbar Tweakerは機能しませんでしたが、WindHawkとモジュールのDisable grouping on the taskbarによって実現することができました。さらに、WindHawkには他にもたくさんのモジュールがあるみたいなので、色々と試してみたいと思います。



