
ダイソーにある10Gbpsに対応したCAT8やCAT6AのLANケーブル。筆者は前々から、これらの製品の品質は実際どれくらいなのかが気になっていました。
というわけで、これらのLANケーブルを購入し、筆者宅にある10Gbps LANの環境で試してみました。今回は、このことについて書いてみたいと思います。
目次
ダイソーで購入したLANケーブル

今回購入したのは、この3製品。CAT8は2mで550円、CAT6Aは1mで110円、CAT6も1mで110円でした。パッケージはなかなか良いですね。
規格としては、CAT6A以上のものが10Gbpsに対応していることになります(下表参照)。
| カテゴリ | 帯域 | 転送速度 |
|---|---|---|
| カテゴリ5 | 100MHz | 100Mbps |
| カテゴリ5e | 100MHz | 1Gbps |
| カテゴリ6 | 250MHz | 1Gbps |
| カテゴリ6A | 500MHz | 10Gbps |
| カテゴリ7 | 600MHz | 10Gbps |
| カテゴリ7A | 1000MHz | 10Gbps |
| カテゴリ8 | 2000MHz | 40Gbps |
LAN環境とテスト内容
10Gbps LANを構築済み
筆者の自宅では既に、メインPCとサブPC(バックアップ用)の間で10Gbps LANを構築して運用しています。
これで、LAN経由でCrystalDiskMarkを実施したところ、

シーケンシャルで読み込みが約1,235MB/s、書き込みが約1,233MB/sと、10Gbps LAN(1250MB/s)のほぼ上限まで出ていることを確認しています。
また、10GBファイルのコピーテストを実施したところ、


タスクマネージャーの「送信」では、9.6Gbps前後、「受信」では9.9Gbps前後の速度が安定して出ていました。
上記のLAN環境とテストの詳細は、以下の記事にあります。
USB-LANケーブルを置き換えてテストを実施する
今回のテストでは、このメインPCとスイッチングハブを繋ぐLANケーブルを、購入したLANケーブル3製品に置き換えて、CrystalDiskMarkと10GBファイルのコピーテストを実施します。果たして、10Gbpsの速度が出るのか?
なお、今回のテストでは、PCの配置の関係で、スイッチングハブとサブPCを繋ぐLANケーブルをJeavdarn CAT8 LANケーブル 1mに変更しています。

転送速度テスト
CAT8(2m)


NICの状態を見ると、ちゃんと10Gbpsになっています。
CrystalDiskMark

シーケンシャルで読み込みが約1,237MB/s、書き込みが約1,225MB/sでした。10Gbps LANは1250MB/sなので、読み込みで約99%、書き込みで約98%の速度が出ています。
メインPCからサブPCへの10GBファイルの書き込み

メインPCの10GBファイルをサブPCへ書き込んでみると、1.08GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「送信」を見ると、9.3Gbps前後の速度が安定して出ていました。
サブPCからへメインPCの10GBファイルの読み込み

サブPCの10GBファイルをメインPCへ読み込んでみると、1.15GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「受信」を見ると、9.9Gbps前後(Maxの10Gbpsも)の速度が安定して出ていました。
まあ、CAT8は10Gbpsに対応しているので、この結果は当たり前です。
CAT6A(1m)


NICの状態を見ると、ちゃんと10Gbpsになっています。
CrystalDiskMark

シーケンシャルで読み込みと書き込みのどちらも、約1,235MB/sでした。10Gbps LAN(1250MB/s)の約99%が出ています。
メインPCからサブPCへの10GBファイルの書き込み

メインPCの10GBファイルをサブPCへ書き込んでみると、1.07GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「送信」を見ると、9.5Gbps前後の速度が安定して出ていました。
サブPCからへメインPCの10GBファイルの読み込み

サブPCの10GBファイルをメインPCへ読み込んでみると、1.15GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「受信」を見ると、9.9Gbps前後の(Maxの10Gbpsも)速度が安定して出ていました。
CAT8と同じく、CAT6Aも10Gbpsに対応しているので、まあ当然の結果ですね。
そして、次のCAT6は規格としては1Gbpsまでの対応なので、果たしてどうなるか?
CAT6(1m)


NICの状態を見ると、なんと10Gbpsになってました! 5Gbpsや2.5Gbpsくらいに落ちるかと思っていたのですが、正直驚きました。
次は、実際の読み書き速度です。どうなるのか?
CrystalDiskMark

シーケンシャルで読み込みが約1,236MB/s、書き込みが約1,233MB/sでした。10Gbps LAN(1250MB/s)の約99%が出ています。
マジか…。
メインPCからサブPCへの10GBファイルの書き込み

メインPCの10GBファイルをサブPCへ書き込んでみると、1.11GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「送信」を見ると、9.6Gbps前後の速度が安定して出ていました。
サブPCからへメインPCの10GBファイルの読み込み

サブPCの10GBファイルをメインPCへ読み込んでみると、1.15GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「受信」を見ると、9.8Gbps前後の(Maxの10Gbpsも)速度が安定して出ていました。
つまり、CAT6は規格としては1Gbpsまでの対応だが、実際には10Gbpsの速度が出たということです。もしかしたら、長さが1mしかなかったからかもしれません。それでも、とっても意外でした。
とは言え、筆者が10GbpsのLANを構築する場合は、やっぱり規格として対応しているCAT6A以上を使いたいです。変にケチって、対応してないLANケーブルを使って、もしトラブルが発生したり、思うように速度が出なかったときに、「LANケーブルがいけなかったのかも? やっぱりちゃんと対応したのを買えばよかった…」と後悔したくないからです。
さて、次は番外編として、もう何年前に購入したか分からないくらいのダイソーのCAT5e LANケーブルでテストしてみます。
これなら、多少は速度が落ちるのではないでしょうか?(もはや、落ちてほしい…)
番外編:旧製品CAT5e(1m)


NICの状態を見ると、リンク速度は落ちることなく、10Gbpsでした! これでも落ちないのか!?
実際の読み書き速度は、どうでしょう?
CrystalDiskMark

シーケンシャルで読み込みが約1,238MB/s、書き込みが約1,221MB/sでした。10Gbps LAN(1250MB/s)の、読み込みで約99%、書き込みで約98%の速度が出ています。
こちらも全く落ちていません。
メインPCからサブPCへの10GBファイルの書き込み

メインPCの10GBファイルをサブPCへ書き込んでみると、1.12GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「送信」を見ると、9.5Gbps前後の速度が安定して出ていました。
サブPCからへメインPCの10GBファイルの読み込み

サブPCの10GBファイルをメインPCへ読み込んでみると、1.13GB/s前後の速度が安定して出ていました。

このとき、タスクマネージャーの「受信」を見ると、9.9Gbps前後の(Maxの10Gbpsも)速度が安定して出ていました。
旧製品CAT5eでも、やはり速度の低下は見られませんでした。それだけ性能に余裕をもって規格が設定されていて、メーカーも高品質のものを製造しているのかもしれません。
おわりに
古いLANケーブルでも速度が全く落ちないなんて、なんか悔しいです。もっと古いケーブルで速度が落ちるのを見てみたかった。
もう何年も前ですが、PC関係のものが増えすぎて整理していたときに、CAT5eより古いLANケーブルは全て捨ててしまったのです。LANが10Mbpsだった時代に使っていたLANケーブルがあれば良かったのになぁ。やはり、捨てないで取っておくべきですね。そうやって、またモノが溜まっていく…。



