



ノートPCで、「そこまで高性能じゃなくていいから、Officeを快適に使いつつ、たまに写真の編集などもしたい」という人は多いのではないでしょうか。そうしたニーズに対応するCPUとして、IntelのCore i5があります。ただし、同CPUを搭載した製品はたくさんあるので、選ぶのが難しい部分も…。
そこで今回は、Core i5を搭載し、かつMicrosoft OfficeがプリインストールされたノートPCを選ぶ際のポイントを解説しつつ、性能や価格で比較したうえでのおすすめ製品を紹介していきたいと思います。参考にしてくださいね。
目次
Intel Core i5はコスパに優れたCPU
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現在、多くのノートPCに採用されているIntelのCPUのうち、上位のブランドがCoreシリーズです。これには性能の高い順にi9、i7、i5、i3があり、想定される用途などで次のように棲み分けがされています。
そして、価格は高い順にi9、i7、i5、i3となりますので、性能・用途からしてCore i5はとてもコスパに優れたCPUと言えるでしょう。
ちなみに、Coreシリーズから機能を削減した廉価版モデルとして、PentiumとCeleronがあります。この2つでは、前者の方が上位になります。
Core i5搭載ノートPCの選び方
ここからは、Core i5を搭載したノートPCを選ぶ際のポイントを、具体的に見ていきたいと思います。
Core i5の型番を確認する
上記のようにCoreシリーズのミドルレンジであるCore i5。ただ、その中にはいくつものモデルがあり、性能が異なるので、それを確認する必要があります。
世代を知る
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CPUは世代を重ねるにつれて性能がアップしてきました。ですので世代を知ることが、性能を判断するひとつの目安になります。Core i5の世代は、次のように「Core i5」に続く数字で見分けることができます(i9、i7、i3も同様)。
末尾アルファベット(数字)の意味
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上記にもありますが、型番の末尾にTやUなどが付されているもの、付されていないものがあります。主なものをあげると次のような意味があり、やはり性能が異なってきますので、しっかりと確認しましょう。
こうした型番を確認して、より新しい世代・高性能なのものにするか、価格を優先するかなどを検討すると良いでしょう。
モバイル用か据え置きかで選ぶ
モバイル用なら12インチ以下がおすすめ、2in1タイプも検討しよう
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主にモバイルで使いたいなら、ディスプレイサイズが12インチ以下のものがおすすめ。持ち運びやすさを考慮して、12インチ以下の製品の多くのがスリムで軽量なモデルとなっています。
また、タブレットとしても使える2in1タイプの製品もあるので、そこも選ぶポイントに。2in1の製品なら、文字入力をする際にキーボードを装着する、リビングで動画を視聴する際にはタブレットにするなど、1台でシーンに応じてさまざまな使い方をすることができます。
据え置きなら14インチ以上がおすすめ、テンキー付きもあります
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持ち運ばずに、主にデスクに据え置いて使うなら、見やすさと作業領域の広さを考慮して、ディスプレイサイズの大きい14インチや15インチの製品が良いでしょう。
また、サイズの大きい製品にはキーボードにテンキーが付いているものもあるので、表計算ソフトなどで数字を入力する機会が多い場合は、そうしたモデルが適しています。
メモリは8GBあれば十分だが、増設のためには空きスロットのある製品を
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今回想定している「Officeを快適に使いつつ、ときにはデジカメで撮った写真の整理・加工などもしたい」というニーズに対応するには、メモリは8GBあれば十分です。
もし、後々は動画の編集や高解像度の画像の加工などもしたいと考えているのなら、メモリが増設できる(メモリの空きスロットがある)製品を選ぶと後悔しませんよ。
内蔵ストレージはSSDが望ましい
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現在、ノートPCに採用されているストレージにはSSD、HDD(2.5インチ)、eMMCがあり、それぞれ次のような特徴があります。
そして最も望ましいのは、やはり速度重視でSSDではないでしょうか。容量的には、最低限が128GBで、256GB以上あると安心感がもてますね。
「ストレージ」には、「貯蔵、保管、倉庫」という意味があります。PC用語として使われる場合は、データを保存する HDD、SSD、eMMC、USBメモリ、SDカードなどを指します。
さらに高速な「M.2 SSD(PCIe/NVMe)」も
従来のSSDは接続方式がSATA3.0(規格上の速度上限は6Gb/s)でしたが、より高速な接続方式のPCIe/NVMe(同32Gb/s)の「M.2 SSD(PCIe/NVMe)」を搭載しているノートPCもあります(M.2 SSDでSATA3.0接続の製品もあります)。
M.2 SSDの特徴については、以下も参照してみてください。
Wi-Fiの規格・速度、有線LANポートの有無を確認
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現在、市販されているノートPCに搭載されているWi-Fiの規格には、IEEE802.11ax、同11ac、同11nがあります(以下、11ax、11ac、11n)。11axが最新の規格でスピードもより高速ですが、採用している製品はまだ少ないようです。多くの製品が採用しているのは、11acになります。
また、デスクなどに据え置いて使用する場合は、有線LANポートがあったほうが便利ですので、これも確認したいポイントです。
現在のコンシューマ向け製品では、アンテナ1本あたりの最高速度は、11axは約600Mbps、11acは約433Mbps、11nは約150Mbpsです。
また、11axは11acと比較して、約4倍もの実効スループットが出ると言われています。
移動するなら、バッテリー駆動時間の長い製品にする
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バッテリー駆動時間は、製品によって4~12時間とかなり違っています。モバイル用途や、室内でも場所を頻繁に移動しながら使用するなどの場合は、もちろんバッテリー時間が長い方が良いですね。逆に、デスクに据え置いて使用するなら、さほど気にしなくても大丈夫でしょう。
拡張性(USBポート/メモリーカードスロット/外部出力)を確認
USBポート:バージョンと数をチェック
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搭載されているのが速度の速いUSB3.1または3.0か、遅いUSB2.0かという点と、搭載数を確認しましょう。搭載数が少なく、接続する機器が多い場合は、別途USB HUBの導入を検討する必要があるかもしれません。
外付けSSDやUSBメモリなど外部ストレージにはUSB3.1または3.0、キーボードやマウスなどにはUSB2.0ポートが適しています。
また、端子が新しい形状となったUSB Type-Cを採用している製品もあるので、この点も確認しましょう。
USB3.1にはGen1とGen2があります。規格上の最大転送速度は、Gen1は5Gbps(USB3.0と同じ)で、Gen2は10Gbpsです。
USB Type-C:小さくて、向きを気にせず接続できる
USB Type-Cのコネクタは、従来のType-Aよりも小さくなっています。また、USB Type-Cは上下左右が対照の形状であるため、向きを気にせずに接続できます(Type-Aでは「向きが逆で差し直し」ということがよくありましたが、Type-Cでは解消されています)。
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左がType-A、右がType-C
そして、USB3.1 Type-Cでは、USB PD(USB Power Delivery)に対応し、最大100Wまでの電力を供給することが可能。これにより、たとえばUSB3.1 Type-Cで、PC本体やディスプレイの電源を取ることもできます。
さらに、USB3.1 Type-Cは、オルタネートモード(Alt-Mode、別規格のポートとして動作するモード)に対応し、映像出力用としても使用可能となっています。
メモリーカードスロット:対応する規格をチェック
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搭載されているスロットがどの規格(SD、microSDなど)に対応しているかを確認しましょう。特に、内蔵ストレージの容量が少ない場合は、メモリーカードによってそれを補うことができるので、スロットの規格を確認しておくことが大切になります。
製品のスペックにある「microSDHC」や「microSDXC」という表記は、以下のような容量の違いを示しています。
外部出力:端子の規格をチェック
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外部ディスプレイや液晶テレビなどに表示させる外部出力には、DisplayPort、Type-C(DisplayPort Alt-Mode)、HDMI、microHDMI、VGA(D-sub)など端子にいくつか種類があります。ですので、搭載されているのがどの端子なのかを確認しましょう。
Microsoft Officeの種類を把握する
PowerPointが必要かどうかで選ぶ
現在、市販されているノートPCにプリインストールされているMicrosoft Officeには、主に「Home & Business」と「Personal」の2種類があります(もちろん、ソフト単体でも購入できます)。これらは含まれているソフトが異なり、「PowerPoint」が含まれるかどうかが大きな違いなので、この必要性を検討して選びましょう。
Microsoft Office Home & Business 2019(最新 永続版)|オンラインコード版|Windows10/mac対応|PC2台
34,443円(税込)
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Microsoft Office Personal 2019 (最新 永続版)|オンラインコード版|Windows10|PC2台
29,493円(税込)
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Core i5・MS Office搭載 ノートPCおすすめ製品
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ここからは、おすすめ製品を紹介していきたいと思います。冒頭で述べたように、掲載するのはすべてCore i5搭載でMicrosoft Officeがプリインストールされた製品になります。
第1位:Dell Inspiron 14 5490
100,900円(税込)
OneNote)
最新の第10世代Core i5、スリムベゼルでスマート
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CPUは最新の第10世代Core i5を搭載した、処理能力の高い製品。ディスプレイは14インチですが、スリムベゼルとなっているので、本体の幅は13インチの製品と同等になっています。そして、ベゼルが狭いと、スマートで洗練された印象となりますね。
また、Dell モバイルコネクトとDELL CINEMAテクノロジーを搭載しているのも特徴。Dell モバイルコネクトは、PCとスマートフォンをシームレスに結合し、PC上でスマートフォンを簡単に操作できる機能です。
ELL CINEMAテクノロジーは、音圧と明瞭度を向上させてスタジオ品質の音を提供する「シネマサウンド(CinemaSound)」と、ビデオや音楽にできるだけ多くの帯域幅が割り当てることでシームレスな映像を実現する「シネマストリーム(CinemaStream)の総称です。
紹介しているのはプラチナシルバーで、他のカラーバリエーションとしてアイスゴールドもあります。
第2位:Lenovo IdeaPad S540
101,455円(税込)
OneNote)
アルマイト加工が美しい薄型ボディ、テンキー付き、バッテリー駆動は約17.3時間
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アルマイト加工が施されたボディの美しさが目を引く製品。ベゼルも狭く、全体的にスリムで、これは使いこなしている姿は、なかなかスタイリッシュですよね。ヒンジが180°まで開くことができるのも面白いかも(使い道はないかな…?)。
また、キーボードにはテンキーが付いているので、Excelでの数字の入力がやりやすいですね。
バッテリー駆動は約17.3時間とかなり長いので、外出先での使用でも安心感がもてるのではないでしょうか。また、約1時間で80%まで充電できる高速充電にも対応。これなら、バッテリー残量が少ない場合でも、すぐに充電して持ち出すことができますね。
第3位:MicroSoft Surface Pro 7
184,800円(税込)
OneNote)
最新の第10世代Ice Lake(グラフィックが強化)、Wi-Fiは高速な11axを採用、267 PPIの高精細ディスプレイ、2in1に対応
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Surface Pro 7(PUV-00014)と、Surfaceペン シルバー7(EYU-00015)、タイプカバー ブラック(FMM-00019)がセットになった製品。
CPUは最新の第10世代で、グラフィック性能が向上したIce Lake(末尾「G4」)を搭載。Wi-Fiは高速な11axを採用しています。また、ディスプレイの解像度は 2736×1824、画素密度は267 PPIとかなり高いので、より実物に近い高精細な画質を享受することができます。
そして、2in1に対応し、片手で持ってタブレットとしても、背面のキックスタンドとタイプカバーを調整してラップトップとしても使用可能。とってもスリムで軽いので、どこへでも簡単に持ち運ぶことができ、オフィスや空港、道端なんかでも活躍しますよ。
なお、セットになっているSurfaceペンとタイプカバーは、以下の製品です。
マイクロソフト 【純正】 Surface Pro 対応 Surfaceペン シルバー EYU-00015
11,790円(税込)
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マイクロソフト Surface Pro タイプカバー ブラック FMM-00019
13,700円(税込)
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また、以下のSurface ドックを導入すると、使い勝手が向上するでしょう。
マイクロソフト Surface ドック PD9-00009
20,975円(税込)
miniDisplayPort×2、ギガビットイーサネットポート×1、USB3.0ポート×4、オーディオ出力ポート×1
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第4位:iiyama STYLE-15FH039-i5-UHSXM
108,800円(税込)
(Word/Excel/Outlook)
処理能力に優れたデスクトップ用のCore i5-8400を搭載、有線LANポートも搭載、テンキー付き
出典:www.pc-koubou.jp
この製品の最大の特徴は、デスクトップ用のCPUであるCore i5-8400を搭載していること。デスクトップ用のCPUは通常、ノートPC用のそれより処理能力に優れているので、高いCPUパフォーマンスが要求されるゲームプレイやコンテンツ作成などに適しています。ノートPCの「省スペース」、「持ち運びが可能」といったメリットはそのままに、デスクトップの処理能力を併せ持つこの製品には、「小さな巨人」とも言うべき魅力がありますよね。
有線LANポート(Gigabit〔1000Base-T〕対応)も搭載しているので、デスクに据え置いてLANケーブルを接続すれば、より安定した通信を楽しむことができます。
また、キーボードにはテンキーが付いてて、数字の入力が多いExcelの文書を作成する際などに便利です。
第5位:MicroSoft Surface Laptop 3
135,800円(税込)
OneNote)
最新の第10世代Ice Lake(グラフィックが強化)、Wi-Fiは高速な11axを採用、201 PPIの高精細ディスプレイ、スタイリッシュなスリムボディ
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スリムボディが目を引く、スタイリッシュなラップトップPC。CPUは最新の第10世代で、前出の「MicroSoft Surface Pro 7」よりもさらにグラフィック性能が向上したIce Lake(末尾「G7」)を搭載しています。
また、、前出の「MicroSoft Surface Pro 7」と同様、Wi-Fiには高速な11axを採用しています。ディスプレイは、解像度が 2256×1504、画素密度が201 PPIという高精細。なので、まるで実物を見ているような感覚で、PC内のドキュメントデータを見ることができるでしょう。
なお、オプションには以下のような製品があります。
マイクロソフト 【純正】 Surface Pro 対応 Surfaceペン シルバー EYU-00015
11,790円(税込)
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マイクロソフト Surface ドック PD9-00009
20,975円(税込)
miniDisplayPort×2、ギガビットイーサネットポート×1、USB3.0ポート×4、オーディオ出力ポート×1
出典:www.amazon.co.jp
第6位:mouse MB-BNS458SABZH
OneNote)
ナローベゼルデザイン、USB3.1 Gen2 Type-C(Thunderbolt 3)を搭載、有線LANポートも
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ディスプレイは14インチなのですが、ボディのサイズは13.3インチという製品で、ベゼルが狭くなっている、全体的にスマートな印象のデザインです。
そして、USB3.1 Gen2 Type-C(Thunderbolt 3)を搭載しているのも特徴。これは、USB Type-Cのオルタネートモード(Alt-mode)を使用してThunderbolt 3を動作させています。データ転送の最高速度(理論値)は、USB3.1 Gen2が10Gbpsなのに対し、Thunderbolt 3では40Gbpsとかなり高速。映像出力はUSB 3.1 Gen2は4K×1ですが、Thunderbolt 3では5K×1または4K×2が可能となっています。
Gigabit(1000Base-T)対応の有線LANポートも搭載しているので、より安定したネット環境が必要な場合は、LANケーブルを接続して対応することができます。
第7位:FUJITSU FMV LIFEBOOK UH WU2/D2
148,700円(税込)
OneNote)
高速なUSB3.1(Gen2)を搭載、有線LANポートを搭載
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この製品の特徴は、USBポートに高速な3.1 Gen2 Type-Cを1基搭載していること。これは、従来のUSB3.0(USB3.1 Gen1)の5Gbps(500MB/s)の2倍、10Gbps(1000MB/s)という速度なので、たとえば外付けのUSB SSD(内部接続SATA3.0、6Gbps、600MB/s)を接続しても、ボトルネックになりません。
そして、Wi-Fi(11ac)に加えて、Gigabit(1000Base-T)に対応した有線LANポートも搭載しています。なので、たとえばWi-Fiの届きにくい場所でも、LANケーブルを用いてネットに接続することも可能です。
第8位:ASUSTek VivoBook S15
134,820円(税込)
OneNote)
最新の第10世代Core i5、ストレージは512GB SSDと1TB HDD、Wi-Fiは高速な11ax、テンキー付き
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CPUは最新の第10世代Core i5を搭載した製品。そして、ストレージが特徴的で、512GB SSDと1TB HDDというタブルで搭載されています。これなら、SSDの速度とHDDの大容量という両方のメリットを一度に享受できます。
ディスプレイは15.6インチという大きめなのですが、ベゼルを極限まで狭くすることで、従来の同インチのノートPCよりもコンパクなサイズを実現しています(ベゼル幅5.2㎜、画面占有率88%)。また、Wi-Fiには高速な11axを採用しているので、ネットの動画などを快適に鑑賞することができるでしょう。
キーボードはテンキー付きなので、WordやExcelなどで数字を入力する際に、効率的にタイプできて良いですね。
おわりに
今回は「CPUにIntel Core i5を搭載し、Officeを快適に使えるノートPC」というコンセプトで製品を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
たくさんのパーツで構成されたPCは、購入の際にチェックすべきポイントも多くなるので、選ぶのがなかなか難しい部分があるかと思います。上記のランキングを参考にして、是非Officeを快適に使える1台をゲットしてくださいね。