PC用の冷却ファン【PCIスロット取付タイプ】クールなおすすめ10製品

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 自作PCユーザーで、CPUのオーバークロックをしていたり、ハイエンドのグラフィックボードを搭載している場合に頭を悩ませる問題のひとつ、発熱。ケース内が高温になればPCの安定動作は望めないため、冷却ファンを増設してエアフローの工夫・改善を図ることは必須と言ってもいいでしょう。

 そこで検討してみたいのが、PCIスロットに取り付けるタイプのファン。これなら、既にケース前面や背面などにファンがある場合でも増設が可能。また、グラフィックボードなどPCIe接続のパーツに近い位置から効果的に送風または排気をすることもできます。今回は、そんなPCIスロットタイプのファンを選ぶポイントを説明したうえで、おすすめ製品を紹介していきたいと思います。

PCIスロットタイプのファンの選び方

アイネックス VGA & システムクーラー RSF-03
出典:www.amazon.co.jp
 PCIスロットタイプのファンを大きく分けると、プロペラファンシロッコファンの2種類があるので、まずはこの点を確認しましょう。そして、回転数やノイズレベルなどのスペックも製品ごとに異なるため、これらについてもしっかりとチェックしてください。

プロペラファンとシロッコファンの違いを理解して選ぶ

 以下に、プロペラファンとシロッコファンの構造の違いと、それぞれのメリットとデメリットを見ていきます。

プロペラファンは「プロペラ」、そのメリットとデメリットは

長尾製作所 M.2 SSD変換PCI用ファンステイ 80mm薄型ファン1台付属
出典:www.amazon.co.jp
 プロペラファンは、説明するまでもありませんが、プロペラが回転して風を送るファンです。

長尾製作所 M.2 SSD変換PCI用ファンステイ 80mm薄型ファン1台付属
出典:www.amazon.co.jp
 プロペラファンのメリットとデメリットとしては、次のような点があげられます。

・メリット……構造がシンプルなので、安価に作れる。PCIスロットタイプでは、グラフィックボードなどPCIe接続のパーツに近い位置から効果的に風を当てることができる。

・デメリット……シロッコファンに比べノイズが大きい(もちろん、静音タイプのプロペラファンもある)。PCIスロットタイプでは、ケース外に直接排気またはケース外からの直接吸気はできない(ケース外への排気・ケース外からの吸気には、別途ファンが必要)。

シロッコファンは「筒状の羽」、そのメリットとデメリットは

ワイドワーク DCブロアファン 2ボールベアリング 寸法93.7mm×97.18mm×厚さ33mm 回転数3500rpm PABD19735BH
出典:www.amazon.co.jp
 一方のシロッコファンは、筒状の羽が回転して空気を吸い込み、ダクトから排気する、という構造のファンです。PCIスロットタイプのものは、ケース内の熱い空気を外に排出するための製品になります。

ainex アイネックス RSF-02A
出典:www.ainex.jp
 シロッコファンのメリットとデメリットとしては、次のような点があげられます。

・メリット……プロペラファンに比べノイズが小さい。PCIスロットタイプでは、ケース外に直接排気できる(前述のようにダクトから排気する構造のため、排気の方向をコントロールしやすいので)。

・デメリット……プロペラファンより構造が複雑なので、価格がやや高くなる。

 ですので、ケース外への排気・ケース外からの吸気を行う別途ファンがあるか、ノイズレベルをどこまで抑えたいかなどを考慮して、プロペラファンとシロッコファンのどちらにするかを検討しましょう。

小型PCケースの場合は、PCIスロットがロープロファイルかどうかを確認

Low Profile PCI
出典:www.ratocsystems.com
 ロープロファイル(Low Profile)は、PCI拡張カード/スロットの小型規格です。規格の幅は、従来のPCIはボード106.68mm・ブラケット120mmでしたが、ロープロファイルではボード64mm・ブラケット80mmと、かなりコンパクトに。小型PCケースの中には、PCIスロットがロープロファイルのものがあります。

 そして、PCIスロットタイプのファンにもロープロファイルに対応しているものがあるので、取り付けるPCケースがロープロファイルかどうかを確認したうえで、製品を選びましょう。

冷却性能と静音性のバランスで選ぶ

 以下は、PCIスロットタイプに限らず、ファン全般に言える選ぶ際のポイントになります。

CFM(風量)は、ファンのサイズ(直径、厚み)とrpm(回転数)に比例する


出典:www.photo-ac.com
 ファンの冷却性能の指標のひとつにCFM(Cubic Feet per Minute)があります。これは風量の単位で、1分間にどれくらいの体積(立方フィート)の気体を送れるか、という意味。この値が大きいほど、ファンの冷却性能が高いということです。

 そして、ファンのサイズ(直径、厚み)が大きいほど、またrpm(Revolution Per Minute:1分間に何回転するか)が大きいほど、CFMも大きくなります。

rpmが上がれば、ノイズレベルも上がる


出典:www.photo-ac.com
 ただし、rpmが大きくなればファンの回転音と風切音が増して、ノイズレベル(dB(A):デシベル)が大きくなってしまうことに…。あまりにノイズが大きいと、実用的ではありませんね。

大きいサイズのファンは、静音性に優れている

TIMELY USBファン BIGFAN120U for Men
出典:www.amazon.co.jp
 CFMが同じならば、大きいサイズのファンの方がrpmを低く抑えられるので、ノイズレベル(dB(A))も小さくて済み、静音性が高くなります。

 ですので、製品の上記のようなスペックを確認し、冷却性能と静音性のバランスを考えて、購入するものを選ぶと良いでしょう。
 

静音ファンの製品は、おおむね20dB(A)以下
 「静音ファン」と謳っている製品は、おおむね20dB(A)以下のものが多いようです。ちなみに筆者の経験で言うと、15dB(A)以下であれば、ほとんどノイズは聞こえませんね(個人差あり)。

ノイズレベルの単位「dB(A)」は、耳で感じるうるささの程度
 ノイズレベルの単位は、「dB」だけの場合、正確には人間の耳には聞こえない超低周波・高周波も含まれます。「dB(A)」は、人間の耳に聞こえる範囲の周波数帯をピックアップするA補正という聴感補正をかけたもので、簡単に言うと「耳で感じるうるささの程度」。ただし「dB(A)」を簡略化して、単に「dB」と表記することもあります。読み方は、どちらも「デシベル」でOK。

プロペラファン PCIスロットタイプのおすすめランキング5選

 ここからは、おすすめ製品をランキング形式で発表していきたいと思います。

 まずは、プロペラファンのおすすめ5製品のランキングを発表して、その後にシロッコファンのおすすめ5製品のランキング発表と続きます。

※価格は2018年5月25日時点のものであり、変更されている場合があります。

第1位:エヌブロス PCIスロット用120mmファンステイ PRO ファン2台セット

120mmファンが2基で、設置位置の微調整が可能

NBROS N-PCIFSTY120PRO-F2 全体像
NBROS N-PCIFSTY120PRO-F2 ステイのネジ穴
NBROS N-PCIFSTY120PRO-F2 ブラケットのネジ穴
出典:www.amazon.co.jp
 前出の2位の製品と同様、ファン設置用のステイとファンのセット。こちらはXINRUILIAN社のX-FAN 120mmファン(RDL1225SL12SP)2基が付いています。やはり、ステイには奥行き方向に2段階(こちらは15mm)のネジ穴と、左右方向約12mmの長いネジ穴があり、ファン位置の微調整が可能。1.6mm厚のSPCC鋼板フレームと、ゴム製ワッシャ付きの防振固定金具で、ファンをしっかりホールドする点も同様です。

 こちらはファンが120mmと大きいので風量が稼げ、しかもノイズレベルは21.21dB(A)と静音です。搭載されている2つのファンを全力で回転させると、さすがに気になるかもしれませんが、別途ファンコントローラーで回転数を調整すれば、それなりの冷却性能を保ったまま静かさを享受できるでしょう。

 また、最近のマザーボードには標準でファンコントロール機能が付いているので、それを活かすには、こうしたシンプルで潜在能力の高い製品が向いているのではないでしょうか。このように、それぞれのパーツの性能を考慮して組み合わせていくのが、自作PCの醍醐味のひとつですね。

 ちなみに、ファンが1基のバージョンで、価格が抑えられているバージョンもあります。

NBROS PCIスロット用120mmファンステイPROファン1台セット N-PCIFSTY120PRO-F1
1,354円(税込)

出典:www.amazon.co.jp

第2位:エヌブロス PCIスロット用80mmファンステイ PRO ファン1台セット

ファンの設置位置の微調整が可能、さらにファン1基を追加可能

NBROS N-PCIFSTY80PRO-F1 付属品
NBROS N-PCIFSTY80PRO-F1 ステイのネジ穴
NBROS N-PCIFSTY80PRO-F1 ブラケットのネジ穴
出典:www.amazon.co.jp
 PCIスロットに80mmファンを設置するステイに、XINRUILIAN社のX-FAN 80mmファン(RDL8025SL)がセットになった製品。ステイには奥行き方向に2段階(10mm)のネジ穴と、左右方向約12mmの長いネジ穴があり、ファンの位置を微調整できます。

 また、1.6mm厚のSPCC鋼板を採用したフレームと、ゴム製のワッシャを採用した防振固定金具で、ファンをしっかりと固定し、ブレによる不快な振動音を防止。さらにファン連結金具が付属していて、それを使用することで、80mmファンをもう1基増やすことも可能です。

 シンプルですがしっかりとした造りの製品で、しかもお手頃価格。そして、全体のサイズがコンパクトなので、ケース内のパーツ干渉が気になる場合に、導入を検討してみてはいかかでしょうか。

 なお、ステイには92mmファンを取り付けるネジ穴も空いているので、そちらに交換することも可能です。

 初めから80mmファンが2基のバージョンもあります。

NBROS PCIスロット用80mmファンステイPROファン2台セット N-PCIFSTY80PRO-F2
1,836円(税込)

出典:www.amazon.co.jp

第3位:エヌブロス PCIスロット用FANステイ(ロープロファイル)50mmファン1台搭載

ロープロファイル対応、薄型50mmファンは標準で1基、さらに1基を追加可能

NBROS N-PCIFSTY-LP 付属品
出典:www.amazon.co.jp
 ロープロファイル対応のブラケットに、薄型(厚み10mm)の50mmファン(RDL5010S)と設置用のステイがセットになった製品。小型のPCケースを使用しているユーザーには、ロープロファイル対応で薄型ファンになっているのは嬉しいですよね。

 また、ブラケットにはスリットが入っているので、通気性が効果的に確保されるでしょう。

 さらに、付属のファン連結金具を使用することで、50mmファンをもう1基増やすことも可能です。小型のファンは風量も小さくなるので、2基にした方が冷却効果をより実感できるのではないでしょうか。

NBROS N-PCIFSTY-LP ファンが2基
出典:www.amazon.co.jp

第4位:ジョンスボ VF-1 RGB

80mmファンが3基、カバーのトップ部が発光、カバーに1.2mm厚のアルミを採用、“魅せる”PCIスロットファン

JONSBO VF-1 取り付け例
出典:www.amazon.co.jp
 3基の80mmファンを水平にレイアウトした製品。このファン配置なら、フルサイズのグラフィックボードでも、まんべんなく冷却できるでしょう。

 カバーのトップ部はRGB対応のLEDを搭載。対応マザーボードを使用している場合はRGBユーティリティにより、発光の制御が可能となります。非対応マザーボードの場合でも、ディップスイッチによって発光のカラーリングを変更することが可能です。そして、ファンのカバーにはアルミ素材を採用しているので、高級感がありますね。つまり、サイドがアクリル/強化ガラスウインドウになっているPCケースに搭載して、“魅せる”ためのPCIスロットファンということです。

 ただし、80mmファンが3基ということもあって、全体サイズが270×134×20mmと大きいため、PCケースの内部スペースに余裕があるかどうかを確認しましょう。

第5位:タイタン デュアルファンPCIスロットVGAクーラー

フレームを組み替えることで、エアフローのレイアウト変更が可能

Dual X Holder TTC-SC07TZ(RB)
出典:www.qualista.co.jp
 2つのファンを、水平配置で使用してビデオカードなどを冷却することはもちろん、ファンを固定するフレームを組み替えて直角にレイアウトすることも可能です。この直角のレイアウトなら、マザーボード上のチップなどを冷却するのに効果的でしょう。

 また、PCIブラケット部にダイヤル式のファンコントローラーが内蔵されているので、回転数を変化させて風量とノイズレベルを調整することができます。回転数を最小にすれば、ノイズレベルは15.0dB(A)まで抑えられるので、かなりの静音効果ですね。

 ただし、選品全体のサイズは267×147×39mmと、それなりの大きさになるので、設置した際にケース内の他のパーツと干渉しないかどうかを、予め確認した方が良いでしょう。

シロッコファン PCIスロットタイプのおすすめランキング5選

 続きまして、シロッコファンのおすすめ5製品のランキングを発表していきたいと思います。前述のように、PCIスロットタイプのものは、ケース内の熱い空気を外に排出するための製品です。

※価格は2018年5月25日時点のものであり、変更されている場合があります。

第1位:アイネックス RSF-02A

風量、静音性、価格のバランスがとれた良製品

AINEX RSF-02A エアフロー
出典:www.ainex.jp
 風量は12.5CFMとまずまずで、ノイズレベルは20.0dB(A)と静音性があり、価格は上記のように比較的お手頃なので、これらのバランスがとれた非常にコストパフォーマンスに優れた製品と言えるでしょう。

 ただ、製品に厚みがあり、設置するとPCIスロット2つ分の高さを占有するので、他のパーツと干渉しないかどうかを予め確認しておいた方が良さそうです。

第2位:アイネックス RSF-06A

静音性に優れた、低価格の製品

AINEX RSF-06A パッケージ
出典:item.rakuten.co.jp
 ノイズレベルが20.2dB(A)と、静音性に優れた製品となっています。また、価格が抑えられているので、比較的導入しやすいのではないでしょうか。

 ただ、風量が5.46CFしかないので、発熱がシビアなPCだと、この製品だけでは冷却が間に合わないかもしれません。

第3位:アンテック Cyclone Blower

22.0CFMと風量は十分


出典:www.antec.com
 大型の第5位「アンテック Super Cyclone Blower」には及ばないものの、風量が22.0CFMあり、冷却性能は他の製品と比べて優れています。

 ただ、イズレベルが28.0dB(A)なので、これは少し気になるかもしれません。また、価格は少し高めとなっています。

第4位:アイネックス RSF-04

貴重なロープロファイル対応製品

AINEX RSF-04 エアフロー
出典:www.ainex.jp
 PCIスロットタイプのファンでは珍しい、ロープロファイルに対応した製品。スリムタワーPCケースで、ロープロファイルPCI接続のパーツしか増設できない場合などに、この製品が活躍しますね。

 ただし、ロープロファイル対応であるが故に、ファンサイズも小さくなり、風量は2.06CFMと他と比べてかなり見劣りし、ノイズレベルは26.8dB(A)と静音性に優れているわけでもありません。それでも、ロープロファイル対応製品では他に選択肢がないので、これを選ばざるを得ないですが…。価格が安いので、試しに導入してみても良いかと思います。

第5位:アンテック Super Cyclone Blower

2スロット占有の厚みで生み出す、大きな風量

Antec Super Cyclone Blower パッケージ
出典:www.antec.com
 写真を見て分かるように、PCIスロットを2つ占有する厚みのある製品。この厚いファンによって、最大37.5CFMを生み出します。また、3段階のファンコントローラー(Hi、Md、Lo)が搭載されているので、回転数を変化させることも可能です。

 ただ、2スロットを占有するほどの厚みなので、他のPCIe接続のパーツがある場合は、それとの兼ね合いを考える必要があります。また、回転数を落としてノイズレベルを抑えることはできますが、それでも24.0dB(A)あるので、静音性が高いとまでは言えないでしょう。そして、価格は少しお高めです。

おわりに

 今回は、PCIスロットに接続するタイプのプロペラファン・シロッコファンを、それぞれ5製品紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 PCパーツの性能向上と比例して起こる発熱問題を解決することは、自作PCユーザーの永遠のテーマと言って過言ではありません。そのテーマに、今回紹介したファンを導入するなどして敢然と向き合って、是非クールで高性能なPCを組み上げてくださいね。

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