PCにおける大きな問題である“発熱”。パワーが大きくなればなるほど、発熱も大きくなるのが悩ましいところですが、それに対する解答の一つがエアフローの強化されたPCケースを導入することです。
というわけで今回は、エアフロー強化型PCケースついて解説したうえで、市販されている製品の中からピックアップしたおすすめを紹介したいと思います。
エアフロー強化型PCケースの選び方
それでは早速、標題の製品の選び方を見ていきましょう。
ミドルタワーなら内部スペースに余裕がある

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PCケースを外形寸法で見た場合、基本的には大きい順にフルタワー、ミドルタワー、ミニタワー、キューブ型、スリムタワーに分かれます。
このうち、フルタワーやミドルタワーは、CPUやグラフィックボード、電源ユニットなどの必要なパーツを搭載しても、内部スペースの余裕が結構あります。逆に、ミニタワー以下のものは、必要なパーツを搭載すると内部スペースの余裕が比較的狭くなります。
そして、内部スペースの余裕がある方が、エアフローによる冷却が効果的に行うことが可能。なので、エアフロー強化型PCケースは、基本的にフルタワーやミドルタワーのものが多くなっています。
ただ、フルタワーは外形寸法がかなり大きく、一般的には設置スペースの関係により導入するにはハードルが高くなりがち…。なので、ミドルタワーでエアフロー強化型の製品がおすすめですね。
フロントに標準でファンが3基は欲しい

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最近のPCケースは、ファンが標準でフロントに1基、リアに1基くらい搭載されているものが多くなっています。しかし、エアフロー強化型PCケースということであれば、これでは足りません。標準でフロントにファンが3基搭載されているPCケースが望ましいでしょう。
また、ファンが多いと当然、そのノイズも大きくなります。なので、搭載されているファンが静音仕様のものの方が良いですね。
フロント・トップパネルはメッシュのものに

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エアフローを稼ぐためには、そのエアーをケース外から取り込んだり、ケース内のエアーを外に排出する必要があります。そのために、フロントとトップがメッシュパネルになった製品にするのが良いでしょう。
デュアルチャンバー構造が基本

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「チャンバー」(chamber)とは「小部屋」という意味で、これが2つあるのが「デュアルチャンバー構造」です。具体的には、CPUとグラフィックボードのある上部の部屋と、電源ユニットとHDDのある下部の部屋で区切られた構造になります。こうすることで、大きな熱源ごとにエアフローを構築して、効率的に冷却できるようになります。そして、エアフロー強化型PCケースは、デュアルチャンバー構造になっているのが基本です。
水冷ラジエーターへの対応も考慮

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ファンで風を当てて冷やす空冷式でももちろん良いのですが、冷却水とラジエーターを用いた水冷式も魅力ですよね。やはり、水冷式の方が冷却効果が高いですから。
そして、どれくらいの大きさ・数のラジエーターが搭載できるかは、PCケースによって異なります。なので、将来的に水冷式を導入することも踏まえると、PCケースの導入時に、どれくらいの大きさ・数のラジエーターが搭載できるかを確認しておきたいですね。
エアフロー強化型PCケース おすすめ
それではここから、エアフロー強化型PCケースのおすすめ製品を紹介していきたいと思います。前述のように、ケースのサイズはミドルタワーになります。
MSI MAG FORGE 320R AIRFLOW
標準ファンはフロント3基・リア1基(4基ともARGB)、ボタン1つでライティングをコントロール、トップとサイドにマグネットフィルターを搭載
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ファンは標準でフロントに3基、リアに1基搭載し、4基とも各社マザーボードのARGBコントロールに対応しています。また、I/Oポート部のボタンのボタン1つで、ライティング効果をコントロール可能です。
トップとサイド(強化ガラスとは反対側)にマグネットフィルターを搭載し、ホコリの侵入を防ぐとともに、高いメンテナンス性を実現しています。
| ▼対応マザーボード:ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×1▼CPUクーラー高:160㎜まで▼グラフィックボード長:390㎜まで▼ATX電源ユニット長:200㎜まで(HDDケージ非搭載時)▼外形寸法:H498×W210×D472.5㎜ |
PCCOOLER CPS C3D510 ARGB
標準ファンはフロント3基(ARGB)、フロントメッシュに菱形模様、電源ユニットを背面から設置可能
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ファンは標準でフロントに3基搭載し、各社マザーボードのARGBコントロールに対応しています。フロントメッシュには菱形模様の加工がされていて、なかなか印象的な外観となっています。
面白いのが、ケース背面の下部が取り外せるようになっていること。これを取り外すと大きな開口部ができて、そこから電源ユニットを挿入するようにして設置できます。
| ▼対応マザーボード:/E-ATX、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:170㎜まで▼グラフィックボード長:390㎜まで▼ATX電源ユニット長:410㎜まで(HDDケージ搭載時は205㎜まで)▼外形寸法:H490.6×W220×D458.8㎜ |
MSI MPG GUNGNIR 110R
標準ファンはフロント3基・リア1基(4基ともARGB)、ボタン1つでライティング効果を切り替え
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ファンは標準でフロントに3基、リアに1基搭載し、4基とも各社マザーボードのARGBコントロールに対応しています。また、ボタン一つでライティング効果を切り替えられる「Insta-Light Loop機能」も搭載しているので、多彩な演出が可能となっています。
サイドとフロントの半分には、強化ガラスを採用。それでも、フロントパネルの両サイドにメッシュ、上下と中央のスリットによって通気性は確保できる造りになっています。トップにはマグネットフィルターを搭載し、ホコリの侵入を防ぎます。
| ▼対応マザーボード:ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:170㎜まで▼グラフィックボード長:340㎜まで▼ATX電源ユニット長:250㎜まで▼外形寸法:H430×W215×D480㎜ |
NZXT H7 Flow RGB v2
標準ファンはフロント3基(ARGB)、電源ユニットの垂直配置でボトムファンのスペースを確保
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フロントには、3基の120㎜ファンが一体になった「F360 RGB Coreシングルフレームファンユニット」を搭載。もちろん、各社マザーボードのARGBコントロール対応なので、好みの発光を楽しむことができます。フロントとトップはメッシュにすることでエアフローを向上。さらに、フロントには最大420㎜、トップに最大360㎜の水冷ラジエーターを搭載できるので、効果の高い冷却に適した設計と言えます。
デュアルチャンバー構造ではありませんが、電源ユニットが垂直配置になっているのが面白いです。これにより、ボトムファン(120㎜×3)のスペースを確保して、GPUの直接冷却を実現しています。外観的には、強化ガラスサイドパネルが採用されていて、NZXTらしいシックな落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
| ▼対応マザーボード:E-ATX(277㎜まで)、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:185㎜まで▼グラフィックボード長:410㎜まで▼ATX電源ユニット長:200㎜まで▼外形寸法:H544×W244×D468㎜ |
ZALMAN i3 NEO V2
標準ファンはフロント3基・リア1基(4基ともRGB)、サイドパネルはヒンジ付きで開閉が容易、コスパが優秀
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ファンは標準でフロントに3基、リアに1基搭載し、いずれもRGBに対応しています。フロントとトップは、エアフローを重視したメッシュ加工のパネルを採用しています。
サイドパネルは強化ガラス製で、ヒンジと取っ手を採用することで、簡単に開閉が可能となっています。内部へのアクセスがしやすく、パーツ交換などがやりやすそう。そして、コスパが良いですね。
| ▼対応マザーボード:ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×1▼CPUクーラー高:160㎜まで▼グラフィックボード長:400㎜まで▼ATX電源ユニット長:210㎜まで▼外形寸法:H484×W219×D476㎜ |
Antec AX85 ARGB
標準ファンはフロント3基(ARGB)・リア1基、電源ユニットカバーにもファン搭載可能
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冷却力を追求する独自プラットフォーム「FLUX」(Flow LUXury)に基づいたという製品です。ファンは標準でフロントに3基(ARGB)、リアに1基です。オプションで、電源ユニットカバーにも1基搭載することができます。電源ユニットカバーのファンは逆回転になっていて、上部のグラフィックボードをダイレクトに冷却します。
水冷ラジエーターは、フロントに最大で360㎜の大型サイズに、トップは240㎜に対応し、水冷システムを強力なものにしてくれます。
| ▼対応マザーボード:ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:160㎜まで▼グラフィックボード長:370㎜まで(フロントファン搭載時は340㎜まで)▼ATX電源ユニット長:370㎜まで(3.5インチベイにHDD搭載時は200㎜まで)▼外形寸法:H485×W270×D445㎜ |
ASUS TUF GAMING GT302 ARGB
標準ファンはフロント3基・リア1基(4基ともARGB)、スクエアタイプのメッシュパネルを採用、サイドパネルは左右交換が可能、取り外しできるトップパネル
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標準でフロントにARGB対応の140㎜ファンを3基、リアにも同様のファンを1基搭載。各社マザーボードの対応システムによって、発光のコントロールが可能です。また、フロントとトップ、リアがスクエアタイプのメッシュパネルになっていて、エアフロー効率を最大化するように設計されています。
サイドパネルがとてもユニークで、強化ガラス/メッシュパネルを左右交換が可能となっています。トップパネルは取り外しできるようになっているので、ファンやラジエーターの設置、配線などの作業がやりやすくなるでしょう。
| ▼対応マザーボード:EATX (12インチ×10.9インチ)、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:165㎜まで▼グラフィックボード長:407㎜まで▼ATX電源ユニット長:220㎜まで▼外形寸法:H520×W235×D485 ㎜ |
Cooler Master MasterBox 600
標準ファンはフロント3基・リア1基(4基ともARGB)、420㎜と360㎜の大型水冷ラジエーターを2基搭載可能、シンプルな外観
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ファンは標準でフロントに3基とリアに1基、各社マザーボードのARGBコントロールに対応したものをしています。フロントの大型メッシュパネルによってケース内部へのエアフローを高めつつ、シンプルな外観となっています。
水冷ラジエーターは、フロントに420㎜、トップに360㎜という大型のものを搭載できるので、水冷システムでの冷却効果もかなり強力にすることができますね。
| ▼対応マザーボード: E-ATX(最大305×277㎜、ケーブルマネジメントに一部制約あり)、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5:×2(2.5インチSSDは4基搭載可能)▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:170㎜まで▼グラフィックボード長:410㎜まで(フロントラジエーター搭載時は360㎜まで)▼ATX電源ユニット長:210㎜まで(HDDケージ搭載時は170㎜まで)▼外形寸法:H481×W230×D474㎜ |
Thermaltake S200 TG ARGB Plus
標準ファンはフロント3基(ARGB)、フロントの上下が曲線デザイン、コスパが優秀
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ファンは標準でフロントに3基搭載し、各社マザーボードのARGBコントロールに対応しています。また、フロントパネルの上下が美しい曲線のデザインとなっています。トップとボトムには、ホコリが内部に侵入することを防ぐダストフィルターが装備されています。そして、この仕様のPCケースとしては、なかなかコスパが優秀ですね。
紹介しているのはブラックで、他のカラーバリエーションとしてホワイト(Snow Edition)もあります。
| ▼対応マザーボード:ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:3.5インチ×2/2.5インチ×3▼CPUクーラー高:166㎜まで▼グラフィックボード長:330㎜まで(前面ラジエーター搭載時は300㎜まで)▼ATX電源ユニット長:190㎜まで▼外形寸法:H460×W210×D395.3㎜ |
CORSAIR iCUE 4000D RGB AIRFLOW
標準ファンはフロント3基(ARGB)、グラフィックボードの垂直配置に対応
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ファンは標準でフロントに3基搭載し、対応する各社マザーボードによってライトアップをカスタマイズすることができます。そして、フロントとトップにはメッシュパネルを採用し、内側には着脱可能なフィルターを備えているので、ほこり対策も万全です。
電源ユニットカバー内にある3.5インチベイは取り外しが可能で、エアフローを稼いだり、電源ユニットのクリアランスを確保したりなど、柔軟なシステムビルドを実現します。
| ▼対応マザーボード:E-ATX、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:170㎜まで▼グラフィックボード長:360㎜まで▼ATX電源ユニット長:180㎜まで▼外形寸法:H466×W230×D453㎜ |
MSI MPG VELOX 100P AIRFLOW
標準ファンはフロント3基・リア1基(リアのみARGB)、サイドにもファンを2基搭載可能、360㎜の水冷ラジエーターを2基、グラボの垂直搭載に対応
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ファンは標準でフロントに3基、リアに1基搭載。リアのみARGB LED搭載で、各社マザーボードのコントローラーで発光をカスタマイズできます。そして、サイドにも140/120㎜ファンを2基追加が可能。また、水冷ラジエーターは360㎜サイズの大型のものを、フロントとトップに計2基搭載できるなど、冷却システムの拡張性はかなり高くなっています。
それから、グラフィックボードの垂直搭載にも対応。サイドの強化ガラスパネルはヒンジ構造で開閉がとっても簡単で、メンテナンスが捗りそうです。外観はレーシングカーにインスパイアされたというデザインで、なかなか個性的ですね。
| ▼対応マザーボード:E-ATX、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5インチベイ:×2▼2.5インチベイ:×2▼CPUクーラー高:175㎜まで▼グラフィックボード長:380㎜まで▼ATX電源ユニット長:220㎜まで(HDDケージ非装着時)▼外形寸法:H471×W231×D479㎜ |
RAIJINTEK PONOS MS4
標準ファンはフロント3基・リア1基(4基ともARGB)、リセットボタンをLEDモードの変更ボタンとして使用可能
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ファンは標準でフロントに3基、リアに1基搭載し、4基とも各社マザーボードのARGBコントロールに対応しています。また、リセットボタンをマザーボードに繋がない場合は、LEDモードの変更ボタンとして使用できます。
ケースのトップとボトムにはそれぞれ磁気ダストフィルターが装備されているので、メンテナンス性も高くなっています。
| ▼対応マザーボード:EEB、E-ATX、ATX、Micro-ATX、Mini-ITX▼5.25インチベイ:-▼3.5/2.5インチベイ:×3▼2.5インチベイ:×4▼CPUクーラー高:165㎜まで▼グラフィックボード長:390㎜まで▼ATX電源ユニット長:記載なし▼外形寸法:H485×W210×D442㎜ |
おわりに
今回は、エアフロー強化型のPCケース(ミドルタワー)のおすすめを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
エアフローが強化されると、より強力なパーツを搭載することができるようになります。そうすれば、PC作業やゲームが今までよりも快適にできるようになることでしょう。



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