SHOEIのフルフェイスヘルメット、X-Fifteen ESCALATE TC-1(RED/BLACK)を納ヘルしました。
購入時にSHOEI Personal Fitting Systemで筆者のアタマの形に合った内装をつくってもらったので、そのことについて書いてみたいと思います(Lサイズが適正と言われたのにも関わらず、Mサイズを購入したライダーの末路!?)。
また、キジマ ヘルメットワンタチクリップと、インカム「LEXIN LX-B4FM」を取り付けたので、その手順なども紹介したいと思います。
ちなみに、ミラーシールドは山城のCWR-F2 メロースモーク/ブルーです。
[山城] バイク用 ヘルメットミラーシールド EXTRAシールド(エキストラシールド) ショウエイ CWR-F2 メロースモーク/ブルー 【適合:X-15/Z-8】 EX124400
10,560円(税込)
出典:www.amazon.co.jp
目次
SHOEI Personal Fitting Systemで内装をカスタマイズ
そもそも「SHOEI Personal Fitting System」とは?
出典:www.shoei.com
SHOEI Personal Fitting Systemとは、個々のライダーのアタマの各部を専用計測器を使って詳細に測って、最適なヘルメットサイズを導き出し、さらに専用パッドを内装に貼り付けるなどして、その人のアタマにヘルメットをジャストフィットさせてくれるサービスです。
これをX-Fifteen購入時にしてもらって、施工料金は3,300円でした。
適正はLサイズと言われたが、実際に購入したのはMサイズ
SHOEI Personal Fitting Systemでアタマを計測してもらったとき、担当してくれた店員さんに
「適正はLサイズですね」
と言われました。
なのですが、ヘルメットが大きく見えるのに抵抗があって、筆者は
「Mサイズでは、小さいですか?」
と尋ねました。
というのも、以前、SHOEI GT-Air II REDUX(上の画像)のLサイズを使っていて、それが(色が白ということもあって)すごい大きく見えてしまい、「バランスがなんか変だな…」と思ったことがあったからです(下の画像を参照)。
すると店員さんには
「Mサイズだと、アタマが痛くなりますよ」
と言われました。
「ですよね~。でも、ヘルメットが大きく見えるのが嫌なんですよ…」
と、筆者がしばらく悩んでいると、店員さんは
「これは個人的な意見ですが、もしLサイズを買うと、今後ずっと『やっぱりMサイズにしておけばよかった』と後悔することになると思いますよ」
と言ってくれました。
「やっぱり! 自分もそう思います!」
ということで、Mサイズを購入することに決定。店頭に在庫がなかったので、取り寄せてもらうことになりました。
そして後日、改めてアタマを計測してもらって、Mサイズで内装をつくってもらいました。
その時の内装調整明細書がこちらです。
そうして出来上がった内装がこちらです。
前後はSとMの間くらいということで、前にハードを1枚、後ろにもハードを1枚貼り付けてもらいました。
左右は、本来の適正はLサイズなのですが、無理を言ってMサイズにしてもらったので、元の内装を左右1枚ずつ剥がしてもらっています。これでも少しキツイくらいだそうです。
頭頂部には、ハードを3枚貼り付けもらっています。これで、アタマ全体でヘルメットを支える感じになるそうです(もし、頭頂部を調整しなかったら、アタマの左右のみにヘルメットの重みがかかって、良くないそうです)。
そして会計を済ませた帰り際、店員さんには
「Mサイズはキツイと思うので、1時間ごとに必ず休憩をとって、ヘルメットを脱いでください。そうしないと、アタマが痛くなるので」
と念を押されました。
本来LサイズのライダーがMサイズを使用してみた感想
正直に言います。いくらパーソナルフィッティングをしてもらったからといっても、やはりMサイズだとキツイです。店員さんの言ったとおりでした。
なので、購入してからは毎日、部屋の中で30分~1時間くらいX-Fifteenを被って内装の慣らしをしました。ときどきは、X-Fifteenを被ったまま両手でつかんでグリグリ動かして、早く内装がアタマの形に凹んでくれるようにしました。
そうして4、5日すると、少しずつ馴染んできて、今ではキツイとほとんど感じなくなりました。
ただ、連続で1時間以上はまだ被っていないので、長距離ツーリングの場合は分かりません。それでも、適度に休憩をとれば大丈夫ではないかと思っています。
キジマ ヘルメットワンタチクリップの取り付け
X-FifteenはDリング式あご紐
X-Fifteenのあご紐はDリング式です。安全性から言えば、これが最も良いと言われています。
しかし、Dリングだと、締めるのはもちろん、外すのにもそれなりに手間がかかります。特に、長時間のツーリングの後ですぐにヘルメットを脱ぎたいときに時間がかかると、ストレスを感じてしまいます。
また、Dリングを外してヘルメットを脱いだ後に、ヘルメットを手で持つためには、再度あご紐をDリングに通す必要があります。筆者的には、この作業が最も面倒に感じました。しかも、このときにヘルメットを落下させてしまう心配もあります。
キジマ ヘルメットワンタチクリップを購入
そこで購入したのが、「キジマ (kijima) バイク バイクパーツ ヘルメットワンタチクリップ スチール L(27㎜幅まで対応) 401-203」です。これを取り付ければ、あご紐の取付け/取外しをワンタッチで行うことができるようになります。
X-Fifteenのあご紐の幅は25㎜なので、Lサイズ(27㎜幅まで対応)にしました。
オス側の取り付け作業
これは事前に他のユーザーのレビューで分かっていたのですが、あご紐の先に付いているエンドホックが引っかかって通りません。
そのため、中央の金具をドライバーでこじって広げました。
こうすれば、あご紐が通ります。
あご紐を折り返して再度通します。
金具は、ラジオペンチで戻しました。
あご紐の余った部分は100均のヘアゴムで留めました。
メス側の取り付け作業
メス側には表裏(切込みがある面と、そうでない面)があります。切込みのある面をあご側にすべきか、外側にすべきか…。
パッケージの裏面にある図では、切込みのある面が外側になっていました。また、そうした方が締めやすい感じがしたので、そうしました。
切れ目があるところから、Dリングが付いているベルトに少しずつ滑り込ませています。
装着できました。
実際に使ってみた感想
良かった点
あご紐をワンタッチで取付け/取外しできるので、手軽にヘルメットを被ることができるようになりました。
また、ヘルメットを脱いだ後にもワンタッチで取り付けられて、ヘルメットをすぐに手で持ったり、腕に掛けたりできるようになりました。そして、Dリングのときのようなヘルメットを落下させてしまう心配が減りました。
これはかなり役立ちます。
注意点も
取り付けるときに、金具が斜めになると上手くはまらないので、真っ直ぐに刺す必要があります。少しコツが必要ですが、すぐに慣れると思います。
金具がハマるときの「カチッ」という感触はありますが、少し弱いので、しっかりとハマっているか確認をした方がよいです。
あご紐の隙間は、一般的には「指1~2本」と言われていますが、これだと下を向いたときにワンタチクリップが喉元に当たって苦しいです。なので、少し緩めにするとよいと思います。
インカム LEXIN LX-B4FMの取り付け
所有しているのは旧モデル
インカムは「LEXIN LX-B4FM」なのですが、筆者が所有しているのは少し前に購入した旧モデル。そのため、現行品とは仕様が少し異なります。旧モデルでは、取付ベースはクリップ形状で、イヤホン・マイクの接続端子は3.5㎜ジャックとなっています。
※LEXIN LX-B4FMと互換性あり。
スピーカー・マイクの取り付け
まずは、右スピーカーから。ヘルメット内のスピーカーホールに面ファスナーを両面テープで貼り付けて、そこにスピーカーを貼り付けます。
同様にして、左スピーカーも貼り付けます。
続いて、マイク。X-Fifteenの口元部分には、ハイドレーションシステムを取り付けるための溝があるため、そこから少しずらしてマイクを貼り付けました。
配線を内装の隙間に収めて、スピーカー・マイクの取り付けができました。
ベースと本体の取り付け
クリップ状のベースを広げて、ヘルメットの帽体と内装の隙間にはめ込みます。最初からあまり奥まで入れてしまうと内側のレバーが取り外せないので、浅く入れます。
浅く入れた状態で内側のレバーを取り外して、外側のレバーを広げながら奥まで入れていきます。
外側のレバーを外して、ベースの取り付けができました。
ベースにインカム本体をはめこんで、スピーカー・マイクのケーブルを接続すれば、すべて完了です。
おまけ LEXIN LX-B4FMのカラーについて
出典:www.amazon.co.jp
既にお気づきかもしれませんが、LEXIN LX-B4FMは本来、外装に付いているパーツはブルーです。
これが筆者はあまり好みではなかったので、
黒に塗装しています。
塗装する際には、外装パーツを取り外しました。手順は次のとおり。
裏側には、ネジが4本あります。
このネジを外すと、簡単に開きます。
防水ゴムを外して、外装パーツがはめ込まれている突起をクリップなどで押せば、外れます。
この状態で黒に塗装し、逆の手順で元に戻しました。
おわりに
X-Fifteenを購入する際に心配していたヘルメットワンタチクリップとインカムLEXIN LX-B4FMの取り付けは、大きな問題もなく、無事に完了することができました。この記事が、同様の心配をしている人たちの少しでも参考になれば嬉しいです。
最後に、X-Fifteenを被って試走した動画で締めたいと思います。