



マリンスポーツや自転車競技、スカイダイビングなどで体験者が自ら手軽に撮影できるアクションカメラ(アクションカム)。これを使って、自分目線からの景色やプレイ中の自分の姿の映像を思い出として残したり、ネットにアップして皆と共有してみたいアスリートも多いのではないでしょうか、
というわけで今回は、アクションカメラを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを説明したうえで、市販されている製品の中からおすすめをピックアップして紹介したいと思います。参考にしてくださいね。
アクションカメラの選び方
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それでは早速、アクションカメラを選ぶ際のポイントを以下に見ていきましょう。
液晶モニタの大きさは、多くの製品で2.0インチ、中には1.5インチの製品も
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アクションカメラに搭載されている液晶モニタは、多くの製品で2.0インチとなっていますが、中には1.5インチの製品もあります。
本体で動画を見たい場合は、より大きい2.0インチ方が見やすですね。そうでないなら、1.5インチの製品の方がコストを抑えられて良いでしょう。
スタンダードな画質はフルHD & 30fps、より高画質な4Kやハイスピード撮影に対応した製品も
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現在市販されているアクションカメラであれば通常、解像度はフルHD(1080p、1920×1080)で、フレームレートは30fps(1秒間に30コマ)に対応しています。普通に鑑賞する分には、これくらいの画質があれば大丈夫でしょう。
そして製品の中には、より高解像度のWQHD(1440p、2560×1440)、2.7K(2704×1520)、4K(3840×2160)や、フレームレートが60fpsや240fpsといったハイスピード撮影(スロー再生)に対応したものもあります。なので、たとえば撮影した動画を4K対応の大画面テレビで鑑賞したり、素早い動作を滑らかに再生したい場合は、こうした製品が適しています。
なお、製品スペックにある「12MP(1200万画素)」や「20MP(2000万画素)」といった表記は、静止画の画素数になります。
上記のように、フレームレートは30fpsでも、普通の鑑賞では問題はありません。しかし、激しいスポーツをするなど比較的動きの速い状態で撮影する場合は、フレームレートを60fps以上に設定すると、より滑らかな映像を撮ることができます。
フレームレートを上げると、解像度は上げられない!?
詳細は製品によっても異なりますが、フレームレートを60fps以上にする場合、「解像度はフルHDまで」、「解像度をHD(720p、1280×720)に落とす必要あり」といった仕様となっているものもあります(高フレームレートかつ高解像度では、ファイル容量が大きくなり過ぎてしまいますしね)。
外部マイクが付属したモデルで、より高音質に
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アクションカメラは通常、本体に音声録画用のマイクが内蔵されています。ただし、内蔵マイクでは、音質に限界があるのが事実。
そのため、一部の上位モデルには外部マイクが付属してより高音質で録画できるものもあります。音にもこだわりたいユーザーは、そうしたものを選ぶと良いでしょう。
ただし、基本的に外部マイクの接続は、防水ハウジングを外した状態にする必要があります(防水ハウジングに穴を開けるなどの加工をすれば可能ですが、あくまでユーザーの自己責任になります)。なので、外部マイクを使用しての高音質録画は、防水機能が必要ない場合に限られる、という点には注意しましょう。
Wi-Fi機能搭載なら、スマホと連携が可能
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アクションカメラの中には、Wi-Fi機能が搭載されているものがあります。こうした製品なら、Wi-Fiでスマホと接続し、インストールしたアプリからカメラを操作したり、撮影した動画や写真を鑑賞したりすることが可能に。
ですので、たとえばスマホの大きな画面で写真や動画を見たり、少し離れた所からスマホで操作したい場合は、Wi-Fiを搭載した製品にしましょう。
白とびや黒つぶれを防ぐ「HDR」対応の製品で、よりキレイに撮影
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人間の目と違い、カメラのレンズは逆光や明暗差が大きいシーンは苦手で、撮影した映像・画像が白とびや黒つぶれしてしまうことがあります。これを防止する機能が、HDR(ハイダイナミックレンジ)です(※「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」と表記することもあり)。
アクションカメラにもこのHDRに対応した製品があるので、白とびや黒つぶれをなくしてよりキレイに撮影したい場合は、こうした製品にすると良いですね。
バッテリーの持続時間、付属数を確認
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バッテリーが持続して撮影できる時間は、製品によって90分や120分などと違っています。また、バッテリーが複数付属するものもあります。ですので、より長い時間、撮影したい場合は、バッテリー持続時間が長くて、付属バッテリーの多い製品を選びましょう。
対応するmicroSDカードの最大容量を確認
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ほとんどのアクションカメラで採用されている記録メディアは、microSDカード。これは基本的に付属しておらず、別途入手する必要があります。microSDカードを購入する際には、アクションカメラが対応する最大容量(32GB、64GBなど)をチェックしましょう。
なお、製品のスペックにある「microSDHC」や「microSDXC」という表記は、以下のような容量の違いを示しています。
ただし、仕様上はmicroSDXCに対応していても、製品によっては、たとえば64GBまでしか動作確認が取れていないものもあるので、この点は要チェックです。
以下の機能は、最近のほとんどの製品で対応しています。
アクションカメラ おすすめランキング
それではここから、アクションカメラのおすすめ製品を、ランキング形式で発表していきたいと思います。
第1位:APEMAN A66S
3,980円(税込)
スタンダードな性能で、価格を抑えた製品
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最大解像度がフルHDで、その場合のフレーレートが30fpsという、スタンダードな画質の製品。フレームレートを60fpsに設定することもできますが、この場合は解像度をHDに落とす必要があります。また、外部マイクには対応しておらず、Wi-Fi機能はありません。
こうしたスタンダードな(あまり高くない)性能ですが、その分価格が抑えられているので、気軽に試してみたいユーザーに適しているでしょう。
なお、多くのアクションカメラは、バッテリーを外した際に日時設定がクリアされてしまうのですが(再設定がけっこう面倒…)、この製品はクリアされずに残ります。その間、時計が停止しているので多少は遅れるようですが、それでもクリアされないのは便利ではないでしょうか。
第2位:Crosstour CT8500
5,980円(税込)
4K対応 & 外部マイク付属、バッテリーが2つ付属、コスパは優秀
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高画質の4K解像度に対応し、外部マイクが付属した製品。従来の製品は内蔵マイクのみが一般的で、これでは音質に満足できないユーザーが少なくなかったのですが、外部マイクが付属するこの製品ならより良い音質で録画できて、不満が解消されるのではないでしょうか。
また、バッテリーが2つ付属しているのも嬉しいですね。それでも価格は高すぎないので、かなりコスパが優秀な製品と言えます。
第3位:APEMAN A79
5,980円(税込)
4K対応 & 外部マイク付属、120fpsでのハイスピード撮影に対応、バッテリーが2つ付属
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前出の「APEMAN A66S」の上位モデルで、最大解像度は4K、フレーレートがフルHDで60fpsに対応と、画質の性能がアップしています。解像度をHDに落とせば、フレームレート最大120fpsでのハイスピード撮影が可能なので、スロー再生も楽しめます。
また、外部マイクが付属していることも注目すべきポイント。これなら、画質と音質のどちらにおいても不満を抱くことは少ないでしょう。
バッテリーは2つ付属しているので、長時間の撮影時に便利ですね。
第4位:GoPro HERO9 Black
高画質5Kに対応、自撮り用に使えるフロントモニタ、進化した手ブレ補正機能「HyperSmooth3.0」を搭載
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GoProの最新フラッグシップモデルで、5K撮影に対応し、フレームレートはフルHDで最大240fps、4Kでも最大60fpsという高画質を誇ります。
後述する「GoPro HERO8 Black」からさらなる進化を遂げていて、たとえば、ライブプレビューが可能なカラーのフロントモニタや、進化した手ブレ補正機能「HyperSmooth3.0」などを搭載しています。その他にも、ナイトフォト(夜間写真)、RAW形式の写真撮影、GPS機能、Bluetooth(カメラのスリープ解除)、ハウジングなしで10m防水など、機能は豊富。
価格は安くはないですが、こうした高性能を有しているので、手に入れて後悔しない製品だと言えるでしょう。
なお、別売りのメディア モジュラー(下の写真)を装着すれば、外部マイクや外付けライト、LCDスクリーンにも対応できるようになります。また、Maxレンズモジュラーを装着すると、155度の超広角レンズにすることができます。
HERO9 メディアモジュラー
出典:gopro.com
HERO9 Black Max レンズモジュラー
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ちなみに、以前のモデル用に発売された以下の外部マイク用アダプターも、GoPro HERO9 Blackに使用が可能です。
GoPro プロ3.5mmマイクアダプター AAMIC-001 ウェアラブルカメラ
6,550円(税込)
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第5位:GoPro HERO8 Black
前モデルながらも、4K・60fpsやフルHD・240fpsなどのハイスピード撮影が可能、手ブレ補正機能「HyperSmooth2.0」を搭載
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GoProの一つ前のフラッグシップモデルですが、4K撮影への対応、フレームレートはフルHDで最大240fps、4Kで最大60fpsなど、画質的には十分な性能を有しています。
また、手ブレ補正機能であるビデオ安定化(HyperSmooth2.0)も搭載しているので、ブレにも強いですね。その他、ナイトフォト(夜間写真)、RAW形式の写真撮影などにも対応しています。
一つ前のモデルということで、多少価格が低くなっているため、狙い目の製品と言えるのではないでしょうか。
また、別売りのメディア モジュラー(下の写真)を装着すれば、外部マイクや外付けライト、LCDスクリーンにも対応できるようになります。
ちなみに、以前のモデル用に発売された以下の外部マイク用アダプターも、GoPro HERO8 Blackに使用が可能です。
GoPro プロ3.5mmマイクアダプター AAMIC-001 ウェアラブルカメラ
6,550円(税込)
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第6位:MUSON Pro3
7,099円(税込)
4K対応 & 外部マイク付属、自撮り棒付き、長持ち1200mAhバッテリーが2つと充電器が付属
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解像度は4Kに対応し、HDではフレームレート最大120fpsでのハイスピード撮影が可能です。付属の外部マイクを使用すれば、音質においても不満を抱くことは少ないでしょう。17cm~63.5cmまで伸縮可能な自撮り棒も付いているので、セルフポートレートを撮る際に便利ですね。
付属バッテリーは、容量が1200mAhと大きめのものが2つ。充電器が付属しているのもポイントで(意外に、充電器が付属している製品は少ない)、本体にセットしたバッテリーを充電しつつ、もう1つのバッテリーも充電器で充電できるので効率的ですよね。
第7位:Crosstour CT9500
9,980円(税込)
4Kで50fpsに対応、1350mAhバッテリーが2つ付属、充電器もセット
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前出の「Crosstour CT8500」の上位モデル。性能的に異なるのは、4Kで50fpsへの対応、付属バッテリーが1350mAhの大容量(2つ付属)、充電器がセットになっていることなどです。
その分、価格は高くなりますが、動きのあるモノをスムーズな映像に収めたいなら、4Kで50fpsに対応しているこの製品は魅力的なのではないでしょうか。
【プラスα】おすすめmicroSDカード
Samsung ドライブレコーダー向け microSDカード
32GB Samsung ドライブレコーダー向け microSDカード MB-MJ32GA/EC
1,495円(税込)
64GB Samsung ドライブレコーダー向け microSDカード MB-MJ64GA/EC
2,990円(税込)
128GB Samsung ドライブレコーダー向け microSDカード MB-MJ128GA/EC
5,960円(税込)
高耐久設計、繰り返し書き込みをする用途に適したmicroSD
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データの受け渡しや写真の保存とは違い、アクションカメラでの録画においてはmicroSDカードに繰り返しデータを書き込むことになります。なので、microSDカードには耐久性が求められることに。
そこでオススメなのが、「17,520時間の高耐久設計」(26Mbpsで録画されたフルHDの場合)を謳う、この製品というわけです。日数に換算すると「730日」。なので、この製品なら「microSDカードは大丈夫かな…?」という心配をせずに、撮影に集中できて良いのではないでしょうか。
おわりに
今回は、アクションカメラのおすすめを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
アクションカメラを使うと、それまでは撮れなかった映像を撮影することができて、スポーツなどの楽しみ方の幅が広がります。ただし、面白い映像を撮ろうと無理をしてケガをしないよう、くれぐれも注意してくださいね。