アクションカメラの価格はピンキリですが、「手頃な価格のものは、性能的に大丈夫?」と考えてしまいますよね。それでも、スペックをしっかり確認すれば、ちゃんとした製品を見つけることができますよ。
というわけで今回は、アクションカメラの選び方を説明したうえで、2万円以下のコスパ最強アクションカメラのおすすめを紹介したいと思います。
2万円以下 アクションカメラの選び方
それでは早速、2万円以下のアクションカメラを選ぶ際のポイントを以下に見ていきましょう。
液晶モニターの大きさは基本的に2.0インチ以上、タッチパネル対応やデュアルモニターの製品も
出典:www.amazon.co.jp
現在販売されているアクションカメラに搭載されている液晶モニターの大きさは、2.0インチがスタンダードとなっています。なので、これが基準になりますね。
そして、液晶モニターがタッチパネルになっているモデルや、フロントとリアにそれぞれモニターがあるデュアルモニターのモデルもあるので、この点も選ぶポイントになります。
スタンダードな画質は1080P & 30fps、より高画質な4Kやハイスピード撮影に対応した製品も
出典:www.amazon.co.jp
現在市販されているアクションカメラは基本として、解像度が1080p(フルHD、1920×1080)、フレームレートが30fps(1秒間に30コマ)に対応しています。普通に鑑賞する分には、これくらいの画質があれば大丈夫でしょう。
そして製品の中には、より高解像度の4K(3840×2160)や、フレームレートが60fpsや240fpsといったハイスピード撮影(スロー再生)に対応したものもあります。なので、たとえば撮影した動画を4K対応の大画面テレビで鑑賞したり、素早い動作を滑らかに再生したい場合は、こうした製品が適しています。
なお、製品スペックにある「12MP(1200万画素)」や「20MP(2000万画素)」といった表記は、静止画の画素数になります。
上記のように、フレームレートは30fpsでも、普通の鑑賞では問題はありません。しかし、激しいスポーツをするなど比較的動きの速い状態で撮影する場合は、フレームレートを60fps以上に設定すると、より滑らかな映像を撮ることができます。
フレームレートを上げると、解像度は上げられない!?
詳細は製品によっても異なりますが、フレームレートを60fps以上にする場合、「解像度は1080pまで」、「解像度を720p(HD、1280×720)に落とす必要あり」といった仕様となっているものもあります(高フレームレートかつ高解像度では、ファイル容量が大きくなり過ぎてしまいますしね)。
外部マイクが付属したモデルで、より高音質に
出典:www.amazon.co.jp
アクションカメラは通常、本体に音声録画用のマイクが内蔵されています。ただし、内蔵マイクでは、音質に限界があるのが事実。そのため、一部のモデルには外部マイクが付属してより高音質で録画できるものもあります。音にもこだわりたいユーザーは、そうしたものを選ぶと良いでしょう。
ただし、基本的に外部マイクの接続は、防水ハウジングを外した状態にする必要があります(防水ハウジングに穴を開けるなどの加工をすれば可能ですが、あくまでユーザーの自己責任)。なので、外部マイクを使用しての高音質録画は、防水機能が必要ない場合に限られる、という点には注意しましょう。
付属するバッテリーの容量と数、充電器の有無を確認
出典:www.amazon.co.jp
多くのアクションカメラに付属しているバッテリーの容量は、1050mAhとなっています。ただし、中には1350mAhと、少し大きめの容量のものが付属している製品もあるので、ここは要チェックですね。また、バッテリーが複数付属するものもあります。なので、より長時間の撮影したい場合は、バッテリー容量が大きくて、付属するバッテリー数の多い製品を選びましょう。
それと、バッテリーへの充電は基本的に、アクションカメラにバッテリーを装着して行うのですが、別に充電器が付属している製品もあります。別に充電器があれば、アクションカメラ本体と充電器で同時に充電ができるので、バッテリーが複数付属している製品の場合は、充電器があった方が早く充電することができますよ。
対応するmicroSDカードの最大容量を確認
出典:www.amazon.co.jp
ほとんどのアクションカメラで採用されている記録メディアは、microSDカード。これは基本的に付属しておらず、別途入手する必要があります。microSDカードを購入する際には、アクションカメラが対応する最大容量(32GB、64GBなど)をチェックしましょう。
なお、製品のスペックにある「microSDHC」や「microSDXC」という表記は、以下のような容量の違いを示しています。
ただし、仕様上はmicroSDXCに対応していても、製品によっては、たとえば64GBまでしか動作確認が取れていないものもあるので、この点は要チェックです。
以下の機能は、最近のほとんどの製品で対応しています。
2万円以下 アクションカメラ おすすめ
それではここから、2万円以下のアクションカメラのおすすめ製品を紹介していきたいと思います。
AKASO EK7000
4K対応、バッテリーが2つと充電器が付属、スペックはそれなりで低価格
出典:www.amazon.co.jp
高画質の4K解像度に対応し、バッテリーが2つと充電器が付属した製品。充電器があると、2つのバッテリーの充電に便利ですね。
その他のスペックには、特筆すべきもののない、いたってシンプルで標準的な仕様となっています。その分、価格が抑えられているので、お試しで使ってみるのも良いかもしれません。
AKASO 4K-EK7000 PRO
タッチパネル液晶、4K対応、バッテリーが2つと充電器が付属
出典:www.amazon.co.jp
前出の「AKASO EK7000」の上位モデルで、背面の液晶はタッチパネル式となっています。これ以外には目立って異なる点はないようなので、タッチパネル式が欲しいかどうかが選択のポイントになりますね。
そして、「AKASO EK7000」と同様、1050mAhのバッテリーが2つと充電器が付属しています。
AKASO Brave 4 Pro
デュアルモニターを搭載、タッチパネル液晶、4K対応、フレームレートは最大240fps、5倍ズーム機能を搭載、1350mAhのバッテリーが2つと充電器が付属
出典:www.amazon.co.jp
デュアルモニターを搭載し、背面液晶はタッチパネル式の製品。そして、フレームレートは最大240fpsとなっていて(720pの場合)、スロー撮影能力も優れていますし、5倍ズーム機能も搭載しています。バッテリーは、1350mAhという容量大きめのものが2つ付属し、充電器も付属しています。
それから、外部マイクには対応していますが、付属はしていません。また、接続できるのはmicroUSBプラグのマイクになるので、充電しながらの外部マイクの使用は不可になります。
これより少し性能を落としたモデルもあります。こちらは、フロントがモノクロ液晶(表示されるのは録画時間やバッテリー残量などのみ)、バッテリーが1050mAhとなっています。
アクションカメラ AKASO Brave4-4Kウェアラブルカメラ 2000万画素 EIS手ブレ補正 5倍ズーム WiFi搭載 外部マイク対応 水中カメラ 30M防水 リモコン付き 広角レンズ HDMI出力 1050mAh*2 アクションカム 小型 スポーツ/動画撮影用/バイク/車などに取り付け可能
11,499円(税込)
出典:www.amazon.co.jp
MUSON Ultra1
IPX8の防水性能で最大10mの水深の撮影が可能、4K・60fpsに対応、フレームレートは最大240fps、1350mAhのバッテリーが2つと充電器が付属
出典:www.amazon.co.jp
最高レベルの防水性能であるIPX8(連続的に水中に置いても有害な影響がない)に対応し、防水ケースなしでも最大10mの水深で撮影できるという製品。もちろん、防水ケースも付属していて、これを使用すると最大40mの深度で使用可能となります。画質的には4K・60fpsに対応し、最大フレームレートは240fps(720pの場合)と、スロー撮影の性能も高いです。
バッテリーは、1350mAhという容量大きめのものが2つ付属し、充電器も付属しています。ただし、防水性能を優先したためか、外部マイクは非対応(外部マイク用の端子はなし)となっています。
Surfola SF530
デュアルモニターを搭載、背面はタッチパネル液晶、4K・60fps対応、フレームレートは最大240fps、ワイヤレスマイク付属、バッテリーが2つと充電器が付属、8倍ズーム機能を搭載
出典:www.amazon.co.jp
デュアルモニターを搭載し、背面はタッチパネル液晶を採用した製品です。画質的には、4K解像度に対応し、さらに60fpsにも対応。フレームレートも最大240fps(720pの場合)と、基本スペックが高いです。
そして、ワイヤレスマイクが付属しているのが特徴的です。このワイヤレスマイクは、内臓マイクや外部マイクと比較して200%の音量アップを実現し、さらに風切り音や周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能も搭載しています。ワイヤレスの距離は10m以上で、フル充電時に約8時間の使用が可能となります。もちろん、内蔵マイクやオプションの有線マイクも使用することができます。
それから、バッテリーが2つと充電器が付属、8倍ズーム機能を搭載など、なかなか優秀な製品ではないでしょうか。
Surfola SF230
4K対応、外部マイク付属、バッテリーが2つ付属、コスパは優秀
出典:www.amazon.co.jp
前出の「Surfola SF530」の下位モデル。高画質の4K解像度に対応し、外部マイクが付属している点は同じですが、最大フレームレートが4Kで30fpsなどと少し劣ります。
そして、バッテリー充電器は付属していません。なので、アクションカメラ本体で2個のバッテリーを充電することになり、少し時間がかかりそう…。しかし、その分、コスパは良くなっています。
なお、別売りで充電器とバッテリーのセットが用意されています。
アクションカメラ充電器 1350mhバッテリー*2 SF230 SF430 SF530に対応適用 USBケーブル付き Surfola AB30
1,999円(税込)
出典:www.amazon.co.jp
WOLFANG GA100
4K対応、外部マイクが付属、コスパを優先するユーザー向け
出典:www.amazon.co.jp
解像度は4Kに対応し、外部マイクが付属している製品です。バッテリーは1050mAhのものが2個付属しています。ただ、バッテリー充電器は付属していないので、2つのバッテリーを同時に充電することはできません。
機能・性能的には目立つ部分はありませんが、価格がかなり抑えられているので、コスパを優先するユーザー向けですね。
Apexcam M80 air
4K対応、外部マイク付属、バッテリーが2つと充電器が付属、コスパは優秀
出典:www.amazon.co.jp
高画質の4K解像度に対応し、外部マイクが付属した製品。また、バッテリーが2つ付属し、さらにバッテリー充電器も付いています。やはり、バッテリーが2つある場合は、バッテリー充電器があった方が便利ですね。
尖った性能はありませんが、この価格帯ではこれが標準的と言えます。そして、価格的に気軽に入手できて良いのではないでしょうか。
【プラスα】おすすめmicroSDカード
Samsung ドライブレコーダー向け microSDカード
高耐久設計、繰り返し書き込みをする用途に適したmicroSD
出典:www.amazon.co.jp
データの受け渡しや写真の保存とは違い、アクションカメラでの録画においてはmicroSDカードに繰り返しデータを書き込むことになります。なので、microSDカードには耐久性が求められることに。
そこでオススメなのが、「最大14万時間の常時録画に耐えうる設計」(256GBモデル、26Mbps〔3.25MB/s〕で録画された1080pビデオコンテンツ基準)を謳う、この製品というわけです。なので、この製品なら「microSDカードは大丈夫かな…?」という心配をせずに、撮影に集中できて良いのではないでしょうか。
おわりに
今回は、2万円以下のアクションカメラのおすすめを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
アクションカメラを使うと、それまでは撮れなかった映像を撮影することができて、スポーツなどの楽しみ方の幅が広がります。ただし、面白い映像を撮ろうと無理をしてケガをしないよう、くれぐれも注意してくださいね。