「夜景のキレイなツーリング動画を撮りたい」と思いまして、GoPro HERO7 Blackを購入しました。なのですが、いざ撮影してみると「いつの間にかGoPro HERO7 Blackがフリーズしていて、動画が撮れてない!」という事態が頻発。一体どういうこと!?
というわけで今回は、GoPro HERO7 Blackがフリーズしてしまう原因と、その対策について書いてみたいと思います(上の写真は、対策済みの姿です)。
目次
GoPro HERO7 Blackは発熱がスゴイ!!
出典:www.amazon.co.jp
GoPro HERO7 Blackのフリーズ問題について調べてみると、複数のサイトで「発熱がスゴイ!!」という情報が掲載されていました。
そこで、自宅(室温はだいたい25℃くらい)にてGoPro HERO7 Blackで撮影をしてみると、開始して30分もしないうちに、本体の各所でかなりの発熱がありました。普通に手で持っていられないくらいです。特にレンズの周りが熱くなっていて、指で触れると10秒も我慢できませんでした。そして、ほどなくしてGoPro HERO7 Blackがフリーズしました。
放熱させるために、ヒートシンクを貼り付け
本体の熱を放出させるための方法と言えば、真っ先に思いつくのがヒートシンクの貼付け。それで早速、ヒートシンクを購入しました。
届いたのは、以下の製品です。本来はRaspberry Pi用のものなのですが、サイズとカラー的にGoPro HERO7 Blackに合うかと思って、これにしてみました。実際に貼り付けたのが、冒頭でも載せてる、上の写真です。やっぱりちょうど良い感じでしたね。
※Raspberry Piに取り付けた例
出典:www.amazon.co.jp
バッテリーも熱い!! なので本体から取り外す(追記あり)
フリーズしたGoPro HERO7 Blackに触れているうちに、本体底部にあるバッテリーの蓋部分もかなり熱くなっていることに気づきました。「内蔵バッテリーも発熱しているのか」と思い、バッテリーを外してみると、手で持っていられないほどではないものの、やはり結構な発熱があります。これも熱暴走の一因になっていると考えられるので、思い切ってバッテリーを取り外すことにしました。
電源は、接続したUSBケーブルで外部から取ります(もともと、長時間の撮影ができるよう、外部から電源を取る予定で、USBケーブルは常時接続させるつもりでした)。
発熱対策としてバッテリーを取り外すのは有効なのですが、USBケーブルを外すと電源が落ちてしまうなど、やはり使いにくい…。
それで、いろいろと調べて試してみた結果、バッテリーを装着したままでも、設定の変更をすれば、フリーズなしで長時間の撮影が可能なことが分かりました。変更する項目は「マイクの設定」で、デフォルトでは「自動」になっているところを「ステレオ」に変更します。手順は、以下のとおりです。
出典:www.tajima-motor.com 「HERO7 Black 日本語版取扱説明書」
画面下の中央にある設定をタップします。
出典:www.tajima-motor.com 「HERO7 Black 日本語版取扱説明書」
下段にある「Protune」がデフォルトで「オフ」になっているので、これを「オン」にします。
「Protune」を「オン」にすると、設定メニューが拡張され、さまざま項目で詳細な設定が可能になります。上にスワイプすると、すべての項目を確認することができます。
そのうちの「マイクの設定」を、デフォルトでは「自動」になっているところを「ステレオ」に変更します。
これで、フリーズすることなく長時間の撮影が可能になります。
以上です。
マイクの設定 自動
(初期設定)ステレオ録音と風切り音フィルタリングを自動的に切り替えることで、すっきりとしたオーディオ トラックを実現します。 ステレオ 風がノイズになっていない場合に、GoPro が確実にステレオ録音を行えるようにする目的で使用します。 ウィンド 風の強い日か、GoPro を移動中の乗り物に搭載している場合にノイズをフィルタリングします。
見事、フリーズなしで連続3時間半以上の撮影に成功!!
上記のような対策を講じたうえでバイクの燃料タンクにマウントし、夜の首都高を走ってみたところ、見事、連続で3時間半以上のツーリング動画を撮影することができました。そのときの一部が、上の動画です(首都高速C1都心環状線〔外回り〕の芝公園出口付近、東京タワーの見えるところ。バイクはBMW R1150RS)。
続きがあります:バイクへは、ジンバルを使ってマウント
上で紹介した写真を見て気づいた人もいるかと思いますが、このままの状態ではヒートシンクが邪魔をしてGoPro HERO7 Blackをケースに入れることができません。ケースにはマウントのパーツが付いているので、このままではどこにもマウントできないということに…?
いえいえ、心配はいりません。このヒートシンクの貼付け位置は、そもそもケースに入れることを想定しておらず、下の記事に掲載しているジンバル Hohem XG1に取り付けることを前提としているので、問題ないのです。
GoPro HERO7 Blackのジンバルへの取付けとバイクへのマウントについては、以下の記事で紹介していますので是非、見てみてくださいね。