iPadなどのタブレットで、PC用のキーボードやマウス、モニターなどが使えたら便利ですよね。そんなニーズに手軽に対応してくれるのが、iPad対応のドッキングステーションです。
というわけで今回は、iPad対応のドッキングステーションを選ぶ際にチェックしたいポイントなどについて説明したうえで、ECサイトで入手できる製品の中からおすすめを紹介してみたいと思います。
iPad対応ドッキングステーションの選び方
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ケーブル1本だけを接続すれば、USBハプやSDカードリーダー、有線LANポート、外部ディスプレイ出力などの機能を拡張することのできるドッキングステーション。と言っても、構造的にはシンプルで、タブレットを置くスタンドに、USBハブとそれに内部接続された周辺機器が組み合わされたものになります。
なお、標題では「iPad対応」としていますが、今回紹介するのはUSB-C接続のドッキングステーションになるので、USB-Cポートを搭載していれば他のタブレットやスマホでも使用することができます。
それでは以下に、iPad対応ドッキングステーションの選び方について見ていきたいと思います。
USBポートの種類と数、PDのW数を確認
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ドッキングステーションに搭載されているUSBポートの種類には、USB-AとUSB-Cがあります。
USB-Aは基本的に3.2 Gen1(転送速度は5Gbps)に対応していて、これが2基くらい搭載されています。
USB-Cもやはり、基本的に3.2 Gen1に対応していて、2基くらい搭載されています。このうち1基は、iPadとドッキングステーションの接続用で、もう1基は基本的にUSB充電器に接続してiPadとドッキングステーションへの給電を行います。
ただし、製品によっては搭載されているUSBポートの数が異なるものもあります。また、USB-CポートのPD(Power Delivery)の最大供給電力も、60Wや100Wなど製品によって異なるので、この点を確認しましょう。
現在、一般的に使用されているUSBのバージョンには、2.0、3.0、3.1、3.2があり、3.1と3.2にはGen1とGen2があって、さらに名称変更だけされて転送速度は変わらないなど、非常にややこしいのですが、まとめると次のようになります。
USB 2.0 | |||||
USB 3.0 | USB 3.1 Gen1 | USB 3.2 Gen1 | |||
USB 3.1 Gen2 | USB 3.2 Gen2 | ||||
USB 3.2 Gen2×2 |
ディスプレイポートの種類(VGAポートの有無)で選ぶ
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ドッキングステーションに搭載されている映像出力用のポートは、基本的にはHDMIとなっています(上の写真の右上あたりにあるのがHDMIのプラグ)。HDMIのポートがあれば、たいていのディスプレイに接続することができますからね。
そして、製品の中にはVGAポート(上の写真の左中程にある青色のプラグを接続するポート)が搭載されているものもあります。これは少し前の規格なのですが、もし古いディスプレイを使っていてVGAにしか対応していないという場合には、このVGAポートが搭載されているものを選びましょう。
有線LANポートの有無で選ぶ
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タブレットやスマホには基本的にWi-Fi機能があるので、そのままでネットに接続することができますよね。ですが、より安定した、または高速な接続のために、ドッキングステーションの中には有線LANポートが搭載されているものもあります。なので、この有線接続の安定・高速というメリットを享受したい場合には、有線LANポートのある製品を選びましょう。
SDカードスロットとオーディオポート(AUX)は基本として搭載
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ドッキングステーションには、基本的にはSD/microSDカードスロットが搭載されています。また、やはりオーディオポート(AUX)も基本として搭載されています。
ただし、製品によっては(シンプルさと安価さに重きをおいた製品では)搭載されていないものもあるので、この点を確認しておきましょう。
iPad対応ドッキングステーション おすすめランキング
それではここから、iPad対応ドッキングステーション のおすすめ製品をランキング形式で紹介していきたいと思います。
第1位:MIMIMACHI USB-9in1-7
スタンド部に埋め込まれたUSB-Cプラグで接続、PC用の多機能ハブとしても使える
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USBポートはUSB-A(3.2 Gen1)が2基、USB-Cが1基で、ディスプレイポートはHDMIとVGAが1基ずつ、有線LANポート、SD/microSDカードスロット、そしてオーディオポートも搭載した製品です。
特徴的なのがスタンド部に埋め込まれたUSB-Cプラグで、ここにタブレットやスマホを縦向きで接続することになります。なので、必然的に横向きは不可となり、これが使いにくいと思うユーザーもいるかもしれません。
また、USB-CケーブルでPCに接続すると、多機能ハブとしても使用することができます。PCとタブレットの2台を使っているユーザーには嬉しい機能ではないでしょうか。
第2位:プリンストン PUD-CDOC7ST
USB-CポートはPD 87W、HDMIは最大4K@30Hzに対応
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USBポートはUSB-A(3.2 Gen1)が2基、USB-Cが2基(1基はタブレット等との接続用)、ディスプレイポートはHDMIが1基、SD/microSDカードスロット、そしてオーディオポートを搭載した製品です。
USB-CポートはPD 87W。また、Alt-mode(オルタネートモード)により映像出力用としても使用可能で、「拡張」モードでは作業を行う画面を増やすことができ、「ミラー」モードは同じ画面を映すことができます。HDMIは4K@30Hzと1080p@60Hzに対応し、高画質な映像を出力することができるようになっています。
第3位:Satechi USB-C 6-in-1 タブレットスタンド
USB-CポートはPD 60W、HDMIは最大4K@60Hzに対応、折りたたんでコンパクト・持ち運びやすい
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USBポートはUSB-A(3.2 Gen1)が1基、USB-Cが1基、ディスプレイポートはHDMIが1基、SD/microSDカードスロット、そしてオーディオポートを搭載した製品です。USB-CポートはPD 60Wに対応し、HDMIは最大4K@60Hzに対応しています。
特徴的なのは、折りたたんでコンパクトになること。しかも、単に小さくなるだけではなく、突出部のない形状になるので、カバンなどに入れて持ち運びやすくなります。これなら、カフェなどでも気軽に使えそうです。ただし、こうしたギミックのためか、価格はやや高めとなります。
第4位:Anker 551 USB-C ハブ(8-in-1, Tablet Stand)
USB-CポートはPD 100W、HDMIは最大4K@60Hzに対応、SD/microSDカードスロットの転送速度は104MB/s、スタイリッシュなデザイン
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USBポートはUSB-A(3.2 Gen1)が2基、USB-Cが2基(1基はタブレット等との接続用)、ディスプレイポートはHDMIが1基、SD/microSDカードスロット、そしてオーディオポートを搭載した製品です。
USB-CポートはPD 100Wに対応し、最高レベルの速度で充電が可能です。HDMIは最大4K@60Hzに対応し、高画質な映像を出力することができるようになっています。SD/microSDカードスロットはUHS-I対応で、転送速度は104MB/sと、こちらも高速です。
そして、デザインがスタイリッシュですよね。特に、土台部分の傾斜のあるラインのデザイン性が高いのではないでしょうか。
第5位:サンワダイレクト 400-HUB088GMN
7,950円(税込)
Dexモード・PCモードに対応し「パソコン版表示」が可能
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USBポートはUSB-A(3.2 Gen1)が2基、USB-Cが2基(1基はタブレット等との接続用、もう1基は充電専用)、ディスプレイポートはHDMIが1基、SD/microSDカードスロット、そしてオーディオポートを搭載した製品です。ただ、2基のUSB-Cポートは、1基はタブレット等との接続用、もう1基は充電専用で、周辺機器との接続には使用できないのは少し気になりますね。
そして、特徴的なのは、一部のスマホに限られますが、GalaxyのDexモード、HUAWEIのPCモードに対応していることです。これは、スマホの画面を外部ディスプレイに映し出す際に、「パソコン版表示」(具体的には、表示の横幅が広がるなど)ができるものです(下の写真参照)。これができると、作業効率がかなり上がりそうですね。
第6位:Hxwlo 10-in-1 ドッキングステーション
USB-Aポートが3基で高い拡張性、回転式のスタンドで使いやすい
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USBポートはUSB-A(3.2 Gen1)が3基、USB-Cが1基、ディスプレイポートはHDMIが1基とVGAが1基、SD/microSDカードスロット、そしてオーディオポートを搭載した製品です。USB-Aが3基あるので、拡張性が高いてすね。また、USB-CポートはPD 100Wに対応し、最高レベルの速度で充電が可能。HDMIは最大4K@30Hzに対応しています。タブレット等との接続は、本体に直付けされたUSB-Cケーブルで行います。
特徴的なのは、スタンド部が回転式になっているのこと。向きを変える際に本体ごと動かす必要がないので、接続した配線などを気にせず、スタンド部だけを回転させることができます。これは使いやすそうですね。
第7位:BYEASY iPad Pro USB Cハブスタンド 7イン1
USB-CポートはPD 60W、HDMIは最大4K@30Hzに対応、基本を押さえた製品
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USBポートはUSB-A(3.2 Gen1)が2基、USB-Cが2基(1基はタブレット等との接続用)、ディスプレイポートはHDMIが1基、SD/microSDカードスロット、そしてオーディオポートを搭載した製品です。
USB-CポートはPD 60Wに対応で、HDMIは最大4K@30Hzに対応しています。基本的な機能を押さえていて、シンプルな使い方をするユーザーに合いそうな製品ですね。
おわりに
今回は、iPad対応ドッキングステーションのおすすめ製品を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
iPadなどのタブレットにさまざまな機能を追加してくれるドッキングステーションは、タブレットの新たな使い方を発見させてくれるかもしれません。上記の記事を参考にしてドッキングステーションを導入し、新たなライフスタイルへの道を切り開いてみてはいかがでしょうか。